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ℒisaの部屋  〜 投稿順表示 〜


[1151] ユニセフ
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馬鹿野郎

愛だの情だの
そんなもの
在るもんか

在るのは欲だけ

与えるふりして欲してるんだよ

満たされない事など
誰が好き好んでやるもんか

欲しなければ手に入れられないだろ

女心と秋の空
男心も同様に

時は金なり?
いつまでも馬鹿な事
言ってんじゃないよ

金で買えるんだよ
命さえも

とっくに満たされてるはずだよ

無償の愛なんてものが
実在するならば


2008/08/09 (Sat)

[1152] TAMEIKI
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「どうしたのその手」

「大丈夫?」

警察官は無駄な事に口出してくる

「どこにいくの?」

「かみそりを買いに。
越してきたばかりでどこに売ってるのか・・・
付いてきてもらえます?」

「刃物とか持ってない?」

「持ってないから買いに行くんです」

なんだこいつ
向こうも思ったろうけれど

「あなた本当に大丈夫?」

「大丈夫に見えますか?」

「大丈夫じゃないと言ったら
私を助けてくれますか?」

2008/08/09 (Sat)

[1153] マグニチュード
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本当は怖いよ

本当は寂しいよ

本当は悲しいよ

本当は愛しいよ

本当は恋しいよ

失ったんじゃない
手放したんだ

もう逃げない
何も誰も離さない


逃げだしたくなったら
そこが私の
居るべき場所だ

2008/08/10 (Sun)

[1154] ふたり
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「可愛いね」

あなたが思うなら
あなたにとっての私は
そうなんじゃない?

それでいい


「生意気な奴」

あなたが思うなら
あなたにとっての私は
そうなんじゃない?


自分でさえ
自分がどんな人間なのか
理解出来ていない

何も感じなくなってしまったの

ぬくもりも‥

あなたのぬくもりさえも
忘れてしまった

あなたの子が
この腹の中に居たのに

あなたが私の中に
私の腹の中にいたのに

そのぬくもりさえ
思い出せない



















嘘だ!
全て忘れちまいたいだけだ

愛も罪も怨みも憎しみも悲しみも哀しみも‥

本当は全身全霊
忘れられずに
死ぬほど痛いんだ

2008/08/10 (Sun)

[1155] 認めたい嘘
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嘘ならすらすら
言葉になるのに

本音は喉に詰まって
吐き出すには難しい

強めのキャラ
たまに弱音を言ってみて
リアルに振る舞う

無力だと許してくれたら
無力になれるのに


何かを正したり
守ったりする事は
私には出来ないよ

君を守っているはずの私は
君よりも遥かに弱いのよ

2008/08/12 (Tue)

[1156] さよならシンデレラ
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人には裏と表

光と闇がある事に

違和感を感じなくなった時

自分が大人になった事を
知った様な気がする


信頼し尊敬するふりを
する事に躊躇する事が
無くなった時


もう戻れないと諦めた



気付いているよね
あなたも同じだという事

2008/08/12 (Tue)

[1157] 何と言おうか
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私の生きるこの世界で
君と行った事
君と居た事の
無い場所なんか無いんじゃないかって思うほど


心と体が忘れても
記憶は消えない

許して下さい
私を


お空は広いね

2008/08/12 (Tue)

[1158] 夢現 境界線
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夢を見た

寝ている間も
起きている隙間にも

夢を見た

どっちが現実で
どっちが夢かなんて
どうでもいい

この詩を書いているのは
夢の中かもしれない

あなたがこの詩を読む事
それも私の夢の中の話かもしれない

どちらもさほど変わりはないんだよ

ただ少し
風の向きを変えたり
蜩を鳴かせてみたり
恋をしてみたり
眠ってみたり

現実には不可能な事など
なにもなくて
私は笑う事も
君を救う事も出来る
貴方を殺す事も出来る

夢と現実の違い何か
何も無くて
私は車を運転しているし
空も少しなら飛べる


皆が同じ夢を見れば
それはもう夢なんかじゃない現実だと言うのなら


月を太陽に変える事も
簡単に出来るよ

『昨日あんたはこう言って笑っていたよ』

そうなんだ

でも私は本当は昨日
あっちへ還って
あの人に会っていたんだよ

あなたが話したのは
本当に私?

2008/08/13 (Wed)

[1160] 
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選択肢は幾らでも在った
導く手は無く
招く手に唆されて

幸は消耗品だった
積み重ねたのは罪だった

憧れの人は
いつまでも
憧れの人だ

「出来ない」と
決めた途端
道は消えた

本当に行きたい場所には
「行きたい」と
願うより先に
辿り着いてた

迷いを抱えたまま
決断するならまだ
立ち止まるべきだった

誰に急かされても
誰に追い抜かれても

信じたい道だけ進んで行こう

2008/08/18 (Mon)

[1161] 奥田先生と夏休みの宿題
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もうすぐ夏休みの終わり

この時期になると
みんな慌てて宿題をしてた

7月中にすでに
大変な宿題は片付けてた友達もいた


私はどちらでもなく

自由研究にだけ夢中

ドリルなんかは最後まで
やらなかったし
やらなきゃいけないとも
やりたいとも
思わなかった

枯れたアサガオと
大事な自由研究の宿題を抱えて9月1日に登校

その日は必ず
避難訓練の日でもあった


防災頭巾も持たずに
一人でさっさと帰った


奥田先生は
私のおばあちゃんと
同じくらいの歳だった


粘土を使った授業の日
楽しそうにはしゃぐ同級生の雑音の中
私はひとり
蕎麦の花の絵を
描いていた


「あなたはそれでいいのよ」

奥田先生はいつも
優しく微笑んで
『私』を認めてくれた

2008/08/20 (Wed)
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