ホーム > 詩人の部屋 > 新着順表示

新着順表示  〜 新着順に10件ずつを表示しています 〜


[197921] ナゲット
詩人:小さな貝がら [投票][編集]

揚げたてのナゲットは
サクサクで何もつけずに
頬張る美味しさがある

時に臙脂色(えんじ)のドレスを纏ったり
時に芥子色のドレスを纏ったり
君は自由だ
そして君は綺麗だ

そんな君に相応しい
僕になれるよう
小さなバーガー位には
なれるかな

そんな君の横に
居れるような
ポテトフライには
なれるかな

寒いから
君を温める
ホットドリンクに
僕はなるよ

2023年 3

2023/02/20 02:27



[197920] 雨の休日
詩人:猫のあし [投票][編集]

外で雨の落ちる音が聞こえる

窓を開けると 雨の匂いがする
1
雨が降ると外に出たくなくなる

傘をさしたくなくて 家でゴロゴロ

冬の雨は冷たいけど

雨は好きじゃないけど

雨の音は好き

地面に落ちる雨の音

傘に落ちる雨の音

とても好き

雨音を聞きながら 疲れた体を休めようか

家から出れない ちょっと寂しい休日

2023/02/20 00:10



[197919] きび
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

たくさんの人の心の機微が
風のような出来事に
揺らされながら
ひしめき合い
わななき合っている

互いに翻弄されるがまま
そっとしていることも
そっとしておいてあげることも
どうにもならないままに

笑ったり、泣いたり
蔑んだり、敬られたり
命を絶ったり、永らえさせたり
こんな果てしのない
どうにもならない話しは
もういい

サトウキビは
とにかく硬い皮だけど
それより硬い歯で
やっと噛んで、引っ掻き裂くように
剥いてやると中に
甘い茎の部分があって
そこもやっぱり固くて仕方ないのだけれど
噛み締めると青臭い汁が出てきて
それがとにかく甘い

そんなサトウキビ畑の
ひしめき合う景色が
風に揺れている

しかるべき様子が

この心の拠り所

2023/04/15 23:44



[197918] 国東半島
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


石に刻んだみ仏は

いつも静かに笑ってる

時は無慈悲な鑢(やすり)です

知らず知らずに削ります

誰のせいでもないし
誰を恨むでもないけれど

人よ覚えていてほしい

こんな小さな祈りだけれど

──────

2023/02/19 06:08



[197916] 今ふるさとでは
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


今ふるさとでは
夏の日射し浴びて

人々が歩き
挨拶を交わしてる 

昔の仲間たちは
それぞれの町に帰り

なつかしい歌と
ざわめきを愛してる

晴れた午後には退屈なほうがいい

東向きの部屋で
ごろりと横になる

さあ思いきって
雄渾にペンをふるえ

空に手紙書こう

今ならば届くから

──────
──────

2023/02/17 07:00

[197915] 見えない夜景
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


秋の夜更けは数多(あまた)の流星

吐く息白く闇に躍った

いつもあなたは夕刊越しに

見えないはずの夜景を見ていた

遠い町の空港では定刻に発つ飛行機が

赤 緑 きらめかせて

自由な町を目指してる
─────
─────
※旅客機の主翼の両端には赤と緑のライトが光ります。(翼端灯)
───── 

2023/02/17 05:42



[197914] シフォン色
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


思い出をたぐり 息をひそめてる

ガラス細工の手本のような
一輪の花に

笑いかけながら
声を分けながら

絵の具を混ぜて筆を走らす
シフォン色の午後

水が飲みたいときは
この手を休めていい?

こどもみたいに華やいだ
じだらくな夢を見たい

意味のないこと積み上げて
それでも輝いていたい
──────

2023/02/17 05:12



[197912] この場所で生きてきた私へ
詩人:流月 [投票][編集]

思っていたより
大人になるのは簡単でした
それが理想かはまた別の話

10代の私
友人と遊んで
学んで
めいっぱい恋をして
今あなたが悩んでいる事は
決して無駄では無いから

20代の私
人間関係が嫌になり
自暴自棄になる事もたくさんあるけれど
「経験」と思える日が
必ず来るから
「大丈夫」という言葉
今は信用できないかもしれないけれど
ひねくれずいてくれてありがとう

30代の私
いくつになっても悩みは絶えないけれど
とりあえず健康第一でやっていこう
無理はせず
息を抜きながらいきましょう
40代の私は
この私に何を語るのか

私がまだまだ生きていけますように
この場所が末永く
誰かの支えでありますように

2023/02/15 02:11



[197910] 〜この時代に生きて〜
詩人:桜井 楓 [投票][編集]

君はいま何を見ている?

綺麗事を探して 
日々湧いてくる欲望の塊を隠して
洒落たグラスの中に映る姿に憧れて

そっと伸ばした手の先の感触のそれは
心の隙間へと導くように
軽く握りしめておけば良かった

誰にも気付かれないように
閉まっておいたはずの記憶は
巡る日々のどこかで再生され
片時も側を離れようとはしない

映し出されたものは
現在にある過去色のものたち
それらに似合う服を着てみても
皆んなが同じ事をしていては
ただの それとしか思えない


何処で佇んでいても
寄せては返す波の音と
流れてる雲や
時折り濡らす雨は
気紛れな時があって

そこで感じるものには
その時に合う言葉の方がいい



この時代を生きて
失望を覚えることがあるけれど

それを超える幸せを
この手で触れてみたくなった
もう一度…

明日への糧として
心の隙間に刻み込んで
もう一度

取り戻す為に…












2023/02/14 01:14



[197908] 
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

言葉は

取り繕う
絆創膏みたいな
いいまわしが
似合いたい

そう語ったからと言って
何を期待されても
困りはてるくらに

言葉は刃物

血が流れる

2023/02/12 13:54
4948件中 (171-180) [ << 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 >> ... 495
- 詩人の部屋 -