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アイカの部屋  〜 投稿順表示 〜


[34] 汚い羽
詩人:アイカ [投票][編集]

喜びは消えた
悲しみは消えた

ここにはなにもないの。

ゆるみすぎて絡まった私の時間をほどくのに、
あとどれくらいかかるだろう。


あの鳥には餌をやらなくたっていい。
自分で飛べるから。

私の背には羽毛の抜け落ちた
汚い羽

私にはあの空が
遠すぎるから

別におかしくなんてないわ。
日に焼けて色褪せた服を

ただ着てるだけ
汚い羽を隠してるだけ。

2003/09/26 (Fri)

[35] 過去になる日。
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交差点に立ち
行き交う人混みを

さげすむ様に
眺めている午後

私だってあんな風に
笑えていたはず
上手く演じてたはず

だけどあの時
体中で助けを
求めてた


何故だかあの頃の面影が
………ふっと視界を通り過ぎるのです

笑っていたはずなのに
必死で
温もり探してた。

足先に溜まった
痛み達は
いつしか逃げ場を無くしてた。

振り返れば過去になるのでしょう………

それを怖がるこの痛みは
今でも私を苦しめる

いつまでも過去にできない。

いつまでも過去にならない。

私、振り返る事
できずに居るのです。

2003/09/28 (Sun)

[36] 消逝く間
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このまま誰にも気づかれずに
一人、消えていくのだろう………

そんな気がした夜があって……

目を閉じればそのまま死んでいくのだろう………

本当に
そんな気がした夜があって………

此処には、確かに体があって……
此処には、確かに心があって……

それでも
不安でしかたのない気持ちを
ぬぐえない頭があって……

涙は止まろうとはしてくれない
手の震えは増すばかり

膝を抱え
祈りながら
夜が過ぎるのを待っていたのです

祈りながら
いつか許されると信じていたのです

2003/09/29 (Mon)

[37] 君が居なければ……
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風が吹いたって
雨が降ったって
ここに
君が居なきゃ意味などないじゃないか。

綺麗な服があったって、
素敵な靴があったって、
愛の歌が唄えたって、

この手に
君が触れなきゃ意味などないじゃないか。


どんなに記憶を消そうとしたって
叶わない

歩き回ってやっとみつけた一晩中光る蛍光灯の下で

どうしても
缶コーヒーを二つ買ってしまうんだ
あの日の君のこと思い出しては
悲しい習慣に失笑してる。

君はきっと
私の小さな望みより
譲れない夢の続きを選んだんだね


君が居なければ
私の意味など
ないじゃないか………。

2003/10/01 (Wed)

[38] 源夢の続き
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醜く動く口先だけ
上手く石膏固めたとて
所詮、
哀しい夢の続き。

最後に私は死んで
奴等は、さも面白そうに笑うのです。


突然、
美しい口笛で目が醒めたのです。

ふと見回せば
辺鄙なところへ来ていました。
どうたどり着いたのかさえ
記憶にございません。

物語は終盤近く、

今にも笑い声が聞こえ始めるのでしょう。


所詮、
悲しい夢の続き。

体は
赤い靴の踊り娘の如く。
足焼き払うまで
休む事はしない

2003/10/02 (Thu)

[39] 勘違いしないで
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アンタだけが
一人で生きてるんじゃないわ

勘違いしないで。
粉々に飛び散ってる
心の欠片は
もう戻らない

勘違いしないで

ここに転がって
光ってるのは
私の欠片

アンタは
平然と言い放つ
私が一番不幸なの

例えそう思ってもかまやしない。

勘違いしないで

アンタが
不幸だろうが
私には関係のない事

街の隅で
仲間と傷舐め合えばいい。
それがアンタの自由ならば
私は止めやしない。

2003/10/02 (Thu)

[40] さらば君よ
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辛いのです
辛いのです

他人に
迷惑をかけず
生き行くのは
困難で、

途方もない
空虚感を体で受けながら

目線、遠くをなぞり

さらば君よ。と…………

精一杯差し出した手のひらに落ちる雪を

数えて居ました

さらば君よ。と………

違う道を選んだ
背中を
いつまでも見ていました。

このまま夜になるのならば
それでいいのです。
その背中
残像が消えるまで………
この手のひら
君の温度消えるまで………。

2003/10/03 (Fri)

[43] 空虚の形
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今日は汚い私の生まれた日らしい
それは
産んでいただいてありがとう。

綺麗な紙の上で
当たり障りのないような
言葉を書いて喜ぶ影。

私は汚い偽善者

冷えたミルクティーをわざとこぼしてる。
その不規則な
シミは消えることのない空虚の形

貴方からの返事を待ってたのよ。
おめでとうなんてからっぽの言葉
待ってたのよ。

2003/10/17 (Fri)

[45] 冷たい朝
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どうせいらない子なのでしょう。

皆が望んでる事。いい子の私は、
言われなくても
知っていました


冷たい朝
左足が酷く痺れていました。

冷たい朝
貴方への言葉を綴っていました。

首から下げる
冷たい鍵を
インスタントの火で燃やすのです。

その鍵をわざと
手首に押し当てて生きている勲章を

いくつも
いくつも

作ったのです。


誰も気づかない
生きてる印

私だけの綺麗な印

2003/10/22 (Wed)

[46] 非望説
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倒れまいと必死に
こらえています

空を語るには
汚れすぎてるこの手のひら。
一秒……
時を重ねるごとに

義務
と言う名の自由が、
かさなって
身動き一つできなくなって
四角い箱の中から
助けを必死に求めています。

悲劇と呼ぶにはあまりにも
足りない
なんて悲しいお話

2003/10/22 (Wed)
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