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カラクワトの部屋  〜 新着順表示 〜


[17] 彼女
詩人:カラクワト [投票][編集]

ねえ 電話してよ。もっと
―いや一日5回位はしてるだろ!

ねえ これかわいい!買って〜
―また なんでそんな高そうなもの…

ねえ キスして!
―い いま?人いるだろ、たくさん!

ねえ 今度の日曜 海行かない?
―えぇ!?こんなに寒いのにか?

やなことあったの。楽しくして
―いちおうやっては見るが…

ねえ 明日晴れにしてよ
―いや 無理だろそれは…

ねえ 夜ご飯なに食べようか?
―いや お前だろ?好きなもの喰えよ

ねえ もっと好きって言って
―あのね 二桁は言ってるよ。毎日


いつでもワガママな彼女。
多分オレがいないかったら
彼女は生きられない。

ねえ 今夜同窓会だから
―そう。…だから?


「キョウ ハ アエナイ」


ゴロンと横になる
なに しよう
抜け殻な オレ


オレも彼女がいないと生きられない。

2007/12/19 (Wed)

[16] さむがりな君へ
詩人:カラクワト [投票][編集]

夜 眠れぬ君に
熱いココアをいれてあげよう

冬のかけらに凍える君の その肩を
そっと上着で包んであげよう

寒い朝
ストーブの前で震える君を
そっと抱きしめてあげよう

雪の候
苦しげに 息を白くする君の唇を
優しいキスで溶かしてあげよう


―ねぇ。あなたは さむくないの?


大丈夫。
僕はね、君がいる限り
凍えることはないんだよ

2007/12/19 (Wed)

[14] グロテスク
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鬱血した顔に
めり込む奴の張り手

次は ハンマー
ドスンと落ちる

周囲には嗤い声が満ち、
そんなに おもしろい イベントだろうか

さらに張り手がとんでくる
彼の手は 濡れ

鉄槌は容赦なく ふりおろされ る

年に一度 誰が決めたのだろう
こんな ユカイな儀式。

ガキ共 は 興奮して
群がる

上気した額には汗

ああ
寒風が そよぎ

ソレは 終わったらしい

祭り OVER。

最後に喰われる



――そんな 正月のひとコマ もちの感慨

2008/11/30 (Sun)

[13] 朝を待つ
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錆びた白刃が 空を掻く

ひきつれるものは 何もなく
ヒモさえ 断ち切れはしない

役立たずな 言葉の結晶
或いは
固陋な意味集合

漂白できない頭を持ち
霞では 満腹できない 肝ゆえか


ギラギラした炎球は
彼方へ

地平と抱き合い
黄昏となる

とても 悲しい
切なさに 震え
いつまでも みていた
いつまでも みていたかった

その輝きを 全身で
ひと欠片も余さず
受けていたい

できることなら

もう一度。
綺麗なアシタをくれないか

地球よ はやく回っておくれ。

紺碧の下
朝日に刃を光らせよう
きっと 輝くはずだから


それまでは 夜。

さざめきしかない
小さな海岸。

2007/12/17 (Mon)

[12] 叫びというもの
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雨のみち
段ボール箱 ひとつ
開けてみると ネコがいた
ネコは、叫んだ
「馬鹿め!猫が喋るわけないだろう!」

―絶望 色の 悲哀に にじんだ

2007/12/17 (Mon)

[11] ひとかけらの唐辛子
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悩んでいるんじゃないのか?

遠慮しないで言ってくれ

苦しまないで打ち明けて

オレが 少しでも肩代わりしてやる

だから
なあ











…あのね、

別れて

私と…

2007/12/17 (Mon)

[10] しかくい存在
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大勢のひとに囲まれながら
小さな匣に 夢はせる

皆がみな 遠い他人に 恋してる
孤独な 群衆

不自由で 強力な 遠視眼鏡
それで みえるだろうか

(足を踏まれた
関係ナイ。
セカイじゃないから)

緑色の 讒謗に 窒息し
黄色の 隻句 に喜ぶ

(どつかれても
気にしナイ。
セカイじゃないから)

寸毫の 藍いろに泪し
胡乱な灰色を 枕にする

これが セカイ
私の
私のための
私による
セカイ

それで いいと思う

存在託す 愉快な匣
私を
  のみこむ 檻
私を
  庇護する 則
其処に
  残る 澱

ただ


  居て欲しいのは 君

2007/12/17 (Mon)

[8] 雨の日の唄
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左の胸がしみるんだ

君が霞んでみえるから

よく
みようと

すれば
するほど

自分しか見えてナイ

悲しいナ

でも そんなボクを見て

可愛そうにと
隣に座って
手を握ってくれる君は

とてもやさしくて
あたたかい


光が見えない
ナガメでも

この手が ボクを導いてくれる

水が躰を冷やしても


ずっと。

2007/12/17 (Mon)

[7] クレイジーモメントインスカイ
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え…え!!?

ウソッ…ェ、マジで?
…ウソだぁ〜〜!!なんでこのパラシュート、ヒモだけなんだ!!?

落ちるよ コレ?

落ちちまいマスヨー!?
落ちたら 死ぬよ?

押し花みたいに ペシャンコ

痛いだろうなあ
死にたくないなあ

なぜ ヒモ・オンリー?

経費削減か

いや ミスとかじゃないよ

故意だよね
絶対 故意

短い人生だよね

まだまだやりたいことたくさん…

…出来るはずだったのに

嗚呼 地面 だんだん
クッキリしてきた!

其処に 鎮座する 濃厚な 死気

…そして 広げられた君の腕

2007/12/17 (Mon)

[6] イブの夜の出来事
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もうイヤッ!

こんなのにはウンザリだ!

こんな人生まっぴらだ!

下らないルーティンワークも、つまらない飾りも、くすんでいるような恋も、前が見えない事故研鑽も、空気のような友達も、斜めっている家族とかも、全部が

焼き付いた日常
絡み付く係累
固定する慣性
誘導する桎梏

全部 もうイヤッ!!

「サンタさんへ
明日から
自由にしてください」
その辺にあったチラシの裏に書き殴って

即 寝た



翌日から

私を知る者はいなかった

私を見ることが出来る者も居なくなった
私が触れても ただ驚く

これって 幽霊だ

2007/12/17 (Mon)
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