ホーム > 詩人の部屋 > kocaの部屋 > 新着順表示

kocaの部屋  〜 新着順表示 〜


[30] 回顧
詩人:koca [投票][編集]

音符に乗って

歌うように生きて来られたら


思い出すのは

くるくる駆け回って

けらけら笑ってた

あの子の音符


彼の背中にに乗せてもらえたら良かった


あの時

奏でるのを辞めていなければ

歌うのを辞めていなければ

描くのを辞めていなければ

自分を信じていれば

彼に伝えていれば

素直に泣いていれば

素直に笑っていれば

振り返っても


痛いことばかりだよ

2009/01/22 (Thu)

[29] 事実
詩人:koca [投票][編集]

幸せじゃないのに
幸せな物語を書いて

それを読んだ子供達が
笑顔でハッピーになっても

作家は幸せになれなかったとしたら


恋を失っても

恋のバイブルとして崇められ

それでもその人はずっと失恋に傷付いていたのだとしたら


前向きなこととか
いい話をしたって

近頃どんどん辛くなるんだ

どうしたらいいのかな

2009/01/22 (Thu)

[28] 前の壁と後ろの壁
詩人:koca [投票][編集]

まぶたが重いのに
いつまでも眠れないのは

何かが間違っていると
貴方が咎めるから


消えそうな想いの灯も
なぜかそのままなのは

沢山の出来事の中で
必要だと証明してくれるものがあるから

ねぇ分からない

変わりたいと願いながら

この場所から高く飛んで

私は何が得られるのだろうか


何がいけなくて

何が正しかったか


本当に誤っていたなら

ここにいる自分を認められるものは

何もないはずなのに



後ろになんか戻れない


前にも進めない

2009/01/21 (Wed)

[27] それでも
詩人:koca [投票][編集]

私より苦しい人は一杯いる

私より不幸な人は一杯いる

それでも自分は何て不幸なんだ

そう思ったことが何度もあった


全てが上手くいっている人なんて

一人もいないけど

きっと幸せで一杯な人は沢山いるんだと

そんな人達と

自分を比べた



人並みの暮らしが

普通が

どんなに幸せなのか

私は知らない


だから幸せになりたいって願って

何が悪いの

そう思った



酷い私

汚い私

情けない私


それでも

やっぱり願ってしまう

希望を持ってしまう

死のうとは思わない

頑張ろうと思うの


頑張ろうと思うの

2009/01/21 (Wed)

[26] 故郷
詩人:koca [投票][編集]

電車の窓辺

通りすぎていった町が

一つの島のように見えた


ずっとあの場所で

泣き虫だった幼児期と

お転婆だった少女期

そしてあっという間に

君と過ごした時間が過ぎた


みんなあの場所で起きた事



通りすぎていった

一つの小さな町の

小さな学校

小さな思い出の川

小さな君


君のいるような錯覚

君はいない町

2009/01/21 (Wed)

[25] 少年X
詩人:koca [投票][編集]

さらさらしてて
つやつやしてて
やわらかくて
髪の一本一本さえも
愛すべき人だった


あの頃君は

誰にも触れられない程美しくて

毛並が整ったばかりだった

風を纏い

無理なくどこまでも
進んでいった


あんなに青空が似合った真っ黒な髪は

光を失っていたことに

気付かずにはいられなかった


苦労の二文字がくっきりと見えた


どこまで追われても

掻き消されないで

時の流れには

逆らえないけれど


そんな君ですら

変わり果ててしまいそうな世の中だから


神秘さえ感じた少年がいた事を

私が絶対忘れないでいるから


頑張って


頑張ってね

2009/01/21 (Wed)

[24] 
詩人:koca [投票][編集]

何個も何個もつくらないと
安心できないの

みんな似てるつくりだけど
ちょっとずつ違うの

結局ね

いいとこどりしたいの

解決が下手で進歩がない女だけど


そんな顔をした女が
今夜も新しい顔を作り始めました


2009/01/21 (Wed)

[23] たった一瞬だけどたった一つの
詩人:koca [投票][編集]

例えば

雀がチュンチュン鳴いて

光が優しく射し込んでくるような朝は

いつまで続いているんだろう


この先こんなに当たり前の夜明けは

限りなく続くわけはなくて


この星以外の朝に

もしも朝日が射したとしても

雀は鳴かない

私もいない

小川の音も聞こえてこない

みんな違う

全く違う



ねぇそうでしょう?

2009/01/21 (Wed)

[22] 流光
詩人:koca [投票][編集]

揺らめく光

辿ってゆけば

旅路遥か


瞳を閉じれば

思い出される

あれは遠き桜の日


果てない眺めに

刹那の恋

歪みゆく蜃気楼


後悔の日々も

強き想いも

吸い込まれてゆく


誰も知らない時代へ

移りゆく運命

2009/01/21 (Wed)

[21] 世界と世界の狭間
詩人:koca [投票][編集]

ずっと好きだったの

知ってたよ

寂しそうに笑った


知っててくれて良かった

知ってることも知っていたけどね

記念撮影の時

私のとなりに写ってくれた

精一杯の優しさだったよね

きっと

昔のままのふたりで

きれいな気持のままでというメッセージ


貴方は優しいから

簡単にはできなかったよね

だけど私を信じてくれたのよね


なのにごめんね

私は無理みたい

貴方を欲しいと思ってるもの

ごめんね






ほらもう分からなくなってくる

境界線が足元まで来てるのに

この胸の痛みが酷くなるばかり

この世界にとどまることが

一体誰の望みなのかも

もうよく分からない



またあの場所へ

私を連れていくの?

甘い嘘の中で

永遠に眠らせるの?

2009/01/21 (Wed)
50件中 (21-30) [ 1 2 3 4 5
- 詩人の部屋 -