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しゅんすけの部屋  〜 投稿順表示 〜


[394] 0:00
詩人:しゅんすけ [投票][編集]

コーヒーが嫌いだった。
口の中に広がる違和感と、それが喉を通り抜けるのが。

いつ頃からだろう?そんな黒さを楽しむようになったのは。

整然とした薄暗い部屋の大きなテーブルの真ん中、カップ越しの写真へと、何気ない視線を投げかける。

感慨が湧き出す直前で視線をカップに移し、テレビの音量を二つ上げた。

今動いた時計の針が、丁度0時をさしたのを見て、目の前に転がる黒い塊に口をつけた。

苦笑いを、隠す為だけに。
黒ならば、塗り潰せるはずだから。

きっと、明日はいい一日さ。そうつぶやいて、小さく眼を綴じた。

2010/10/08 (Fri)

[395] 
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創り始めた言の葉を

投げ棄ててしまう時が来る

大きな力に潰されて

諦めてしまうこともある


それでも明日はやって来る

それでも時間はとまらない

限りある

命の意味を探すには

あまりに短い時だから

大切なものを見つけ出せ

誰にも負けないものをもて

そしてこれから

前に進もう

2010/10/08 (Fri)

[396] 
詩人:しゅんすけ [投票][編集]

青い空は鋭利な寒気を降り下ろし

凍てつく大地は生命の躍動を嘲笑う

悲しいくらいに美しい風が

ただそこに立つだけの野山を脅す

立ち上がれ

歩き出せ

熱くなれ

熱を持たぬ者など瞬く間に凍りつく世界だ

熱くなれ

絶界の空間をさえも支配できない矮小な存在よ

熱くなれ

突き上げた拳で冷徹な空を打ち抜いてやれ

熱くなれ

踏み締める両足でしっかりと大地にしがみつけ

熱くなれ

熱くなれ

ここで生きるのだと

生きているのだと

ただそれだけでいい

熱くなれ

2010/12/21 (Tue)

[397] ごす
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確実なものが

ほしいのだろうか?

自由なんてものが

ほしいのだろうか?

どうして人間は

これ程愚かしいのだろう

2010/12/22 (Wed)

[398] めろん
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出来ないって始めて言った

口にする直前まで

固く封印された言葉

封印したのは
出来ない理由が解らないから

逃げる君を追いかける

ソレが出来ない

君は何度も聞いてくる

あたしがどっか行ってもいいの?

俺の答えはいつも

君が選んだのなら…

この繰り返しが十年

始めて泣きながら納得できないと

その答えを突き返した君に

叩きつけるように投げ返した「出来ない」

まだ怒った瞳と
目の端だけに嬉しさを隠せない君に

何だかほっとした

弱さを見せる

始めて向き合える

安っぽい歌詞みたいだけど

なんだかすべて

仕組まれたみたいで

これからも二人でいようと思えた

これからもずっと二人でいられるような気がした

2011/01/10 (Mon)

[399] タイガーマスク
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優しさ

偽善

強さ

虚勢

願わくば

強きの糧とならず

弱きの翼へと

願わくば

ささやかであろうとも

永久に

願わくば

この矮小な猜疑心をも

救ってはくれないだろうか


この偽らざる悦びの涙を

隠さなくてもよいのだと

ただ肩を叩いてはくれないだろうか



欺瞞

賛美

傲慢

純粋

価値あるものは

こうして紡がれるのであろう

2011/01/11 (Tue)

[400] 悔恨
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一度決めたら最後まで

いつの間にか忘れてた

いつの間にかできなくなってた

2011/01/19 (Wed)

[401] 解除
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くだんねぇ

プラトニックな純文学も

誰かには見えるらしい灰色の世界も

2011/01/19 (Wed)

[402] 攻勢
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こわいから

噛みつく

悲しいから

後ろ向く

報われないから

隠して笑う

海面があがったのは

そんなあんたの涙のせい

2011/01/19 (Wed)

[403] 鈍痛
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痛みに生の実感を持てるほど

変態じゃないってことだ

2011/02/17 (Thu)
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