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アイカの部屋  〜 投稿順表示 〜


[230] 隙間スイッチ
詩人:アイカ [投票][編集]

やっと見つけた

たぶん
貴方が大切。

嘘じゃない

微弱な電波に
気づいたら
話しかけて

作った笑顔は
貴方に似合わない

笑いたくなければ
何も言わずに
抱きしめて

ただ
そんだけでいい
ただ
そんだけでいい

やっと気づけた

きっと
貴方が大切なのさ。

2004/04/28 (Wed)

[231] 変な恋のうた
詩人:アイカ [投票][編集]

貴方の事
全て分かる
なんてきっと
嘘っぱちですので

今は
貴方の事
少しだけ分かると
言っておこう

そして
この先貴方が
死んだとしても

他の誰かのように
貴方を記憶から
消し去ることは
ないのでしょう

死ぬほど
近づきたくて

貴方は
近づくことを
許さなくて

その冷たさが
たまらないのさ

そんなアタシは
臆病少女

触れられた
想像だけで
赤らめて
下を向いてしまう


気持ち悪がらずに
どうか
笑ってよ

どうやら
貴方を好きみたい

2004/05/01 (Sat)

[232] 高級思考
詩人:アイカ [投票][編集]

僕は一人でいい。

そう笑って呟く
君がそこに居て

痛々しくて
久しぶりに
古い傷が疼いた

コンビニで
アイスを買ったら

あの見慣れた文字が
飛び込んできて

思わず笑った

皆さん高級思考

可愛くて
困ったものね

そんな事に気づく
私も私だけれど

千差万別
近づかないのも
優しさの一つ?

僕は一人でいい。

そう下向き呟く
君がここに居て

哀々しくて
久しぶりに
母性本能が疼いた

ありったけ
ありったけ
高級思考

きっと君はそこで
困ってしまう
きっと君はそこで
怒ってしまう

この領域へ
立ち入るな。と
言わんばかりの
形相で

嗚呼
私ってばこの次
どうしたらいい?

それって
私基準でも
いいわけなの?

2004/05/01 (Sat)

[233] "寂しい"の降る街
詩人:アイカ [投票][編集]

四度目の
春が始まって
明日もあさっても

泣きながら
生きて
いるんだろうと
分かった。

君の目の奥は
呆れるほど空虚
青い痛みが
寂しそうに
うごめいていて

いつも無理強い
しそうな
私の指を

そのたび
優しめに
優しめに
拒絶するのさ

今日は
どうしたって
眠りたくて

やっぱりいつだって
君と歩いた
この街には
ポツポツと
"寂しい"が降るから
もうここ以外

どこだって
いいと思った。

私はついさっき
見慣れない
ビルの屋上へ

息を切らして
かけ上がって

"寂しい"を
全身に浴びて
みっともなく
泣き喚いたのさ

君がここに
居なくて

君がここに
居なくて

愛が宙ぶらりん
なのさ

死んでしまった
時間の戻し方
誰か教えて
なんでもするから

2004/05/03 (Mon)

[234] 冷えきった体
詩人:アイカ [投票][編集]

街の隅っこ
いつまでも
いつまでも
歩き出せずに居て

体は冷えきって
もう震えもしない

誰も気に止めぬから
水がこぼれぬよう
上を向き
セブンティーンを
口ずさんで

煙草の灰を
終電のなくなった
地下鉄に投げた

今通ったのは
真に冷たい
人の視線

笑われたのは
私の頬が
気持ち悪いくらい
生っ白かったから

こんな時
君から文字が
伝わったら

暖かくて
それだけで

死んでもいい

そう思えるのに

こんな時
私が上手く歩けたら

それだけで
それだけで

2004/05/04 (Tue)

[235] 駄計算機の数え方
詩人:アイカ [投票][編集]

指折り数えてる
帰ってこない
日にち全部足したら

笑ってしまう

感情を
むき出しにして
貴方を責められたら

いくらか楽には
なるだろう

かけがえの
ない大切なもの?
そんなもん
綺麗ごとさ

醜い感情で
貴方を縛り付けて

優しさなんて
他ならぬ
その笑い顔の浮いた

上っ面だけ
なんだろう

膝をついて
謝ってから
私が許すも
許さないも
ないわけで

悪いことしてる
訳じゃない
間違ってるのは

逝きすぎた嫉妬の
変わり果てた姿

ああ
いっそこのまま
二人で逝こう

二人だけの世界が
きっとある

ああ
いっそこのまま
二人で飛ぼう

この景色から見る
夜景に手を繋ぎ
せーので
ダイブするんだ

きっと
最高にイケる
最高にトベる

キマりすぎで
爆発できるかも
しれないね

2004/05/05 (Wed)

[237] いっそ誰も
詩人:アイカ [投票][編集]

苦しくて
空が落ちた

光が見えて
すぐに焦げた

独りを運びすぎて
頭が壊れて

そして左手は
昨日死んだ

愛が欲しくて
また泣いた

そんな私から
一人
また
一人と去って

欠落感の
王様に縛られて

白目をむいて
逝ったのさ

人間の
元の元は
空虚なのならば
抱きしめることも
嘘になるだろうと

虚ろな頭で
時間の逝く場所を
考えていた

一秒消えたら
どうなるだろう

完全に消えたら
どうなるだろう

きっと
誰も気づかない

きっと
誰も探さない

必要と
されないのなら
いっそ初めて
自分の意志で

死にそうな体を

メッタ切りに
してやろうか……

2004/05/07 (Fri)

[238] 自惚れの結末
詩人:アイカ [投票][編集]

近頃増えてきた
自惚れを抹殺
したいのさ
それが間違った自信に
変わらぬよう

分かりにくい言葉で
君だけに
伝えるから

どうか西の先
知らぬフリだけは
辞めておいてね

そこできっと
私が終わるなら

別にどうって事
ないわけで

明日もし
急に終わったら

虫が死ぬような
感覚で
微笑するんだろう

その頭の中は
カスタード
甘い甘い
自惚れの結末

2004/05/09 (Sun)

[239] 歪んだ愛へ変わる前に
詩人:アイカ [投票][編集]

その手になら

殺されたって

構わないと思った

それは昨日
言おうとして
やめたこと

儚げな妄想で
その心を近くに
座らせたつもりで

ですから
ですから
私の勘違い
笑わないから
笑わないでよ


ですから
ですから
繋がりたくて
仕方なかったんだもの

仕方のない
寂しがり屋は
その音に
まくし立てられ

すみやかに
内側へ帰れと
おっしゃって?

優しくて
喉の奥が詰まる
吐き出したくて
地団太を踏む

歪んだ愛へ
変わる前に…
歪んだ愛へ
変わる前に…

嫌われたら
きっともう
生きていけないから

その前に
その手で
殺してよ

それだって
本当に構わない

嘘じゃない

触れたくて
届かなくて

壊れてしまいそう

2004/05/09 (Sun)

[240] 幸せの在処
詩人:アイカ [投票][編集]

君の上に
数限りない程
幸せが降りますように

君の上に
受け入れられない程
沢山愛が
降りますように


優しく悲しい君が
明日の明日も
ずっと笑って
居られますように

そんな事を
願わずには
いられません

朝靄の中
去りゆく私を
どうか笑って
見送って

居心地が良すぎて
怖くて
離れるのは
成長したくて
たまらないから

去りゆく
この手を
どうか笑って
握り返して

全て大切
紛れもなく
全て大切
紛れもなく

滲む地図を広げて


何処へ
行こうか

私の待つ場所
幸せの在処へ

2004/05/11 (Tue)
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