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チェシャ猫の部屋  〜 新着順表示 〜


[155] 依存症
詩人:チェシャ猫 [投票][編集]

貴方の証を刻んで
決して途切れぬように・・・


積み重なる時間が貴方の想いを奪っても
私枯れること無く愛し続けるわ
愛情なんてくれなくていいから
抱きしめたその手で体温を奪って


深く深く
貴方と一つになった実感を頂戴
濡れた瞳に私を宿し

口先だけでいいわ愛してると囁いて・・・


宵に舞う蝶々に貴方魅せられても
私知らぬ振りして愛し続けるわ
すがりつく私を突き放してもいい
愛しさが憎しみに変わる瞬間を感じさせて


甘く甘く
嘘で固めた愛を頂戴
私静かに眠りについたなら

そのまま息の根を止めて・・・


最後に貴方の証を刻んで
一人の世界も怖くないように・・・・

2006/03/03 (Fri)

[154] lily
詩人:チェシャ猫 [投票][編集]

散りゆく花びらは美しく
更けゆく夜は艶やかに
強く絡ませた指先で
涙よりも甘く濡らして・・・・


二人途切れぬ為の鎖を携えて
誰も居ない世界へと連れ去ってと
怯えた声で貴方は囁いた

この手を握り締めるために失くしたものは何か
零してきた記憶で彩られた瞳を
傷ついた瞳で見つめてみる・・・


また一つ諦めた祈りを
確かめ合うように両手で触れて
いっそ壊せばすべてが終わると
泣きながら微笑ってみた


散りゆく貴方
色彩を失くして落ちてゆく世界
強く重ねた唇で
痛みの無いように終わりをください


二人途切れぬ為の鎖で
誰も居ない世界へ


繋いだ手を離さぬように・・・




2006/02/20 (Mon)

[153] 狂った世界に舞う花びらのように
詩人:チェシャ猫 [投票][編集]

止まった世界に舞う花びらのように
ひと時だけでも美しく在れたなら・・・


始まりも終わりも曖昧な夜に
穢れた蝶は居場所を失くした
傷ついた羽を引きずりながら
まだ温もりを求めてる


何が変わり何を喪い何を手にしたのか
当てもなく彷徨う世界の中で
君だけは正しく揺れていて
存在さえも不確かな喧騒の中で
君だけは僕の居場所でいて・・・


愛しさも憎しみも交じり合う胸の中で
零れた涙は乾いていった
決して一つにはなれぬ二つの影が
狂おしい程に求め合う


何を求め何に惑い何を捧げたのか
心すらも売られてゆく世界の中で
君だけは僕の傍に居て
神にすら縋れぬ罪の意識に抱かれ
それでも君は艶やかに咲いていて・・・


狂った世界に舞う花びらのように
ひと時だけでも美しく在れたら

散りゆく悲しみの中で
この手だけは離さずにいられたら・・・



2006/02/19 (Sun)

[151] 禁じられた楽園
詩人:チェシャ猫 [投票][編集]

幾重にも紡いだ声の果てに
君が見たものは何か
禁じられた蜜の味に溺れて
君は深く堕ちてゆく・・・


蒼く揺れる月が眠る夜
艶やかに咲く花は濡れ
漏れる吐息を押し殺す


差し出したこの身に罰を刻まれたとしても
楽園に魅せられて理性は朽ちてゆく
行き着く先でこの身が果てるなら
死に際に花束を捧げてくれないか


禁じられた甘い果実に
秘められた罪は何か
差し出される誘惑に身を委ね
僕は深く堕ちてゆく


咲き乱れた花は濡れて
零れる夜の端で息づいている
禁じられた蜜の味に溺れて
罪人は深く堕ちてゆく


行き着く先で二人が果てるなら
死に際に花束を捧げてくれないか・・・

2006/02/06 (Mon)

[150] 罪と罰
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放し飼いにした欲望に駆られて
ゆっくりと僕は堕ちてゆく
傷つく前に前に終わりを告げ
零れる痛みに目を閉じた・・・


永劫を祈っても叶わぬと
幼い瞳は知っていた
消えそうに揺れるその色彩に
ひと時の美しさを携えて


貴女が魅せた儚い幻を
淡く色褪せてゆく世界を
受け止めきれずに少年は祈りを已めた
臆病なその腕に抱かれていた小さな肩は
終わらない悲しみに濡れていた


許しを請うことさえ叶わずに
世界に幕が下りてゆく
堪え切れずに溢した悲しい嘘に
今も罰が降り注ぐ・・・


貴女を求めても届かぬと
幼い声が泣いている
幼き夜の幼き罪に
今も心は縛られたまま


貴女がもたらした始まりに
この手が下ろした終幕を
告げるまでは果てぬと知っていても・・・


それでもまだ求め已まぬなら
この身を賭して終わりを知ろう・・・



2006/02/02 (Thu)

[149] 〜peace〜
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堕ちてゆく 世界が音を立てて
罪なき手を道連れに
奪われた当たり前の景色に
翼の折れた鳥たちは寄り添い合って・・・

いつから君は微笑うことを忘れた?
背中に張り付いた争いの声に
叶わぬ祈りが削られてゆく


右手に銃を 左手に悲しみを
終わりも見えぬ憎しみに抱かれながら
色彩の失せた街に
それでも神を求めている
仰いだ星の見えない空から
赤い痛みが降り注いでゆく・・・


