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シゲヲの部屋  〜 投稿順表示 〜


[80] 車椅子の少女
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辛いかと聞いた

うんと答えた



哀しいかと聞いた


うんと答えた



幸せかと・・・・・・最後に聞いた



笑顔で


彼女は



幸せだと答えてくれた

2008/02/15 (Fri)

[81] あの空を打ち砕こう
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東の空がまた


赤くなったような気がする


熱い熱い






空が邪魔だ


あの宇宙に行くためには


毎日が誕生日にするために


それくらい、幸せだと思えるために


どこかの勇者のように


剣と


弓と


魔法使いの杖を持って








あの空を打ち砕きに行こう





どこか、かしこの最後の物語のように








勇者は、生まれてきた理由がそれだから





それだけでないと、ヒトのルールと戦うのさ



すなわち









その手は





空をも打ち砕く



きっと、打ち砕ける

2008/02/18 (Mon)

[82] ば〜ぁかって言われた
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「ばか」


という言葉に


救われた人々よ


誇れよ


胸を広げて


腕をあげて


心をたぎらせて









ばかを誇れよ

2008/02/22 (Fri)

[83] 空 空 空
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くう


くう


くう


と読みます


そら


そら


そら


とも読んでも構いません


だって


どちらも同じくらい素敵じゃないですか?

2008/03/01 (Sat)

[84] 世界を作った骨鯨
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この世界は


誰が作ったんだろう


でもきっと


選ばれた人ばかりが


作ったわけではないのだろう


誠実で


真面目で


そんな人ばかりじゃない


漂流するような


旅人


砂浜に打ち上げられた鯨は


はずれままの航路を


拾い上げるわけも無く


小さな小さな


骨になる


触れば崩れ落ち


風となる









この世界は


選ばれたものばかりが


作ったわけではない


だけどいつしか


世界は選ばれたものばかりが


作ったように勘違いした


すべてものは・・・・・・


拾い上げたら


以外に重いくて


そして







この鯨のように


儚い

2008/03/08 (Sat)

[85] 痛みを、そう、奏でる
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誰かが書き残していた


名の無い詩を


いつのまにか口ずさんでいた


痛みがどこか伝わってきた


沸き上がる優しさが


どこまで 吹き上がるように


口ずさむ歌を


心は知ったよ


空が教えてくれた


空が奏でてくれた


痛みを・・・・・・奏でてくれた

2008/03/09 (Sun)

[87] 大人になる罪
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それは




罪だ



罪だからこそ



絶望して捨てていったものを



僕はかき集める・・・・・・

2008/05/31 (Sat)

[88] 棄てていった街
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僕たちが絶望して棄てていった街は


一人の幼子がいた


僕はこの子供を殺した


この手で、首を絞めて


殺したんだ








さあ――




この行為を否定するあなたは





どれだけ他人を殺してきたかな?


2008/06/01 (Sun)

[89] 私は偽善者が
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私は残念ながら偽善者が好きだ


あんな頑張れはしないから


私は彼らのように他人を救うことで


自分など救えないから


2008/08/02 (Sat)

[90] 夏のシラベ
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夏のシラベを聞いた


いくか、聞けた


忘れないように書き込んだ


心に書き込んだ


浮世の眩しさと、
たくさんの嘘を塗りこみながら


生まれゆく意味と
夏のシラベを私は探した







探して、見つけて、うつ伏せになって




こうやって、天空を見ながら




死に逝くんだ

2008/08/02 (Sat)
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