ホーム > 詩人の部屋 > 新着順表示

新着順表示  〜 新着順に10件ずつを表示しています 〜


[197831] 〜言葉を極めたのなら〜
詩人:桜井 楓 [投票][編集]

今のこの世界を例えるのなら
ありふれた言葉で十分なんだ

もし
この先の未来を憂いているのならば
誰にも分からない言葉が必要になるだろう

ただ
誰にも分からない言葉ならば
一人で変えていくしかない

その行動力はあるのか
最後までやり抜く意思は固いか
自問する必要があるのならば
誰かに気付いてもらう必要があるだろう

その言葉の意味も
あなたの存在も



言葉を極めたら
何をすべきかなんて考える必要もないだろう…

2022/12/01 00:26



[197830] こびと
詩人:とーれぱすて [投票][編集]


小さな手
ぴったりサイズのどんぐり

ぎゅっ と握って
よたよたと

転んでも離さず
顔や膝は泥だらけ
あぁ また洗濯物が増えちゃうな

世界で
宇宙で 
一番の笑顔と共にどんぐりがやってきた


僕は僕の幸せを願っていたんだ

僕には小さすぎるどんぐりと
大きすぎる笑顔
大好きな笑顔

その笑顔を守りたいと
思えるようになったんだ

僕は貴方の幸せを一番に願ってる

守りたいなんておこがましいな

汚れても気にせず
まっすぐにどんぐりをもってくる貴方に
僕はきっと
守ってもらってるんだろうな

生きる意味を
ありがとう



2022/12/01 00:01



[197828] 眠る前
詩人:理恵 [投票][編集]

今日も何もできなかった
明日は何もやりたくない

ただ輝いている人を眺めて
自分の惨めさを思い知った

綺麗事を並べた歌に耳を傾けて
現実逃避をして

布団に潜り
明日が来ないことを祈ってる

何のために生きてるんだろう
こんな人生ないほうがよかった

と、思いながら
喉にナイフを突き立てることはないと
信じている

だって私は惨めだから

目も瞑らず
ただうずくまる

今日と明日の境界線







2022.11.29.

2022/11/29 23:39



[197827] しとは
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

わすれないで
いてください

めのないものに
太陽のひかりを
つたへられたなら
どんなにか
こころよいだろうか

みみのないものの
りかいしている
せいじゃくを
理解できたなら
また、しかり

つらく、とおく、さむく
あつく、せまく、さみしく
ちせつで、あいまいで、ごうまんで
ざんこくで、むふんべつで
いこじで、たんらくてきで
あてどなく、よるべなく
はしたなく、いわかんだらけで
とるにたらず、しわくちゃで
うすよごれ、けたたましく
ずうずうしく、はじしらずで
あてずぽうで、おちつきがなく
あまりにもひつこくて
ついに、ひざからくずれおち
うずくまっていたとしても

ふみにじられて
たまるものか

うれしさ
かなしさ

のしをつけ
はなびらや
しおをまいて
ふところにしまい
あたためながらの


わすれないで
いてください

2022/11/29 23:27



[197825] 光る断片
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]



葉漏れ日 手に受け
息をひそめてる

誰もが通った
軌跡は正しい

ああ 受け入れよ 受け入れよ 僕よ

ああ 菩提樹が 心にあるなら

優しい雫の
かたちになりたい

点字で書かれた
祈りを読みたい

ああ まろくなれ まろくなれ 僕よ

ああ 白蓮(びゃくれん)が 心にあるなら

有学(うがく)の態度で 
片隅にいたい

真冬の寒さで
自分を責めたい

ああ おこたるな おこたるな 僕よ 

ああ 優曇華(うどんげ)が 心に咲くなら

──────
──────
有学……仏教では「学ぶべきものがまだ有る」という意味になる。

優曇華……三千年に一度咲く吉祥の花。

2022/11/28 07:13

[197822] まねごとまねきねこ
詩人:カクレクマノミ [投票][編集]