いつから君の声は消えた?
この手を握り返す温もりは奪われた
悲しみが折り重なって築かれる世界に
僕の居場所など要らない


唇に震えを 瞳に優しさを
喪われた約束を果たせぬと知りながら・・・
それでも艶やかに佇む世界に
残された心も奪われてゆく
いつか惹かれた鮮やかな未来に
赤い涙が降り注いでゆく・・・


君を連れ去った痛みが造る世界に
僕の居場所はいらないと

已まぬ涙をもたらす神に
もう祈りはしないと・・・・

2006/01/31 (Tue)

[148] 狂々
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狂々(クルクル)と堕ちてゆく
色も命も貴方さえ・・・
零れ落ちてゆく世界に抱かれるように
交わした宛ての無い契り・・・


喧騒に囚われたこの肩に
降り重なって沁みる痛みの名残
断ち切る術さえ見つからぬ幼き両腕に
消えぬ傷だけが増えてゆく


失った心の箍が
貴方を求めて叫んでいる
幾重にも折り重ねた声が届くなら
悲しみに狂うことすら厭わない・・・


相容れぬ葛藤に閉じ込められ
涙が零れる場所を探している
祈る程に深くなる傷を
微笑む後悔が舐めてゆく


狂々と堕ちてゆく
彩を失ったこの世界が
二度と色付かぬと知っていながら
誓った終わりの無い祈り・・・

幾重にも連なる涙に終わりが来るなら
この命が壊れることすら厭わない・・・

2005/12/15 (Thu)

[147] 雪彩
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留まることことのない佇まいに魅せられて
堕ちてゆく色の無い花びらに
捧げた小さなその手さえ・・・


舞い散る重ねた欠片の
艶やかな彩の中に埋もれていった
世界から音を奪った小さな花びらは
告げることも無く消えてゆく・・・


降り続く絶え間の無い悲しみの形に
何を懺悔すれば赦されるのか
振り返る遠い日の面影に
独り祈りを捧げた


舞い止まぬ色彩に残る後悔に導かれ
この手が終わりを求め続ける

消して果てぬと知りながら
人は何故悲しみを抱き続けるのか

この手は終わりを求め続ける

堕ちてゆく彩の無い花びらに
咲き乱れた薄い色彩の欠片に


赦されることを祈りながら・・・




2005/12/14 (Wed)

[146] Vampire^please kill me tender
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いつから求めてる
影すら残さず消える瞬間(トキ)を
足踏みしても存在すら確かめられずに
崩れ落ちゆくこの場所に立ちすくんでいる・・・


痛みも感じぬほどに鈍くなったこの腕の
傷口をそっとなぞっている
消え残る痕がまだ乾ききらぬうちに
も一つ痛みを重ねてみても
流れ出すものさえ枯れ絶えているさ・・・


いっそこのまま眠りに付いた喉もとに
優しく牙を突き立ててはくれないか??
君すら失ったこの世界で闇に怯えるなら
灰になって朽ちてゆくさ・・・


重ねた唇に痛みは在るか?
在るなら分けてはくれないか?
痛みすらも失ったこの身に
何を捧げればいいのか


涙も流れなくなったこの瞳の
輪郭をそっと辿ってみる
要らなくなった部分が砂になっていくと感じていても
助けを求める理由も見つからない


いっそこのまま眠りに付いた口元に
優しく口付けてはくれないか?
堕ちてゆく喧騒に紛れながら
灰になって朽ちてゆくさ


いっそこのまま眠りに付いたその胸に
優しく杭を打ち込んではくれないか?
十字架に抱かれて懺悔を終えたなら
瞳を開けて最初に映ったものを信じてみるさ

いっそそのまま
僕を殺してはくれないか・・・


2005/12/12 (Mon)

[145] lost〜please please tell me
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誰かに聞いた事がある
「自分の選んだ道が正しいか知りたいのなら
 失ったものと手にしたものの重さ天秤にかけるのさ
 どっちに傾くかは知らないが
 そいつをそのまま受け止めな」


俺はこの手に天秤を掲げた
あんたの言葉を信じて馬鹿正直に走り出す
行き着く先に誰かが手を振って待ってるのか
いるなら俺を呼んでくれ


草臥れた心に弦を張った
最後にこいつを信じてみよう
傾いた先が未来なら
抱きしめられなかった肩にも言い訳ができるさ


右手を翳して空を切る
俺が手に入れたものは何だっけ
その手を放したあの日から
俺の右手に荷物は増えた??
なあ あんたに聞いてなかった事がある
得た物が見つからないときには何を量ればいい??
俺は何に縋ればいい??


俺は腐った心に楔を打った
最期の願いを片手に夢を見る
描いた先にまだ影が残っているか?
いるなら俺を連れ去ってくれ


届かぬ祈りに見切りをつけた
最期にも一度呼んでみよう
振り向いた先が涙の始まりなら
この世界に用はないさ


両手を捧げても零れ落ちる
君が与えてくれたものを抱えきれないよ
その瞳に背を向けた瞬間に
この世界から彩は消えた
なあ あんたに聞いてなかった事がある
失くしたものが多すぎる時はどうしたらいい??
とっくに天秤じゃ量りきれない


何を求めて棄てたのか
今の俺に答えは見つからない
何処かで見てるなら教えてくれ

あんたは微笑って言うだろう
「傾いただろう
 それがすべてさ」


成程分かった俺はもう
この世界に別れを告げよう・・・。。

2005/12/09 (Fri)
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