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裕樹の部屋  〜 新着順表示 〜


[180] ぬかるみ
詩人:裕樹 [投票][編集]

どうやら僕は熱いらしい
僕の中の僕が僕を見て
バカにしている

ぬかるみを見ると
避けたり冷静なツッコミはできないが
足を突っ込んでしまう
そして僕は苦しむ

熱いのも
ドロドロも嫌いだ
最後はさっぱりと終わりたい


2009/03/13 (Fri)

[179] とおく
詩人:裕樹 [投票][編集]

なんて無力なんだろう
苦しんでいる人を助けたいのに助けられない
自分の苦しみすら助けられない

どうやら
幸せはまだまだ遠い所にあるらしい

2009/03/10 (Tue)

[178] 8.あとがき
詩人:裕樹 [投票][編集]

君たちが喧嘩をしても
本当は仲良しなのは知っているよ
君たちの愚痴には
いつも見えない所で思いやりがあった
でも少し疲れたから
しばらく君たちの前からいなくなってたんだ

僕は君たちを遠くから見てたんだよ
もう泣かなくていいんだ
もう悲しまないで
僕は君たちの元に戻ることにしたから

僕らは3人揃った時
初めて本当の輝きを放つことができた


星空を泳ぐ鯉と
星の泳ぐダイヤと
星の輝き





2009/03/07 (Sat)

[177] 7.涙星
詩人:裕樹 [投票][編集]

ダイヤは星が消えてから
毎日ずっと
泣いていた

鯉は自分も泣きたいのを我慢して
ダイヤの涙を悲しさと一緒に
吸い続けた


涙は長い月日をかけて
少しずつ
鯉とダイヤを行き来する過程で
大きくなり
磨かれた

そしてついに
涙は星となってダイヤから飛び出した

2009/03/06 (Fri)

[176] 6.もう一度
詩人:裕樹 [投票][編集]

ダイヤは輝きを失った
もう星が泳ぐことはない
夢を叶えたダイヤは
孤独と虚無感に襲われた

そんなダイヤを救ったのは鯉だった
仲の悪かった二人は
いつしか
仲良しになり
同じ夢をみるようになった

もう一度
星に逢いたいと

2009/03/04 (Wed)

[175] 5.願い
詩人:裕樹 [投票][編集]

鯉は後悔している
もう星空を泳ぐことはできない

鯉は知った
星は夜と同じ色になったのではなく
消えてなくなったことを

星が消えてから
しばらくして鯉は
もう輝かなくてもいい
ダイヤと仲良くしてもいい
だからもう一度
星空を泳ぎたいと
星に逢いたいと願った

2009/03/04 (Wed)

[174] 4.一瞬
詩人:裕樹 [投票][編集]

鯉とダイヤの仲の悪さに
星は困っている

喧嘩の仲裁をすると
いつも鯉に食べられて
ダイヤに吐き出される

鯉とダイヤが
見えない所で繋がっている事を知っている星は
それを伝えても
信じてもらえず
困っている

ある日
二人の喧嘩に嫌気がさした星は
今まで誰にも見せたことのない輝きを放ちながら
一瞬で消えていった

2009/03/03 (Tue)

[173] 3.星
詩人:裕樹 [投票][編集]

星は笑っている
正反対の夢を持つ
星空を泳ぐ鯉と
星の泳ぐダイヤが
自分の魅力に気づかず
嘆いていることが
おかしくてしょうがない

星は自分の魅力を知っているから
輝くことにも
輝かないことにも
憧れない
今を大切にしている

2009/03/02 (Mon)

[172] 2.ホワイトホール
詩人:裕樹 [投票][編集]

星空を泳ぐ鯉は
輝くことを許されず
何でも飲み込み
ブラックホールと呼ばれるようになった

星の泳ぐダイヤは
そんな鯉が羨ましかった

誰にも気づかれない事は
どんなに平和なんだろう

利用される事に嫌悪した
星の泳ぐダイヤは
夜と同じ色になる事を夢見て
星を吐き出した
だけど
輝きを失うことはなかった

2009/03/01 (Sun)

[171] 1.ブラックホール
詩人:裕樹 [投票][編集]

星空を泳ぐ鯉は
夢を見ている

星よりキレイに
月より幻想的に
太陽よりも眩しく
輝きたいと

だけど真っ黒な体で
夜と同じ色
けっして輝くことはない

星空を泳ぐ鯉は
星を食べた
体はどんどん大きくなった
だけど
けっして輝くことはなかった

2009/03/01 (Sun)
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