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高級スプーンの部屋  〜 投稿順表示 〜


[69] asymmetry
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太陽が泣いている
自分と
同等の存在が居ないと
嘆いて
流した涙は
僕に当たって

君の影と
似たような光景を見せる

幸せを描けない君が
悲しみを歌う頃には
自分すら支配出来ないと
虚しさを歌う僕が居る

近い未来
力の無い僕等の涙で
世界は錆び付き
時間も止まる
耳を削がれた太陽は
枯れる事なく
輝き続ける
醜い姿のまま
永遠に

僕も君も泣いている

2004/12/07 (Tue)

[70] repeat box
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息が苦しい
夢の終わりは
一日の始まり
ドアを開けても
何処にも繋がっていない
僕の部屋が続く
閉塞的な空間
もうすでに虫の息

針の穴ほどの出口を
見つけても
息をするだけ

気が触れそうな瞬間
子供に戻る
さっきまで居た
僕は
消えてしまったのに
夢が終われば
一日は始まり
針の穴ほどの
窓しかない箱の中

何と言う
自動的な日常
死ぬ理由が無いからと
息をしては
苦しんでいる
馬鹿と言えばいいのか
意味不明のスタイル

針の穴ほどの出口を
見つめて
夢を見るだけ
もうすでに虫の息

とても苦しいよ!!

2004/12/09 (Thu)

[71] 帰らぬ器
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ふと我に返ると、

彼女が割れていた。

理解不能の展開に
俺の神経は
鈍い音を立てて切れた

誰がやったんだ?

俺がやったんだ!

バラバラになって
無残な姿を晒す
彼女を見て
俺の目は燃えた

拒んだ手を
放さないから言った

「俺は独りだ」

自己完結と自己満足が
溜まって積もって
その重みに
耐え切れず
粉々に割れた彼女

取り返しのつかない
不測の事態に
混乱する俺は
床に散らばった
彼女の破片を拾い集めた
握りしめたら
俺の手は燃えた

ふと我に返ると、

彼女は消えていた。

「俺は独りだ」

2004/12/09 (Thu)

[72] ¥jfin
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僕の頭の中で
泳ぐのは
オレンジ色のイルカ

先の読めない展開
省けない人間関係
今日も疲れた

夢に溶け込む少し前
ほんの少しだけ
イルカに会いに行く

意味とか
苦悩とか
生とか死とか
難しい勉強の話は
今だけでも
ナシにして
横になって
休ませて
君の側で

二番目に好きなのは
君で
他には僕しか要らない

僕の頭の中で
泳ぐのは
オレンジ色のイルカ

2004/12/15 (Wed)

[73] jfin2号機
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立ち止まっても
後退りしても
踵返して逃げても
何したって
いつかは
目の前にやってくるんだ
だったら
勇気出して
先手を打って
立ち向かおうよ

人には言えるけど
自分は無理だと諦め
悪態つくしかない

僕に残された道は
幾つもあるけど
物足りなくて
散々悩んだ挙句
面倒臭くなって
電源を切った

カッコ悪い生き方だな
それでも君は
僕に優しくしてくれる

こんな頭の中で
泳いだって
楽しくないだろ?
だっていつも
荒れてばかり

腐ってる僕の側で
何もせず
横になった君の体は
窓の明かりで
淡い橙を燈す

2004/12/15 (Wed)

[74] とんでもない唄
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失くした望みを
無かったことにして
彼は唄を歌った
ゼロから一から
彼は唄を歌った
再三繰り返しても
気付かずに
似た唄ばかり歌ってる
グルグルと
同じ場所を回り
自分の尻尾を
追い掛けてるぞ
いい加減にしろ
メビウスの輪を
くるりくるり
ハムスターのフリはやめろ気が進まないのは
君が進んでないからだ
まだ気が済まないのは
まだ君が進めるって証拠さ
本当か?
なんて聞くなよ
真実なんて
信じるかどうかで決まる
君が嘘を歌えば
この唄も偽りになるし
ずっと何も見えないままだ
とんでもないだろ
僕はその方が怖い

2004/12/16 (Thu)

[75] ドキドキドキドキ
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あーなんだか
ドキドキが足りないよ

平穏な暮らしを願いつつ
どっかで刺激を求めてる
僕も
そこらの奴と
変わらないなって
王様気取る
でも
見透かされるのが
怖くって
右脳左脳を
右往左往してるだけの
裸のプー様が居るよ

感情に名前を付けたのは
誰なんだ
僕の気持ちは何て言うの
「好き」って
幾ら探しても
載ってないのは
あなたの事を
スキじゃないからか
胸の辺りから
ドキドキも聞こえない

時々でいい
ドキドキしたい
あなたと僕
キュンてトキメキ
ドキドキするよな

あーなんだか
ドキドキが足りないよ

2004/12/16 (Thu)

[76] ロムル
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時が流れるのを見ている
ごっこ遊びには加わらずに
親指の爪噛みながら
ただじっと
ずっと見ているロムル

誰も彼を気にかけず
夢中で地球回ってる
知っているのは僕だけか
それともロムルなんて
居ないのか
視線を感じても
振り向けば
そこには誰も居ない

井戸端で会議をして
人は一生を過ごす
何話してるのかなって
ひたすら耳を傾けるロムル
僕には真似出来ない

逃げているのは
どっちだ
触れているのは
どっちだ

同じ時間を過ごし
同じように流れても
一つになれず
はみ出して傍観して
爪を噛む僕が本物のロムル

2004/12/17 (Fri)

[77] 傷口から走馬灯
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目新しい日々が
僕の前を吹き抜けた
気持ちの良い風に
意識は削がれ
身体は裂ける
僕は
生きていただけなのに

呼吸を妨げられ
朦朧として
どうせなら
視界の隅々まで
赤に染まればいいのに
と愚痴を呟く
瞼を閉めたままの奴が
よく言えるな
毒を吐きかけるのも僕で

あなた達は
目の前に居るモノを扱う時
何に注意を払い
使用していますか?
説明書を読むだけで
一生の大半を
使ってしまうだろうし
僕自身
自分自身を
よく知らないから
大きな事は言えないけど

手を伸ばせば
あっけなく時は凪いだ
自虐的だからか

2004/12/17 (Fri)

[78] 回転木魚
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アレは何だ!?

鳥か!飛行機か!
ゆぅえふお〜か!

回転しているぞ!?

木馬か!寿司か!
寿司屋の主人か!?

なんだか茶色いぞ!?

ウ…

ハイそれ違う!!

なんか叩けそうだぞ!?

太鼓か!ドラムか!

とりあえず分かったのは
ツッコミではなく
突っ込まれる方だな!

じゃあ♀か!

ってボケじゃボケ!

回転しながら
雲をかき分けて
優雅に空を飛ぶ物体

注目されてるのに
気付いているのか
いないのか
気にもせずに
飛んでいった物体

その物体は

ウ…

だから違うゆぅてるやろ!

ギョ!

2004/12/19 (Sun)
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