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杞柳の部屋  〜 新着順表示 〜


[134] 仕方が無いね。
詩人:杞柳 [投票][編集]

仕方が無いね

あなたは
気持ち悪いくらい
ポジティブで

あたしは
気持ち悪いくらい
ネガティブで



仕方が無いね

あなたは
病的なくらい
真っ直ぐで

あたしは
病的なくらい
歪んでて



仕方が無いね

愛してしまったものは

仕方が無いね

さよならする事は



2005/12/09 (Fri)

[132] 優しい細菌
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その言葉は
まだ血も乾かぬ
左手の瘡から
血管に潜り込み
瞬く間に
全身を巡り
あたしを侵す

らしくもない
ポジティブシンキングなんか
抱かせる


此の儘
堕ちて
楽に為りたかったのに

全く厄介な細菌さ



2005/12/01 (Thu)

[131] 貰ったもの・捧げる詩
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きらいきらいきらい

幾度も叫ぶ



きらきらきら

そう聴こえる



君の気持ちが

きらきらきら

幾度も聴こえる



哀しくとも
悲痛でも

きらきらきら

君の言葉は輝いて

幾度も聴こえる



幾度も響く

僕の哀しみに



2005/11/24 (Thu)

[130] 大袈裟過ぎる夜
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死にたいと言うには
大袈裟過ぎる夜

差し詰め
独りで居たくない

哀しいと叫ぶには
大袈裟過ぎる夜

差し詰め
睡眠不足の掠り傷

眠りたくない夜は
何をしますか
眠りたくない夜は
詩(ウタ)でも謳いましょうか

死にたいと言うには
大袈裟過ぎる夜

差し詰め
生きて居たく無い


2005/11/23 (Wed)

[129] 世界というもの。
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あたしが此処で生きている事



誰かが何処かで死ぬという事




2005/11/14 (Mon)

[128] 黒い薔薇
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黒い薔薇は儚くて
儚き故に美しく

虚勢に模したその棘は
愚かさ故に愛しくて

魅了されては
狂うのです

人生と云う名
下らぬ比喩を
用いて穢してしまうのです

黒い薔薇は儚くて
儚き故に罪深く

あたしは見事に狂うのです


2005/11/13 (Sun)

[127] 9月の告白
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ごめんなさい本当は
恐くてたまらない

ごめんなさい本当は
何一つ変わっていない



嘘の数は
生きた日数
虚勢の度合いは
堕落の比率



ごめんなさい本当は
今も自分が愛せない

ごめんなさい本当は
未だ死にたいと言えてしまう




2005/11/13 (Sun)

[126] 喫煙事情
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君は煙草の様な人
百害あって一利無し
そんな男

君は煙草の様な人
苦くて不味い
そんな男



仕事帰り
深夜の中心
顔をしかめて
煙を吐いた



君は煙草の様な人
辞めたいに辞めらんない
そんな男


2005/11/06 (Sun)

[125] 黒い向日葵
詩人:杞柳 [投票][編集]

探しに行こう
黒い向日葵

必死で描き殴った
曲線の集積

上手く生きれば
生きる程
薄れ行く感覚ならば
病んだ儘でも
良いのかしら

下手に生きれば
生きる程
離れ行く感情ならば
健全な方が
良いのかしら

探しに行こう
黒い向日葵

錯綜を続ける
曲線の集積



2005/11/03 (Thu)

[124] 綺麗な掌
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夢は非道く汚れてしまった

何故って掴んだこの掌が
恐ろしく

泥まみれだったからさ



綺麗な掌下さい

誰にも
何にも

泥つける事無く

安心して抱ける

綺麗な掌下さい



2005/11/02 (Wed)
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