ホーム > 詩人の部屋 > 梅宮の部屋 > 新着順表示

梅宮の部屋  〜 新着順表示 〜


[7] 
詩人:梅宮 [投票][編集]

陳腐な芸達者
君が付けたあだ名
と言うより悪口だよね?って笑う僕に
ちゃんと褒めてるよって笑うから
まぁいいかって
思って僕は
今日も芸を披露するよ

2019/03/08 (Fri)

[6] 桃花源
詩人:梅宮 [投票][編集]

 桃の花が ひとひら 舞い降りる
 ふたひら みひら その髪に
 よひら いつひら その肩に
 むひら ななひら はらりと触れて
 これはゆめ あなたの夢の中
 花びらに あなたの笑顔が埋まる

「何か面白い事でもありましたか?」
「いいや」
 たずねる私にあなたはわらう 私もわらう
「おかしな人ですね」

 これはゆめ ゆめのなか あなたの夢の中
 私はわらう あなたもわらう
 目が覚めたとき
 あなたは覚えてくれているでしょうか
 あなたとわらう 私の顔を

2019/01/15 (Tue)

[5] かもめ
詩人:梅宮 [投票][編集]

遠鳴りの海に風が鳴く
ヒロイックな君 術無く立ち尽くす
夜毎日毎見る残夢
悔恨の雫が胸に差す
明日に生きる雛鳥
過去に縋る老い鳥
折れた翼 飛べない庭鳥
遠鳴りの海に風が鳴く
鴎が日に映え 一声

2019/01/05 (Sat)

[4] 夢うつつ
詩人:梅宮 [投票][編集]

私の指があなたの手に触れる
ここはベッドの中
寝息が鼻先にかかる距離であなたは寝ている
私も微睡みの中
体を繋いだあと 二人は違う夢を見る
肩が寂しい
私の指があなたの手に触れている
あなたの手はあなたの横にある

2018/11/06 (Tue)

[3] 夢のあとさき
詩人:梅宮 [投票][編集]

夢のあとに風が一陣
始末を付けられない男たちは 無防備に

夢のさきに花が一房
女はいつも現実的で だから幻想的で

出会ったのは間違いだったのか 正解だったのか
追い求めた物は幻だったのか 現実だったのか
そこにあった物は愛だったのか 望みだったのか
誰も知る由はない
今はただ 夢の抜け殻があるだけ

2018/11/02 (Fri)

[2] 悠幻
詩人:梅宮 [投票][編集]

ひとひらの夢が翁樹から溢(こぼ)れ その手に着地する
風の香は甘く桃源の色をしていた
貴女の着物は赤く 唇に挿す紅もまた赤く
淡い光に包まれた画の中で 唯二つ 鮮明に映える

朝霞の雫 そのひとつひとつが
雑音(ぞうおん)を吸い込み 雑事から切り離す
そこには静謐が溢(あふ)れていた

初恋の人の横顔は清らかで
いついつまでも清らかで
僕はただじっと 魅入るのだ

最期の瞬間(とき)を迎える今に




------------


ひとひらの夢が翁樹から溢れ その手に着地する
風の香は甘く桃源の色をしていた
貴女の着物は赤く 唇に挿す紅もまた赤く
淡い光に包まれた画の中で 唯二つ 鮮明に映える

朝霞の雫 そのひとつひとつが
雑音を吸い込み 雑事から切り離す
そこには静謐が溢れていた

初恋の人の横顔は清らかで
いついつまでも清らかで
僕はただじっと 魅入るのだ

最期の瞬間を迎える今に

2018/12/05 (Wed)

[1] 懲りない面
詩人:梅宮 [投票][編集]

歩く亡者
嘆く健常者
死んだ人
死んでほしい人
狂えるほどに無感動

走る指先
割れた頭
凡庸な感性
現実逃避

沼の底
また一体、私が降りてくる

2018/06/06 (Wed)
37件中 (31-37) [ 1 2 3 4 ]
- 詩人の部屋 -