なんて美しいのだ
あれはきっと理想形だ
気づいた時には
まねきねこ

なんて斬新な
それはきっと栄光だ
気づいた時には
まねきねこ

なんて便利な
これはきっと叡智だな
気づいた時には
まねきねこ

あぁなんて暖かい
あれはきっと希望だ
気づいた時には
まねごとうさぎ

あぁなんて幸福
それはきっと評価だ
気づいた時には
まねごとうさぎ

あぁなんて贅沢
これはきっと成果だ
気づいた時には
まねごとうさぎ

あぁなんてことだ
どういうつもりだ
ラビットフットと
まねきねこ

2022/11/23 01:31



[197820] 不思議なチカラ
詩人:小さな貝がら [投票][編集]

自分がやらなきゃって
1人無理してた
誰に甘える事なく
がむしゃらに

泣きたい事あっても
泣かないで
自分には無理な事でさえも
一生懸命背伸びして
何踏ん張ってたんだろ

貴方の声を初めて聞いた時
優しくて温かくて
無理をしないでいいよって
言って貰えたみたいに
何故か不思議なチカラに導かれた

もっともっと素直になろう
もっともっと甘えていいんだ
もう無理しなくていいんだ
だって今迄
一生懸命生きてきたじゃない

不思議なチカラは
私にそう言った

わがまま言ったって
ため息ついたって
弱音吐いたって
いいんだよと

貴方の全ての優しさが
私を包み抱きしめる
透明のしずくを流す迄
抱きしめる

不思議なチカラは
何ものにも変え難い
深い愛をくれた

2022/11/22 08:15



[197819] 気づいたときに
詩人:猫のあし [投票][編集]

気づいた時にはいつも遅くて

何であのもっと行動しなかったんだとか

何であの時に分からなかったんだろうとか

でも、そんな事後でいくら考えても仕方なくて

時間は本当にあっという間に過ぎていく

一瞬に感じる時もある

今ある大切なもの

今 本当に心からやりたい事
行きたい所

一緒にいたい人

過去も未来も大切だけど

その為にも 今を大切にしよう

過去の自分が今の自分を励ましてくれる

悲しいことも今の自分が救える

未来の不安も

今を必死に生きる事が未来の自分を励ませるから

後悔しないのは難しいかもしれない

でも、今を生きるって決めたから

2022/11/21 23:04



[197816] また、冬
詩人:とーれぱすて [投票][編集]

8回目の冬
朝晩寒さが増す日々に
「今日も寒いね」と
君は誰と交わしていますか

言葉の節々に落ちていた影を
抱えながら歩いていた君

赤く染まった夕暮れ
葉が落ち 寒そうな木々を横目に歩きながら私は
また今年も君を按じています


どうか 君を
愛してくれる人と幸せになってください。
どうか 無理をせず
そのままの君でいてください。
私はとても幸せに暮らしています。
暖かく柔らかい風が、
満開の桜を運んでくる春を楽しみに
寒い冬を越すことになりそうです。


8回目の春を待っているとは思えないほど
君が隣にいてくれた

寒いけれど暖かい冬を
未だに鮮明に覚えているのです

本当に






2022/11/17 19:11



[197813] 悪あがき
詩人:高級スプーンあと何年 [投票][編集]

部屋の温度で
季節が変わるのを感じる
桜も枯れ葉も散らない室内
ここで何をしているんだろう
何もしてないんだよな
世間から見れば
生きているのかどうかも怪しく
そもそも怪しまれるほど
ご近所にすら認知されていない
汚れていく部屋と身体が
時間の経過を
否応なく通知してくる
何の意味も成さずに
また一年が終わりそう
ため息を吐くだけの人生なら
さっさと死ねよ
それでもまだ続けるなら
どうしようもない
一生苦しめ


2022/11/14 05:40
4950件中 (221-230) [ << 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >> ... 495
- 詩人の部屋 -