詩人:OBO | [投票][編集] |
なりたい人間に
なること
それが
良いことなのか
わからなくなったよ
憧れに近づくことで
失うモノもきっとある
もしそれが
過去に誰かが
「好き」
と言ってくれた
モノだったら
その人はもう
「好き」
とは言ってくれない
気がするの
それでも
変わりたい って
思ってしまうのかな
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背を比べるときはいつも
お互い バレないよう
背伸びをしてさ
結局 同じ高さで
肩を並べた
何組だったか
覚えてる?
中学2年生のとき
あんまり
人には見せられない
まだ薄っぺらい想いを
恥ずかしい言葉で
綴ってさ
それをボクら
詩と呼んだ
思えば
100は軽く越える
ケンカの回数
理由なんて
どこにもなかった
ふざけあって
じゃれあって
端から見れば
遊びのようで
2人にとっちゃ
本気の本気
毎日 毎時間 毎分
会話をするたび
飽きもしない口げんか
原因も主張もない
そのケンカをみんな
ただ 笑って見てた
ボクの自慢の屁理屈も
オマエだけには通じない
言葉のセンスもスピードもオマエの方が一枚上手
無様にボクが
手を出すと
もちろんオマエも
遠慮はなくて
頭をぶっても
蹴られても
やっぱりみんな
笑って見てた
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そのうち伸び始めた
ボクの背丈を無視してさ
心が未熟だ って
オマエは意地悪く笑った
似たものどうし
ボクが子供なら
オマエもいっしょ
陽と陰
ボクが陰なら
オマエもいっしょ
なんてね
勘違いですれ違った
ボクら 同じモノを
見てはいなかった
ボクら 同じとこに
立ってはいなかった
気付いたのさえ
7年遅れで
どれくらい
距離があいたのか
見失いそうなくらいに
遠くを走るオマエ
その背中を見てると
自分さえも見失いそう
少し高いはずの
この肩 並べたいのに
もう背を比べるほど
子供じゃないの
途轍もないさみしさ
口にはできなくて
無我夢中で
オマエの頭に平手打ち
カッコ悪すぎだけど
この距離縮まりはしないけど
ただただ必死で
一瞬でも
あの頃に戻りたい
っていうのも
後悔の種類の
ひとつなんだろうか
昔と同じように
叩き返すオマエ
なんだか
キラキラしてる
時間が経って
変わったんじゃない
最初から別々の道
長く歩いてきた分
ズレが大きくなっただけ
7年ぶりの平手打ち
ケンカの理由は
他のとこにあったんだ
昔は笑って見てたのに
今度はみんな
ボクを責めた
女の子に手を出したら
ダメだ って
笑ってたのは
オマエだけ
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かなわないや
オマエには
かなわないや
ほんのささいな
お願いも
白い旗をあげるよ
一旦 敗北宣言だ
ただし心の奥底で
此処から離れて
東京に行くオマエに
頑張れ。って
心からエールを贈るよ
少しくらい
寂しそうにしろよ
自分自身にさえ
負けっぱなしの戦績で
大きなことなんて
言えないけど
それでも
ふたりの間の7年間は
ひねくれた感情を
まっすぐにした
迷ってたみちすじを
まっすぐにした
いくつかの
大切なことにも
気付けた分
強くなれる気がしてる
伝えたいコトが
あるんだ
今じゃない
いつかだけど
いま思ってること全部さ
オマエはボクの
希望の光
オマエが大好き
待っててよ
また
肩を並べてみせるから
もう
背伸びはしないから
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この世界に
生まれてきたときに
おとーちゃん
おかーちゃん
もっと先のご先祖様
その人たちから
与えられた
“心”ってやつに
これまで出逢った
多くの人たちが
“色”をぬって
いまの
“自分らしさ”が在る
「本当の自分」を
追求すればするほど
わからなくなるわけだ
「自分」の全部が
「自分以外」で形成されてる
でもだからって
じゃあ僕は誰なんだ?
なんて悲観的な考えは
もうやめた
どれだけ思い詰めて
考え抜いたって
その答えを僕はきっと
見つけられやしない
気付いたんだ
誰かと寄り添って生きてゆくこと
深く誰かを愛すること
きっとその向こうに
求めてたもんがある
深い愛情の奥底に
誰かとたどり着けたとき
僕だけを映すその瞳に
「本当の自分」の姿は
映ってる
それを信じれば
あとは思い切って
人を愛するだけ
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僕にはどうしても
唱えたい魔法があるんだ
儚き夢のワンシーン
哀しき恋のデジャヴ
きっと泣いてたあの子の前で
作り笑いをしつづけた
滞った季節に
増えるだけの後悔
この一年で僕は
僕に何を残せたんだろう
淡い桃色の風
雨で咲けない花火たち
切なすぎたマジックアワー
さぁ
舞い降りた白い奇蹟よ
ついでに時間も止めておくれよ
あの痛みは
胸のどこに刻んだんだっけ
あの鼓動は
詩の中に眠ってしまった
あの恋心は
弾けないピアノに笑われたんだ
僕らいつだって
何かを残したいだけ
小心者に想い出を
愚か者に戒めを
臆病者に仲間を
こんな僕には
全部を与えてください
できることなら本当は
君のような強い心さえ
あればいいんだけど
それよりはまだ
こっちの方が現実的
タイムストップ。
時よ、とまれ!
この1秒を
魔法のように─。
タイム ストップ!
時よとまれ!!
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あいとゆめはにてる
さめると
わすれてしまうところ
もとめすぎると
みうしなうところ
なくても
いきてゆけるけど
やっぱり
いきてゆけないよ
あいとゆめはにてるから
どちらかひとつ
あればいい
こたえはそれぞれ
だせばいい
「僕は君さえいればいい。」
そうおもってたのに
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いつから1人でいるの?泣いてちゃわからない
どうして1人でいるの?誰かとはぐれたんでしょ
それは悲しかったね
もうあんな思いをしたくなくて
それでそのまま動けずにいるんだね
かわいそうに
だけど
いつまで1人でいるの?
人は1人では生きていけないんだ
自分の目で自分の顔は見れないから
自分の気持ちもよくわかってないんだね
でもきっともう大丈夫
そろそろ探しに行こうよ
あの言葉を言えたら
スタートの合図
過去を思い出として
胸の奥にしまうんだ
あの人に向けて
ありがとう…。