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清彦の部屋  〜 新着順表示 〜


[13] あの日睨んだ空
詩人:清彦 [投票][編集]


駅のホームで

座り込み電車を待つ

空を睨むように

見上げては孤独だった

きっとそれは同時に

孤高でもあったはずなんだ



貧乏な事にだって

プライドを持てた

些細な言葉だけで

怒りに震えた

恥ずかしい事さえ

楽しんでしまえた

俺が俺じゃなきゃ

生きられなかった



つまり僕はもう既に

あの頃の僕じゃない

あの娘が愛していた僕は

この世には存在しない



時々襲ってきた強烈な焦りも

「あいつは馬鹿だ」って周りからの評判も

都合が良過ぎる行き過ぎた我が儘も

詩を考える時に襲われる絶望感も

「お前がいなきゃ、愛が無ければ生きられない」と

本気で叫んでもがいていた俺も

全て消えたんだ

ドス黒いインクの下

二度と現れないように塗りつぶした





そして僕は今

青空をただ見上げる

何の衝動も起こらない

平和な青空を見上げる


俺が生きてる理由は

何だっただろう

恐らく君の事さえ

忘れてしまうだろう


このまま雲のように

流れていくのか

ゆっくりと穏やかな平凡に

流されていくのか




 

2011/11/07 (Mon)

[12] 月人
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時間を止める魔法は

君の中にあった気がするんだ

深く暗く真っ黒い程

愛に染まった

心の底を歩いた場所に



誰が何を知ってるというのさ

僕らが刻んだものは

今はもう動かないとしても

確かなものだったのさ


日は暮れて

永い夜が訪れ

やがて全てが

嘘になってしまっても

僕が此処にいるように

確かに何かが在った




時計の針さえ

止めてしまいそうな

希望よりは絶望にも似たくらいの

衝撃的な愛だったんだよ


もし君が全てを

忘れてしまったとしても

僕は

語り続けるから





 

2011/11/06 (Sun)

[11] Walk
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悲しい事に眼を向ければ

それは悲しいだろう


楽しい事に身体を預ければ

それは楽しいだろう




昨日の雨が嘘のように晴れてる

僕は鼓動に耳を傾けて

深く眠りにつく




泣いたり笑ったり

離れたり寄り添ったり


写真でさえ色褪せて

僕らはいつだって

変われるはず

今までなんて

無かったみたいに

また歩きだすのさ




 

2011/11/03 (Thu)

[10] こんな日は
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混沌の涙さ

生きていればそりゃ

色んな事があるんでしょう

少しだけ解放してやるように

心も身体も預るんだ

このメロディ




星が綺麗だよな

確かにさ 綺麗だけれども

ずっとそんな事より

あなたに夢中だった

胸に穴が空いた




呼吸を深くする度

ふと思い出す人

きっと優しさに包まれて

暮らしている事だろうと

許すみたいに頷く




同じ毎日に包まれて

平穏に暮らしている

時間がどれだけ流れても

思い出が残っている




なんだか

思い切り泣いてしまいたいな

わけもわからず理由も無く

混沌の涙さ

生きていればそりゃ

色んな事があるんでしょう

少しだけ解放してやるように

心も身体も預るんだ

このメロディ




 

2011/10/22 (Sat)

[9] 僕がどんなにあなたの事が好きでも
詩人:清彦 [投票][編集]


僕がどんなにあなたの事が好きでも

それはとっても無意味な事だ

少なくとも願望や願いは儚く

砕け散ってしまうだろう




僕がどんなにあなたの事が好きでも

それはとっくに無意味な事だ

ましてや愛してるなんて絶対に告げられない

せめて見届けるくらいが精一杯さ




僕がどんなにあなたの事が好きでも

あなたは僕を愛せはしない

あなたが生涯を誰かと共に生きて

僕はいちいちそれに構っていられない




時間という

圧倒的な壁を目の前にして

絶望どころか

唖然としちまう



そうだ

感情なんか

いやそれどころか

この世の全てが

時間の流れで

変わってしまう

そう思えば少しは楽になれるだろう




そして

僕がどんなにあなたの事が好きでも

それは空の如く漠然とした事だろう

青空はやがて夜になって雨が降って

だけどそれがどうした




僕がどんなにあなたの事が好きでも

それはとっても無意味な事だろう

僕がどんなにあなたを愛しても

だけどそれがどうした



 

2011/10/21 (Fri)

[8] レクイエム!
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重たい瞼を無理に開き

動物から人に変わる瞬間

本能を理性で操る瞬間

今日も朝から脳が否定してる



反乱期はいつやってくるのさ

いつまで此処でもがいてる?




闇雲にうだうだ

叫んでみても

悔しさ 怒りは

全く収まらない


過去の俺はとっくに死んだ

巨大な怨念を遺して死んだ

レクイエム

どんな歌ならば

呪いは解除出来ますか




女!

男!

セックス!

欲望!

愛!

笑っちまう!



歌を歌う人間ならば

惨めくらいが調度良い


激しく沸く怒りを

ぶちまけてみよう

絶対忘れないように

気概を貫くように




 

2011/10/21 (Fri)

[7] 削れ
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僕が探してた歌は

こんな歌じゃない


偽善や卑屈の塊でも

強く芯のある歯ごたえだ




誰が何を叫んだ

もう時代は語れない

嘘で塗りつぶした

似た模様ばかり





本当は俺らのせいさ

選べないはずの選択肢

世の中に甘えてきたんだ


時間ばかりを過ごして

疑問を抱かずにいたんだ




だから削れ

削れ

被った殻を削れ



 

2011/10/06 (Thu)

[6] 歌う事が無い
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うわあ

音楽はいいな

耳から入って身体中

這いずり回る

彼等のメッセージ




聴き過ぎて

効き過ぎて

危機過ぎて

声に出来ないで

喉を強くかきむしる




壊れそうで実は

既に壊れてる

俺の心臓

波打つバスに乗っかって

飛び出したいのに





発言が怖い

行動が怖い

指差されるのが怖い

っていうか俺まともじゃない




何も歌えない

叫べない

うなずきながら

聴いているだけ


語れない

見せられない

心地良い音を選んで

合いの手を打ってるだけ





しょーが無いでしょー

しょーも無いでしょー

語る 語る 語る 語る

俺が送りたいメッセージなんて

あいつら勝手に理解出来るさ



やっぱりもう歌えない

テーマが無い

じゃあ聴くしか無い







消えちまったよ

あなたと


 

2011/09/10 (Sat)

[5] 灰色でも
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小さく微かでも

呼吸を続けてる

どんなに寒い夜だろうと

息をし続けるんだ


目の前が突然

暗闇に覆われても

鼓動を聞きながら

歌い続けるだろう





炎は例え僅かでも

確かに暗闇を照らす

赤く切ない程熱いのは

儚い夢だから?







本当に悲しいのは

全て消えてしまう事

歌声は止まないだろう

その

終わりを迎えるまで




 

2011/09/10 (Sat)

[4] さすらい
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悲しい言葉

苦しい日々を

皮肉に変えては

退屈な時を埋め合わせてる



僕が発するジョークや

時々ウケる笑い話は

醜さを加工した

使い回しの玩具さ

本当は笑えない事ばっかだ




油断したら

吐き気に襲われるけど

痛みにも慣れてしまったようさ




空に太陽

気が遠くなる程

青い空に晒されたら


まるで茶番だね

僕らが語る事など

ピエロにさえ

なりきれないというのに



バカバカしく生きてみようか

流離の雲みたいに

たまには

涙を流したり

しながら




 

2011/09/07 (Wed)
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