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琴音の部屋  〜 新着順表示 〜


[13] しちがつ にじゅうくにち
詩人:琴音 [投票][編集]


 聴覚が果てた時
 世界がやけに眩しくて
 殺気さえ覚えた夏

 部屋の一角には沢山の音楽機材
 弦を弾いても音は鳴らず
 夢をも弾きとばされた

 貴方は居ない。

 音も失った今
 何があると言うのか?

 何も答えられぬ自分が
 すごく小さな人間だとわかった日。

2006/07/29 (Sat)

[12] 隣りに居ないだけで
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 貴方を想い唄う
 声が出てるかも分からないけど
 心ではずっと唄ってる

 あたしの心境みたいね
 雨は止まずに髪を浸す
 雫石は地面に落ちて塊と化し

 奇麗事を嫌うあたしは
 奇麗事にしがみついてた

2006/07/29 (Sat)

[11] わからないんです。
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 がんばれ って
 諦めるな って

 挫ける度に声を掛ける友人

 頑張れば振り向いてくれるのですか
 諦めなければ叶うのですか

 愛する人を手に入れられますか

2006/07/29 (Sat)

[10] 梅雨、最終日
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 交差点の真ん中で立ち止まり
 車が混乱→衝突するのを眺める。
 沢山の大人が大きく口を開いて
 あたしに近付いては触れて

 それでも真ん中からは動かない

 途端に誰もがあたしを見つめ
 大きく大きく口を開いた
 何も聞こえないあたしは唯笑い
 胸に手をやれば赤い液体をまとった

 ああ。 あたしは…

2006/07/29 (Sat)

[9] 不満足でも同じ人間なのです
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 わたしはおとがきこえません
 わたしはおとがきこえません
 わたしはおとがきこえません
 わたしはおとがきこえません

 可哀想ですか?
 哀れですか?

 わたしはおとがきこえません

 だけど
 あなた達に向けられた
 同情の視線の方が辛いです

 特別 は いりません

2006/07/29 (Sat)

[8] ちいさい願い、
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 手を、伸ばしました。
 君に届く様に背伸びして
 ずっと一緒と交差した小指
 このまま離れないでいて

 夢を目指す君が眩しくて
 同じ背だけなのに何故か
 あたしよりも高く感じる

 どこにもいかないで
 あたしを離さないでいて

 手を、伸ばしました。
 君がどこか遠くへいってしまいそうで
 不安なんです

2006/07/28 (Fri)

[7] 底がないくらい堕ちて
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 汚れて落ちるのは私だけ
 
 汚金と引き換えなんです

 ベッドが軋みヤニ臭い唇
 全身を伝い身震い虚しく
 そこに愛など有りません

 汚金で変われた我が身は
 ただの玩具にしかなくて

 おちて落ちて堕ちる

2006/07/28 (Fri)

[6] 悩んだらとりあえず
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 はしって

 はしって

 はしって

 息がきれる程
 脚がもつれる程

 事実が頭の中でごっちゃになって
 もやもやが少し飛び出す

 だから
 はしって はしって はしって

 すべてを曖昧な物へと

2006/07/28 (Fri)

[5] 後々ソレを切る理由となった
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 乱れた衣類が恥を晒し
 知らない男が覆い被さる
 もがいたら束縛された手足に
 気づき血の気が引いた

 神様 神様 これは夢ですか?

 彼女の耳に届いたのは残酷そのもの
 これからの人生狂いゆきなさいと

 棚から落ちた花瓶は砕け
 目をやれば猫が見下した

2006/07/27 (Thu)

[4] なにも考えずに
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 指折り数えた夢
 力を入れたら直ぐ折れた

 単純で曖昧な思考はゆれて
 面倒な事から目を逸らした
 ひどく 本能のままに。

2006/07/27 (Thu)
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