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奈桜の部屋  〜 投稿順表示 〜


[21] あの頃
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冷めた目で

全てを見てた

体を欲して
寄ってくる奴ばかり

自分の価値は
そこにしかないと
思っていた

好きでもない奴に
抱かれながら

優しさや温もりを
感じていた

全て嘘だと解ってた

だからいつも
朝を迎える度に

心が引き裂かれそうで
涙をこぼしていた

だけど汚れていく程

心の感覚が鈍って
いった…

痛みも感じないから
喜びも感じない

もう涙も出なかった

そんな人間になって
いた


そんな時
君に出会った

君は私を見て
切ない顔をしたね

同情なら要らないと
思った

他の奴らと同じ目的
だと思った

でも違ったよね

君だけは違ってた

痛くてどうしようも
ない私を

君は救ってくれた

ちゃんと見てくれた

だから今の私が
此処にいる

ありがとう…

本当に、本当に
ありがとう

君に出会わなければ

何も解らなかった
「あの頃」

2004/09/08 (Wed)

[22] 運命
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運命を信じなかった
あなたを恨むのは

いけないことですか?

赤い糸を断ち切った
あなたを憎むのは

間違っていますか?

それでも

私はあなたを
忘れられません

何をしても
頭から、心から

あなたはいなくなって
くれません

「愛してる…」

今でも夢の中で

愛おしそうに
私を見つめて

そう呟きます

どうしたら
あなたはいなくなって
くれるのですか?

早くいなくなって
くれないと

私の心は涙の海で
いっぱいになって

溺れて
死んでしまいます

お願いだから
これ以上苦しめないで

もう運命と
赤い糸は

二人のあいだに
存在しないのだから…

2004/09/28 (Tue)

[23] 
詩人:奈桜 [投票][編集]

大好きな海

あなたと行ったこと
なんかないのに

頭にあるのは

あなたと海にいる
ところばかり

はしゃぐ私

追いかけるあなた…


何故なんでしょう?

もう傍らにすら
いないのに

海と同じように

あなたはいつまでも

私を惹きつける

2004/11/03 (Wed)

[24] 
詩人:奈桜 [投票][編集]

あの人は影のように

どんなに どんなに
離れても

私を追ってくる

執拗につけまわす

笑顔の裏に濁った
汚い物が

見え隠れする


嗚呼 鬱陶しい


消えてくれたら
いいのになぁ…

2004/12/13 (Mon)

[25] もう一度…
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最近思い出した

いつかのあなたの
言葉


「もう一度、初めからやり直そう」


あなたはそう言ってくれたのに


嫌だと言った私は
本当に愚かだった…


あなたがいなければダメなのは

私の方なのに


あの時は
あまりに浅はかで
気づかなかった


この
行き場のない思いは


何処へ行くの?




あなたに問いかけたい


あなたの
あの時の思いは


何処へ行きましたか?

2004/12/23 (Thu)

[26] 学校
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結局は箱庭だった

ただソコにある世界

もう

あの時の様な思いは

只、したくなくて…

友達も

本当はきっと

うざったかった


あの小さな箱庭も

只、仕方なく入った

なのに…

今になって思い出す
のは何故だろう

今更

辞めなきゃ
良かったなんて

何故思うんだろう

それは…

今現在も
全く以て不明

2005/04/09 (Sat)

[27] ヘネシー(仮題)
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あれから

だいぶ時は経って
いるのに

未だに想うのは

過去の貴方

もう何処にも

あの貴方はいない
のに

何時も探そうとしてる

私が居て…

誰かが言ってた

「どんなに頑張って
も、時間だけは買え
ないんだよ?」と

解ってるよ…

解ってるんだけどね

私は失い物ねだり
だからね

諦めきれないみたい



現し世にないのなら

貴方の好きな

ヘネシーと共に

しばしの夢幻に

附けば

失くした貴方と

幾度か逢瀬できる

かもしれないわね…

2005/04/09 (Sat)

[28] お人好し
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ねぇ、本当は

貴方のこと
好きじゃないって
知ってた?

ただ私は貴方を
困らせるのが
好きなだけ

それでもすぐに
飛んでくる貴方は…

本当にバカな
お人好しね

2005/04/27 (Wed)

[29] 意地っ張り
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行かないでって
言える女なら

どんなに楽だった
でしょうね

あんなに、
子供の様に

泣き叫んで、
ワガママを言って
甘えていたのに


いざとなると
ダメなのよ

私の最後の強がり

貴方はいつまでも、
いつまでも

それを信じていて…

あれが最後の強がり
だって

知らないでいて
欲しいの

あれは私なりの

女の意地

2005/04/27 (Wed)

[30] 愛情と依存のすり替え
詩人:奈桜 [投票][編集]

私の愛は依存する
ことだったの

貴方に深く、深く
堕ちて

どこまでも堕ちてゆく



声が聞きたい

その腕に触れたい

その瞳で
もっと私を見て、
見つめて

貴方が居ないと
不安なの

もっと私を欲して

狂う程に欲して

私無しでは
駄目になる位に

生きていけない位に


今だから思う

きっと

貴方にあの人の
面影を乗せて

貴方を見ていたの


かつて小さい私を

慈しんでくれなかった
慈しめなかった

あの人に
重ねていたの

2005/05/23 (Mon)
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