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カクレクマノミの部屋  〜 新着順表示 〜


[17] スプリングデイ
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なんだか甘だるい風

嫌いじゃないよ

ぬるさは暖かさと似てるから


桜はいつ咲くの

小さな疑問は風にさらわれた

飛ばされて、また飛ばされ

行き着いたのは冬の尻尾


季節は流れて一周しても

相も変わらず片側一車線

対向車はあんまり来ないのさ

この道は人気がないのさ


じゃあ息を止めて水の中を行って

潜るのは難しい

息が続かない

それでも目を凝らすんだ


無数のサカナは妥協と遊ぶ

相手にするな黒潮に乗れ

視界はこのままでも晴れるよ

春。


2012/04/05 (Thu)

[16] 昔の話まで
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雪とも雨とも言えない空模様
目に一粒
視界がにじむ

つれづれと道の端
二粒、三粒
声はでないさ
静かな音
矛盾の彼方、巡る

雲では塞ぎきれない
隙間から漏れた小さな音
また一人と粒を並べ
廻る

あんまりな虚勢
高いな
もう少し降りて

それでも生きてる
色々を越えて
様々を追い抜いて
ここにもあったんだな
そこにもあるんだな
そういう気づきと共に日々を通り過ぎる

一瞬のできごとさ
きっとそうさ
大げさに考えることじゃないさ
常。

2012/03/17 (Sat)

[15] 誰もが闘う
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目に見えるもの全て
小さいものの集合体
そんなこと言われたって分からない
触れているものは1つのモノ
実感はそう、これだけ

手のひらでテーブルを触って
指先でグラスをなでる

朝起きてカーテンを開けて
イスに腰掛けコーヒー

粒子の心は届かない
小さすぎて届かない

この星にいればみんな同じさ
誰かがこう言ってくれるのを待ってるの
モノの内側は存外脆い
砕けるよりかは崩れるの

空からの雪
やがての雨さえ
小さい小さい

自分はもっと小さく感じて
周りはもっと大きく感じて

挙句にできた一つのモノは
コントロールの彼方
感傷の中間
倫理の範疇

壁を越えるのはむずかしい
けれどできるさ
本当は小さいんだ
物々しい雰囲気を越えて
胸を張れよできるから


2012/03/10 (Sat)

[14] レフトハンド
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沢山ありそう
無限にあるんでしょ

無駄に使って
後になって悔いる

不機嫌そうね
不満なの?

平たく等しくなんてあり得ない
賞味期限はいつだろう

考えたって答えなど出ない
駒と歯車はそうして動く

落ちた光と上る光
順序に沿って
見えない波を超えて

誰かが見ている痛みも
その手ににぎっている後悔も
いずれ照らされる

黒から青へ

青から橙へ

照らされた自身よ
このままではいけないの

自分の正しさを
他人の正しさを

肯定の彼方と道徳と調和
巻き込まれてしまえばいいのに
そう呟いたのは過去の自分

不意打ちの熱を
意図を超えて向こうの空に
僕を越えて遠くまで
見えなくなるほど遠くまで

2012/03/04 (Sun)

[13] 止まりワールド
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線は右上に伸びた

それは目にも留まらぬ速さで
それはすぐに届かなくなって

ゴールの存在はひと吹きで消え
正解の存在は心を包んで

染みたころには点のあと
行き止まり間近の線のあと

そこそこ進んで行き止まり
しょうがないからその場で足踏み

ここもいずれ通れるさ
待っていれば必ずね

過去と現在の線
相も変わらず真っ直ぐ

笑えない冗談
そんな言葉がお似合い

吐いた白い息も
吐いた言葉も
すべてが雪のせいであったら
すべてが僕のせいであったら

もっと線を引いてよ

狭い世界の端っこ

2012/02/27 (Mon)

[12] イージールール
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直線を引くのは難しくて

曲線とまではいかないけど
でこぼこ

正しい線は誰にも分からない

綺麗な線しか分からない



あっちを見てごらん

円を描いてる人がいる

線を引かなくていいの?

同じ所をぐるぐる回る



直線なんて引かなくていい

意味をつけすぎた今

重ねて重ねてさらに重ねて

高く積みすぎた



もっと自由でいい

円だって線

線からの縁

後悔こそ悪

2012/02/26 (Sun)

[11] スケルトンワールド
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手の中に入れた

いや押し込めた

オレンジ色の心と青い心


ぶつかる

混ざる

固まる


繰り返しの挙句

捕らえた色は冷めて

拾ったビー玉もブルーで

みんなその色を隠して笑ってる

気づいてても笑ってる


ヒーローにはなれないと

現実の色は濃いと

下唇を噛んで絶えて


先の色を詠む姿

網膜に焼きつく


一挙に出てしまわぬよう

喉を押さえて

身構えて


僕等が今息をしていること

青でも赤でもない世界

上を向いてくれないか

その顔を上げて

まっすぐに見て




2012/02/22 (Wed)

[10] グラスの中
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ころころ転がって落ちた

痛みなんてなくって

でもどこか痛いような気がして



池に落ちた

底なんて見えなくって

どんどん下に落ちていって



無の回想と根源

嘘でできた平静

安堵の虚勢



水族館のお客はきれいなサカナを見に来て

きれいなサカナはお客を楽しませ

天井の酸素たちを見上げる


知ってか知らずかその他のサカナ

勘違いの目

誇大な妄想


思い出すと少し笑える

滑稽の挙動よ

情緒の揺れよ


もっと静かにしておくれ

明日も早いんだ




2012/02/18 (Sat)

[9] レインボー
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その色は形を変えて

その色は音を変えて

その色は世界を変えて


青が全てではなくとも

赤がもてはやされようとも

緑が流行ろうとも



飲み込んでしまえば一緒



色の無い言葉で砂になる

ざらつく芯

無理に飲み込む言葉

違和感の根っこ


引っこ抜いたら世界が変わるかい

良い方向に進んでくれるかい

虹色の雨が降るかい


これなら傘はいらない

ハンカチもいらない

涙もいらない

2012/02/14 (Tue)

[8] ロスタイムブルー
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目をつむる

水槽の中は黒

深海の世界

錯覚の円



不確定要素と意味と歴史

あまり深く潜ると息がもたないよ

遠巻きに声

水音



泳ぎを見てくれ

心内に広がる感情は流れる

流れ流され竜宮城



常の螺旋は此処に

円はいずれコロニーに



全部錯覚だとすごく助かる



終焉





2012/02/11 (Sat)
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