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黒夢の部屋  〜 投稿順表示 〜


[51] 降り積もるそれ
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白い白い雪は全てを覆い尽くしていく。

全てを白く染め変えて、世界は白くなる。

それだけでいい。

僕の目に映るのはそれだけでいい。

それだけでいい。

そのまま全てを白くしてくれたら。

それだけでいい。

君の姿がよく見えるから。

2005/02/01 (Tue)

[52] 私の言い分
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嘘を嘘と言えずに。


真実を真実と言えずに。


本当のことを話せばただの言い訳になりそうで。


貴方の射る様な視線が怖い。


ただ


貴方には分かっていてほしいだけだったのに。

2005/02/01 (Tue)

[53] 
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虹のふもと。

空へ続く道。

青空の向こう。

雨上がりの道を全速力で走りながら。

さあ、宝を探しに出かけよう。

もう二度と、手放さない為に。

2005/02/01 (Tue)

[56] 理由
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守りたいものがある。
かけがえのないものがある。
きっとその為なら、僕は悪魔にでも魂を売り渡す。


消せない想いがある。
譲れない願いがある。
きっと命をかける理由なんてそれだけ。


伝えたい言葉がある。
まだ果たしていない約束がある。
きっとそれだけが僕を生かしている。


きっとそれだけで僕は、生きていける。

2005/02/02 (Wed)

[57] 不安と希望
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見上げた空は、鉛のように重い色をしていた。
このまま生き続ける先に、青い空はあるだろうか。


『明日』という未来に、あの空はあるだろうか。
そこに僕の姿があるのだろうか。


数年先の未来を望む僕が馬鹿みたいだ。
1秒先の未来にさえ
この姿が在るかどうか分からないのに。


確証のない未来。
つかめない瞬間がただ、もどかしい。


そうやって不安を感じる夜はいつも
自分を安心させるように
空を見上げ、天を仰ぐ。


きっとその行動にさえも、意味はない。
気休めに過ぎないけれど
変わらない真っ暗な空を見ていれば
時が止まったように思えるから。


束の間の永遠を、感じていたいから。

2005/02/05 (Sat)

[58] 強さ
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きっとそれは誰かの為で
決して僕の為に用意された場所ではないけれど。

きっとそれは誰かの為で
決して僕のものにはならないけれど。

きっとそれは誰かの為で
決して僕の為にかけられた言葉ではないけれど。

それを知っていて
それでも求めてしまうのはきっと
僕が弱いことを意味する。

強くなりたい。
欲に負けないくらいに。

強くありたい。
いつも笑えるように。

強くなりたい。
何も求めずに済むように。

強くありたい。
現実に負けないように。

強く、強く。
何にも負けないくらいに。

2005/02/05 (Sat)

[59] 誇り
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 『生』のある者への証。『生』を選んだ僕等の誇り。
    僕等の居た風景。僕等が在る光景。
    まるで風に押されるように生きてきて
   それでも簡単に振り返ることが出来るほどの
         短い道だけれど。

     生きている証。生き続ける誇り。
 存在意義を唱えられても、此処に在る意味を問われても
     格好良い答えなんて分からない。
     ただ、ガムシャラに生きているだけだから。

      歩んできた道。歩み続ける先。
     僕等に振り返るべき優しい過去はない。
見えない道を探しながら、未来を照らす灯を探している。
     今は、整えられた道を歩いているだけ。

      望む明日。数時間先の未来。
      日付が変わって一日が終わる。
     そしてまた、今日が始まり今日を終える。
  変わらないけど変わっていく、日常というサイクル。

        ただ今日を生きる。
     僕等が確かに此処に居た証として。

       生きるという長い旅路を。
        僕等が歩む軌跡を。
       生きることで此処に刻む。

       それが『生』ある僕等の希望。
     
     『生』を選んだ僕等の、たった一つの誇り。

2005/02/05 (Sat)

[60] 存在
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本当のものなんて何一つ見つけられなかった。

嘘とエゴに包まれたまま
誰もに忘れ去られた真実。


確かなものなんて何一つ僕の前にはなかった。

真実を覆い隠す為の
何重にも重ねられた薄いオブラード。


ただ
その中で僕を抱きしめる君の温度だけが確かなもの。
僕の隣に居る君だけが
僕と世界を繋ぐ本当のもの。


お願いだから
この温もりを僕から奪わないで。


君以外の真実なんて
もう僕には必要ないから。

2005/02/06 (Sun)

[61] 
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私はあの日、貴方に恋をしました。

貴方の存在全てに惹かれた。

理由なんてもの、全て後からだったんです。

楽しそうに笑うところ。

優しい言葉をかけてくれるところ。

苦しい時、元気付けてくれるところ。

数え上げればキリがない程、貴方は素敵だった。

全てを目にするたびに
好きだということを感じました。

それから月日は過ぎて
見ているだけだった私が貴方の隣に立てた時
最高に幸せでした。

毎日が充実していて
とても楽しかった。
それ以上望むものなど、何一つなかった。

もうあの日のように笑い合えないことくらい
鈍い私でも分かります。

貴方の一番近くにいたから
貴方の変化に誰よりも早く気がついた。

このままじゃ駄目になると言って
貴方は私を突き放した。

私はそんなものどうでもよかったのに。

私はまだ、貴方が好きです。

しつこいと言われようが
どんな風に思われても構いません。
この想いは変わらないから。

私の心はまだ
出逢った時のまま
あの日のままに、貴方に恋しています。

2005/02/14 (Mon)

[62] 欠片
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君の隣を歩きながら 

僕は時々後ろを振り返る。

僕等が落とした記憶の欠片を

一つずつ拾い集めながら。

だから君は

ずっと前だけを向いていて。

2005/02/16 (Wed)
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