強く繋いでたはずの
緩んだ手を

もう一度
握りしめてみろよ


そこにキズナが
生まれる

そろそろ夕暮時

ほら…
もぉお帰り
お遊びは終わり


そんな
飽き疲れた声が
聞こえてくる頃…

強く繋いだはずの手は
簡単に離れていく

とても
簡単にな…



そしてまた
傷口が開きはじめる…

訴えるその眼に

差し出してるその手に

静かなるその声に


あなたにすがる
その想いに


気付いてくれ


手遅れになる
その前に…

…僕には君が必要だ…


私に必要なのは
その言葉に

揺るぎのない
保証…

その病

どうしても
治してあげることが
できない

その苦しむ呼吸に

ただ

ただ祈るだけしか
できない

1人ぼっちにしないで…


ただ

ただ待つだけしか
できないんだ


「もう大丈夫だよ」

その言葉を…

世界に社会が
しがみつき
狂いはじめてる

人は人でなくなる

時代が
面を剥がし
鬼の顔を
見せつけている

社会に犯された鬼に
昨日笑ってた友が
殺されてゆく…

次は
誰の番だ…


誰のせいでもなく
世界にも社会にも
誰にもしがみつくな

今だからこそ
しがみつくべきなのは
強き自分自身に
しがみついていけ…

底力の春は
必ず訪れる

たとえば…


「会いたぃ…」

のたった一言

これが
なかなか…

云ぇなぃ
アタシは

意地っ張りか…

世波が高く
生き辛い

働を失う代償は
億に値する者か
死に値する者か

生きること

たったそれだけが
できなくなったのは
誰のせい…

絶対
自分を責めるな

死に値する者など
いてはならない


所詮他人事であり
波紋の中で
無言でいるしか
できないが

春がくることを
祈る…

お帰りなさい
お仕事ご苦労様
疲れたでしょう…

さぁ…アナタの
戻るべき場所へ

お帰りなさい…

もぉ…お帰りなさい…

生きてる意味…

そんなん
探すもんじゃねぇ…

感じるものだ