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理恵の部屋  〜 新着順表示 〜


[12] 長くてクダらない愚痴
詩人:理恵 [投票][編集]


苦しい、苦しい。

本当は、生きたいの。

本当の自分で生きたいの。

でもそれは、

孤独と共に生きるということ。

本当は、生きたいの。

温もりと共に生きたいの。

本当の自分は

温もりとは相容れない。

そんなの

今までの人生でわかってる。

自分から与えなきゃ

だめだよって言うけど

そんな理由で与えたものは

100%返ってこない。

そして、見返りを求めて与えることは

酷く虚しいんだよ。

そんなの、

今までの人生でわかってる。

わからないよ。

自分から話しかけても

笑顔を心がけても

明るく振る舞っても

温もりに触れられない

寂しさなんて・・・

誰にも。

できれば

壁がある自分を

受け入れてほしい。

だってそれが

本当の自分だから。

わがままかな?

陽気なこと

笑っていられること

壁がないこと

それが

人と接することができる条件?

相手は

寂しいものね・・・。

だから

私と温もりは

相容れない。

今の私には

どんな諭しも慰めも

綺麗事だよ。

私は人と関わってはいけない。

どんな人も

不幸にしてしまうから。






H27.1.2

2015/01/02 (Fri)

[11] いのち
詩人:理恵 [投票][編集]



ぼくは
そんなことを
知りたいんじゃない

そんなことじゃ




H26.12.27

2014/12/27 (Sat)

[10] 寂しさ
詩人:理恵 [投票][編集]



雪、積もる。

なぜ冬は

こんなに冷たいのだろう。

きらびやかな街並みに

寂しさが募る。

なんて残酷な季節なのだろう。

私のイベントは

あなたのイベント。

幸せな関係と

偽るための――。



寂しさ、募る、雪。

銀色の世界の

悲しいきらめき。





H26.12.21

2014/12/21 (Sun)

[9] もけもけ
詩人:理恵 [投票][編集]



それはまみちゃんの大事なもの

黒くてふわふわなもの

いつもは水の底に沈んでるけど

見たいときは見れるもの

白い空気を纏ってて

触るとぐにょんと潰れるの

くりりとした目のようなものがついてるけど

目ではない

前足だけ生えたおたまじゃくしのようで

音楽家のかつらのような時もある



それはまみちゃんの大事なもの

まみちゃんはそれがないと眠れない

でもそれがあると起きられないから

目覚まし時計は5回鳴らす

まみちゃんはそれがないと落ち着かない

でもそれがあると寂しくなる

それはまみちゃんが唯一信じてるものだけど

それはまみちゃんを不安にさせる

まみちゃんの大事なものは

たぶん、一生のうちで

誰もが1度は出会うもの



そんな感じ。





H26.12.18

2014/12/18 (Thu)

[8] 
詩人:理恵 [投票][編集]


月は今夜も
泣いていた

飾らない言葉を
その胸に抱いて

愛されたかっただけで
愛されなかった結果は
あまりにも残酷だった

月は今夜も
涙を流す
たくさんの潮水を引き連れて
誰もいない海岸に
波を叩きつけて
受け止めてくれる
器もないまま





H26.12.15

2014/12/15 (Mon)

[7] かわせみ
詩人:理恵 [投票][編集]


かわせみは死んだ
きれいな川のほとりで
その水はきれいすぎて
かわせみには合わなかった

ときどき魚をつまみ食いしては
もっともっと知りたくて
けれども川は
それを許さなくて

流れはそのくちばしをとらえて
水底(みなそこ)へと引きずり込んだ

かわせみは死んでしまった
きっと川の神さまが
魚を食べたことに
怒ったの

かわせみは死んだ
滝の落ちる大きな池に
ぷかぷかと浮かんでた

きれいな川で死んでいた
かわせみは幸せだったのか
あこがれたきれいな水に
殺されたそれは





H26.12.5

2014/12/05 (Fri)

[6] 息もできないくらい
詩人:理恵 [投票][編集]


心の呼吸はとっくに止まっているのに
心臓は鳴り続けているんだ

身体は魂の入れ物で
動く以外の機能はないのに
人情とか、思考とか
そんなものを求められても
応えられるはずないのに

ぼくは、身体を殺せない
臆病者だ

心を土に埋めることはできるのに
身体を海に投げることはできなくて
今が苦しいわけじゃないから
苦しいのは未来だから
どれだけ同情すべきモノがあったとしても
どれほどの誘因があったとしても
行動したのは、ぼくだから


もう、ただただ眠りたい
深い森の奥に
吸い込まれるように





H26.12.2

2014/12/02 (Tue)

[5] 
詩人:理恵 [投票][編集]

ぼくの心は、魔術師だ。
深い芯の底まで覆い尽くして
魔法をかける。
どろっとしたおどろおどろしいものが
黒い夜を見るたび渦巻いている。
生き物みたいなそれは
どんどんぼくを喰い荒らし
優しさに触れるたび
弱くなり
したたかさに触れるたび
脆くなり
卵の殻のような、儚いもので
守られた大事なものは
いとも簡単に呑み込まれてく。
ああ、止まらない。
わかっていたって止まらない。
もう、彼に逆らうことは
できない。
そうしてまたひとつ、もうひとつ、
なくしてく。
これ以上深い闇はないと
だから大丈夫だという確信は
あっさりと破れて
どんどん新たな深い闇を知っていく。
囚われた檻から逃げても
結局彼の屋敷の敷地内。
ぼくが、ぼくで、あるかぎり。
ぼくの心に住む魔術師は
ぼくだから。





H26.11.30

2015/01/02 (Fri)

[4] くらべっこ
詩人:理恵 [投票][編集]

あれれ 君は冷たいね
あれれ 君はあったかい

こちらはふかふか しっとり地面
こちらはこつこつ かっちり地面

僕ら同じ砂なのに
どうしてこんなに違うんだろう?



それはきっと 僕らのせい



さんさん降る太陽と
木の葉たちが笑ってた



作者:砂 粒子






H26.11.22

2015/02/09 (Mon)

[3] 訪ね人
詩人:理恵 [投票][編集]


コンコンコン、
だれかいますか?

竹は黙ってささらと揺れた


ト、ト、ト、
だれかいますか?

砂地は黙ってさすらと流れた


カンカンカン、
だれかいますか?

石は黙ってかちんと落ちた


コトコトコト、
だれかいますか?

岩はだんまり居座った


空は届かないから大きな声で
だれかいますか?

代わりに風がひょうおと歌った


パキパキパキ、
だれかいますか?

木は黙ってくすくす笑った


仕方ないからその幹に
そっと耳を押し当てた


ああ だれかいるな、
だれかいる。





H26.11.23

2015/02/09 (Mon)
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