なくしてからその人の価値は分かる

その通りだ


こんなに泣くのなら

もっとかわいがってあげればよかった


もっと一緒にいたかった


言葉は通じないけど

そんなことどうでもよかった


だって弟だもの


かけがえのない
俺の弟だもの

コンクリートの大地を踏み締める


鉄の匂いが故郷で
電車の揺籠で眠ってた


季節などないこの国に

この先春は来るのだろうか



ぼんやりと浮かぶ雲

狭い空を自由に遊ぶ


地上は僕の故郷だけど

空を飛べたら喜んで足を捨てよう


高い壁ばかりの故郷は

なんだか牢獄のようで


いつまでも浮かぶ雲に

憧れを抱いていたんだ

宿題なんか大嫌い

そう言っていた時が懐かしい


いまじゃ何もする事なんかなく


それでも生かされている


ただただ時間を浪費して

ただただ生かされている生活


誰か俺を必要として

大切だって言って
いないと困るって言って


俺はなんなんだ

なんで俺なんかが生かされてるんだ


世界じゃ理不尽に殺された人達だっているじゃないか


それでも俺は生きなくちゃいけない

ハッピーエンド


バッドエンド




まぁオイラは多分ノーマルエンド


別に悲惨な人生じゃないし
常に満たされる人生じゃない


ただ普通に毎日生きていて

小さな悩み
小さな喜び

それに振り回される人生を送る


ただひとつ言いたい事は

おれがおれでよかった

読むな









読むなよ








読むなって










いや、マジで










だから読むなって










いい加減キレるぞ















俺怒らせたらはんぱねぇぞ













どうしても読むのか











今すぐ電源を切るんだ













早く電源を切れ





















おまえ暇だな

夜空に咲くのは花火

それを見て咲くのが君の笑顔


それを見て咲くのが僕の笑顔

はい、じゃあ４＋２はいくつかな？

はい！

はい田中君

わかりません

はい、わかりました〜

はい先生

はい、えと野村さん

先生はなんで独身ですか？

あれ？えーと、いい男の人と出会えないからかな

・・・・フッ(笑)

わ、笑われた

せんせー！せんせーってドーテー？

・・・あ、あたしって男に見える？？

希音さんはそーいうことを言ってるわけじゃありませんよ

え？そうなの？

えと、せんせー、ドーテーってなに？

知らないのかよっ

先生、まだ小１ですよ？知らなくて当然です

いや、野村さん、あなたも小１ですよ？

先生！おしっこ〜

先生はおしっこじゃありません

いや、そういうのいいから

じゃあトイレにいっといれ！なんつって！（笑）

先生、自棄になってません？

じゃあ気を取り直して授業に戻ります

先生！くさいです！

な！？先生はちゃんと洗ってるよ！！

・・・ちがくて、異臭がするんですよ

ああ、気のせいよ

えっそれだけ！？

じゃあこの問題分かった人

はい！その問題は絶対解けません！

諦めないで〜

はい！その問題の先に何を見出だせるのかが分かりません

先生も分かんないな〜

あの・・・本当に先生はそんなんでいいんですか？

・・・まぁいいんじゃない？


作：2007/08/26 (Sun)

まだ俺達が空にいた頃

世界は小さな石ころで


まだ俺達が海にいた頃

世界はずっと穏やかで


まだ俺達が四つん這いだった頃

世界は不思議でいっぱいで


まだ俺達が人だった頃

世界は愛で溢れてて


まだ俺達が生きていた頃

世界は光り輝いて


まだ俺達がいた頃

世界は色を失って

俺達が俺達でなくなると

世界は世界じゃなくなった

勝手に死にやがって

なんか一言いってくれたって




そうだよな



もういないんだもんな



こんなとこにいても

誰も来ないんだよな



もう陽も沈む


いつもの校門

いつもの風景

ただ君のいない風景




ちがうか

待つのは俺じゃない

天国では俺を待ってくれてるか



また隣に君がいてくれるといいな

君が待ち惚けしないうちに逝くからさ

もうちょっと待っててくれよ

「十人十色」

「人と違っていたっていい」

みんなそんな言葉を並べる

まるでお手本のように


そんなことを言いながら

ちゃっかり出た釘は打つ

それが人の性


人はみな
はぐれもん

それでも人は『普通』に生きる

人はみな
はぐれもん

孤独とちょっとした疑問を常に抱いている