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浜崎 智幸の部屋  〜 新着順表示 〜


[45] チャルダッシュ3
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


泣きべそをかきながら あなたが走る

夕暮れを信じない あなたが走る

君がいま死んだって悲しくないと

強がりを繰り返す負け犬のあなた

夢をover ride!
踏みにじれ全て

もう誰の言葉も信じちゃいけない

悲しみだけ集めて微笑む――
そんな卑怯者になっていいから
夢をover ride!
踏みにじれ夢を

もう誰の名前も呼び捨てにさせない

悲しみだけ集めて微笑む
そんな卑怯ものになっていいから

………………………
《おことわり》

この詩の第2連には、心身に障碍を持つ人に対して著しく配慮を欠く語句が存在しています。

いくら比喩とはいえ、許されることではありません。

よって第2連の掲載は差し止めます。
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2020/04/21 (Tue)

[43] 姫路(かざぐるま)
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


かざぐるま かざぐるま かぜのなかでまわそう

からからと おとたてて きぼうへのそらへとぶ

いつまでもにくんでいて ひめじのそらのとおさを

いつまでもわすれないで くちびるかんだあのひを

かざぐるま かざぐるま かぜにのせてまわそう

ぱたぱたと とおくまで はばたくようなおもい

いつまでもいまのままで おとなになどならないで

いつまでもだましていて しんじきっているわたしを

かざぐるま かざぐるま かぜにむけてまわそう

さやさやと きぎたちも こえあわせうたうから
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原文:点字

2020/01/23 (Thu)

[42] 姫路(目覚めるまえに思い出して)
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]



目覚めるまえに思い出して
このわたしの面影を

起きてもいない寝てもいない
そんか時にきっと

目覚めるまえに思い出して
わたしは夜会いに行く

遠い姫路の空を越えて
あなたが呼ぶならば

古里はいま 古里はいま
丈を競う草木

暦を越えて 季節を越えて
伸びる若い芽



目覚めるまえに思い出して
幼なじみのわたしを

心のままに風をおこす
ことができるならば

目覚めるまえに思い出して
あの時かけた呪文を

昔のように涙みせて
悔やみきれぬほどに

古里はもう 古里はもう
悲しみのない光

言葉を越えて 心を越えて

あなたに会いたい

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2020/01/20 (Mon)

[41] 姫路
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


いつまでも明けない夜
夢でゆく長い道

幼い頃の憧れが
私の翼に変わる

姫のもとへ走る道
流れ星を追い抜いて

私は燕になって
何よりも速く飛ぶ

夜の渦に迷いながら
最後に必ず着くと

姫路の長い道程が
果てることを信じてる



息が苦しくなるほど
憧れたあの人が

細い指で招くのなら
奇跡は何度も起きる

姫のもとへ走る道
宇宙島を貫いて

私は燕になって
誰よりも強くなる

もう一度耳を澄まして
あなたの吐息をさがす

姫路の長い道程が
果てることを信じてる

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2020/01/17 (Fri)

[40] Yell(笑顔はなくさない)
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


はなびらを並べてみて
心のかたちに

優しさを形にして
嘘でもいいから

心配はいらない 笑顔なくさない

ゆっくりとだけれど わたし強くなる

きれいになるからね!
今度は気づいてね

消え入るような声でそっと
呼んでみるから



この花に名前つけて
感じたままに

さびしさを言葉にして
忘れていいから

心配はいらない 涙かさねない

うまく言えないけど 明日は今日じゃない

見間違えるほどに
輝いているから

凍えた指をほどくように
呼んでください

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2020/01/08 (Wed)

[39] Yell(みんなの特別な女の子)
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


カレンダーめくれば 別れの春が来る
もう二度とあなたと 笑いあえなくなる

あなたが出会う人 未来の恋人に
エールを贈りたい 悔しい涙にのせて

ああ 上出来のさよならがしたい
鮮やかな記憶をここに残すように

ああ いちばんの笑顔で手を振る
未来の花嫁に涙を乾かすエール



私の心配は 何もしなくていい
みんなの特別な女の子になれる

ぎこちない歌でも 一所懸命なら
みんなもそれほどに 悪い気はしないでしょう

ああ とびきりのときめきでいたい
リズムを崩したら泣き出してしまうわ

さあ めげないで そう 自分らしく
My dear loving heart. 自分で自分にエール
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2020/01/07 (Tue)

[38] 何度でも歌う
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


こころはいつも嘘を
重ね着して強くなる

逃れられないならば
何度でも歌う

虹をくぐる鳥よ
滝を飛び越す鮎よ

その閉じた瞳(め)で
わたしのために泣いて

海を渡る蝶よ
闇を恐れぬ蝉よ

その触角で
わたしの歌を聞いて

懐かしい歌だといいね



記憶を閉じた螺旋を
刃物よりも恐れてる

冬に蒔かれた種は
契りを疑う

毒を抱いた草よ
友をなくした猿よ

その憎しみで
わたしの爪をなめて

過去を運ぶ蟻よ
枝を捨てた鳩よ   ※

その醒めた目で
わたしのからだを見て

あんまり美しくないね
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※ノアの洪水の伝説に拠る。

2020/01/06 (Mon)

[37] 照葉樹の森I'm in the forest
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


生まれ変わるというのは こんな気持ちなんだろう

目を閉じたら 邪魔なものが飛び去っていくようだ

風そよぐ照葉樹の森へ昼寝をしにおいで

小さな草 優しい鳥 日射しも君を待つ

明るい昼間は 雲母(きらら)が降る森にいます
ここで待っています



心だけで届くから 何の心配もいらない

森へおいで 森へおいで 眠たくなる森へ

心より広い森を君は信じないだろう

森に溶ける心地よさを まだ知らないうちは

まぶしい初夏には 辰砂(しんしゃ)を生む森にいます
ここで呼んでいます


生まれ変わるというのは こんな気持ちなんだろう

目を閉じたら 邪魔なものが飛び去っていくようだ
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2020/01/06 (Mon)

[36] 讃歌
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


あらかぶは釣れますか

この海は豊かですか

この海がいつまでもまほらなように

祈ります

舟霊はおりますか

この海は平らですか

この海がいつまでもやすらなように

祈ります
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●あらかぶ……カサゴという魚の方言名
●まほら……真秀と書く。
●やすら……憩らと書く(造語)

2019/12/07 (Sat)

[35] ──いま古里では──
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]



いま古里では 夏の光あびて
人々が歩き 挨拶を交わしてる

昔の仲間たちはそれぞれの町に帰り
懐かしい歌とざわめきを愛してる

晴れた午後には退屈なほうがいい
窓を開けた部屋でごろりと横になる

猫が遊ぶ空き地 コトリと届く葉書
女子大の寮は布団を叩いてる
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2019/11/11 (Mon)
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