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山羊の部屋  〜 投稿順表示 〜


[31] 腐海
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爛れた心を隠すには
あまりに綺麗な目をしていて
流した涙は腐って消えた
首を吊ったピエロの絵を君は買って
愛おしい様に胸に抱いた
壊れた砂の城は二度と戻らない
そんな事知ってるよと君は儚く笑う
あの腐った海に浮かべた僕達の光は
今どこをさ迷っているのか・・

君が消えない様に
君が消えない様に
何もできないけど

流した涙は腐った海に変わって
ただ消えゆく光を見ていた
壊れた砂の城・・
二度と元に戻せず
君はその目のままで
泣いていた

綺麗な腐ったままで

2007/03/29 (Thu)

[32] 霞桜
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桜に惑わされて
ふらりと眩惑を覚えれば私の心は桜と共に
風に飛ばされ・・
君がいた
あの頃へ

手鏡を仕舞う仕草
後ろ姿
鮮やかに君が蘇る

4月の倦怠感に流され
辿り着いた桜の下
何が二人を変えたのか

戸惑う顔は
今でも覚えている
桜がゆっくりと舞った

もういいよって
君が桜木の影から出てきそうで
目を凝らして見るけれどただ桜に惑わされて
動けないまま

喧騒の中
散りゆく桜
人と肩がぶつかり
目が覚めて

下向いて歩く私に
桜が空へと舞った

もういいよって
声が聞こえた気がした

2007/04/05 (Thu)

[33] 飛行癖
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ドアを開けたらパラレルワールドで
現実逃避は当たり前
そこの可愛い女の子は
カッコイい彼氏が似合ってる

そうやっていつも
逃げてばかり
何か虚しくなっちゃうな独り言が出た

久しぶりのデートの約束は風邪でキャンセル
メールを返信する気にもなれない

やっぱり後ろ向きは良くないよね
なんだかんだ言ったって時間は過ぎるし

あぁ小さい魚になって
サメと競争したい

そうやって逃げてばかりだけど
笑ってみれば
ほら明日がチラチラと
手招きしてる

そんな明日に腹はたつけど
少しの希望くらい
持ってもいいかな

2007/04/06 (Fri)

[34] 並木
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立ち竦む僕の影は
今よりも逃げ回りたい
喜びや悲しみよりも
君の笑顔を見ていたい

どこで夢を捨てた?
知らん顔より辛い冷たい目
何を探してる?
君の声が標だった・・

去って行く後ろ姿
もう見れないの知って
ただ後悔と悲しみが混じった
透明の膜に覆われて

どこで道を間違えた?
君の笑顔が救いだった
二度と戻れないなら
走り出した君を
追いかけてた

さよなら言わないでおくよ
いつだって悲しみはある
二度と逢えないなら
君の腕を捕まえてた

あの日に帰りたい
君をきっと離さないのに

2007/04/08 (Sun)

[35] 無くして
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あの道は今何に向かっているの?
昔聞いた事ある夢の国があるの?
そうさ 世界は手遅れ
君は眠ってるよね
ごらん あの短い蝋燭は世界の寿命だから

泣かないで
そばにいるから
本当は抱き締めてあげたい
そして夢の続きを一緒に見よう・・

僕達は生まれて死に向かっている
虚しいかい?僕にもわからないけど
懐かしい曲が聞こえる
目を閉じて聴いてみよう・・・

風は東へ吹いて
何を運んでくるのかな?何が起きても君と一緒だよ
おやすみ

おやすみ

2007/04/08 (Sun)

[36] 夜風
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街外れの丘に
月を見に行こうか
街を吹き抜ける風に
背中を押されて

家の灯り一つ一つ
命が灯っている
もう真夜中
目を開けて夜空を見上げる

孤独と贖罪が入り混じり重圧かけるけど
今は目を閉じて
風に身を任せれば

世界は眠って
僕は気ままに
夜空へ流されて
いなくなってしまいたい
このまま消えて
流されて時代と共に

2007/04/12 (Thu)

[37] 等身大のアリスへ
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綺麗な目をしたウサギ
あの日の君の目だった
都会の森に迷い込んで
笑ったフリして道を探してた
魔法は無い普通の日々
寂しい顔をしながら・・
私はドコ?さ迷い歩く都会の森
隠した腕の傷は
きっと等身大のアリスだった

車窓の景色
次々に変わります
あの光りの中に
喜びも悲しみも
埋まってしまうから
だからさ迷うんだよ

闇の隙間は深すぎて
飛びこんだら戻れない

大切な事
大切な人
大切な思い出
忘れないで

さ迷うアリス
交錯するネオンの中で
闇になったつもり
心捨てたつもり

子猫を見る横顔にあの日の泣き顔

戻らないと
でも袖は隠さないと

綺麗な目をしたウサギ
あの日の等身大のアリスだった

2007/04/14 (Sat)

[38] 壊れた夜に
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急ぎ足は憂鬱
道行く人は仮面付け
また月が壊れた
囁きあって隠れた

窓際の置物
焦燥感をかきたてる
ピアノはドとソ以外泣かない

急ぎ足はまるで
人生を見ている様だ
今日も月が無い
囁いた老猫

傷だらけの曲に合わせて唄い人は歌う
悲しみも喜びもいらない
急ぎ足は憂鬱
街角の噂話し
気にしたウサギはいなくなった

月が壊れた
戸惑いなんていらない
わかるのはこの馬鹿げた世界に
取り残されたって事だけ

2007/04/21 (Sat)

[39] 灰色の僕と君
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それは始めから仕方なかった
余計な口癖
度重なる事柄は肯定した灰をかき集める
傷だらけの答えを求め
静かに沸き立つ怒りは何だ?
現れる闇に続く歪んだ滑稽なモニュメント
引き裂く闇に綴る傷だらけの赤い過去絵画

2007/04/26 (Thu)

[40] 
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モノクロの並木道で
ぼぉっとしてる
君への片思い
もぅ諦めようかな
だってほら小悪魔みたいに意地悪だし
好きって事知ってるのに・・
どうして抱かれたの?
何回も
わからないよ
君がわからない

友達として好きって言うには深入りしすぎだよ・・
眠れない僕から
爆睡してる君へ

2007/04/28 (Sat)
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