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村和緒の部屋  〜 投稿順表示 〜


[51] 日常絵画
詩人:村和緒 [投票][編集]

父は帰ると風呂場へ直行し
水浴びをする
冷凍庫の氷を手づかみし
麦茶を徹底的急冷し飲む(16時半〜。帰宅後)

トイレに入れば踏ん張り続け
会社法の択一六法の委員会制度
読んで居ると電車の汽笛が激し
ほうほうのていで出て来る(13時5分以降)

試験が終わると私は一段抜かしで降りる
薄ピンク色の服の男と期せずして
競争となり外へ出れば蜻蛉の大群
石畳の上を乱舞する
私は上前津で降りる所を思わず東別院で
降りて仕舞った(昨日16時前後の出来事)

2012/08/27 (Mon)

[52] スリッパ
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私の左手の人差し指が痛むと
19時03分、波の時間だった
私の家の古代のチャイムが
鳴り響く頃定期演奏会で
スリッパが無くなる

11月25日に白い墓が建った
私はその墓をくり抜いて
シャープペンシルの芯を入れて置く事にした
12月2日に帽子を脱がされるものも埋葬しておこう

とにかく12月18日奥歯が痛み
12月19日に人差し指が痛んだ事を明記しつつ
私は壁土の埃が付いた本がとても気になって
イヤホンを外したのだった

2012/12/20 (Thu)

[53] コインランドリー
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飲みに行った後に寄ったコインランドリーで
併設のクリーニング屋が丁度終わろうとして居た
二箇所のシャッターが
閉まるにあたり
東側が取り掛かられるると
少し戸惑う様に(固かったのだろうか)
二段階に分けて
南側に取り掛かると
滞り無く仕舞ったのだが
私は女性誌の4月16日号
再び坂口良子の死亡記事と出会って仕舞い
鉄板の思い出靴の思い出を引き出したのであった(アピタよ)

程無くして姉のコインランドリーでの洗濯は終わり(毛布だろうか)
そしてまさに終ろうとした時に
再び南側が開き仕舞ったのであった

なんだまだ帰って無かったのかと開き初めに
音以上に驚きの声を発して仕舞った

2013/05/02 (Thu)

[54] 配達
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暗く雨降る
夏の青嵐の前にポステに言っておいてよかった

六差路をずっと南に行き西へ入る。ここには
ポストの近くに金魚水槽が
そして西へ奥へ
老夫婦が居る
渡す渡す名乗る名乗る
元ミスです、いや違った「じゅうゆう不動産です」

「りほーりほー」と私は元恋人の名を叫びながら、
この白い犬は今日は吠えぬが、眠たげで
夕暮れに来ればむしろ目覚めて居るのだろう
夕暮れの記憶が鮮明に

引きかえし傘の掛かったポストへ
ドッグキャットの車両だ
大雑把に見ると村上龍だと思った

東へ向かうと丹羽外科が見えて来るよ
東へ東へ
今日はこれで止めておこう
北上する
車の荷部が閉まる
前方でポストのがさ入れが始まる
やっと着いた交差点で
東へと方向転換
南下してしばらく家が近付くと
「どけ」か「わけ」か知らぬが
再びがドアがシュリーセン(閉まる)
そして三度東方へちょっと行くと
家へとたどり着く
インスタントカレー食べて
白薔薇とフリージアと共に
写真を撮って貰って終り

2013/05/19 (Sun)

[55] 日常
詩人:村和緒 [投票][編集]

大根の葉が入って居る味噌汁に失望する
絹ごしの豆腐では無くて湯葉豆腐であるのに感動する
インクの残量が僅かとの警告があるも
普通に印刷できる日々が長く続き
永久に無くならない物ではないかと錯覚する
岸新聞店の名を告げて丹羽外科で健康診断を受けた
会社名を告げるとすんなりとやってもらえて
行列を横抜かしした様な気がした
健康診断では採血を三本取った
三本目で管に入る血液に勢いが無く少し不安になった

2013/07/22 (Mon)

[56] 「恋は宇宙的な活力である」
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恋は宇宙的な活力であった大昔に
祈祷師の殺害に
電話番号が歪んで来る
何度も足を運ぶと
夕刊が萎(しな)びる
足元は鳥のフンで汚されている
駅近くの銀行は
電番号が歪(ゆが)んで居る
あの日、三好町青山での
マグナムの発射に躊躇(ちゅうちょ)無(な)き
戦士が雪を降らせた
二年後の祈祷師(きとうし)の殺害に
大晦日の前日に雪を降らせた
小刻みに私の左足の脛(すね)が汚染されてゆく
小刻みに痛い拗(す)ねて来る精神に
「恋は宇宙的な活力である」と囁(ささや)く
((2013/06/28(Fri) 02:38:24) 即興ゴルコンダ(仮)「ぎわら」名にて投稿せしもの)

2013/07/23 (Tue)

[57] ピアゴ
詩人:村和緒 [投票][編集]

百貨店のエスカレーターを上がると
私の右手から金華山が踊り出し
七年前にワープして居る
本屋にたどり着き
立ち読みをしていると
隣の靴屋では商品の陳列や客の応対に忙しい
私は帰りの歩行で
音が発生する直前に
あくびばかりしていた

2013/12/04 (Wed)

[58] 焼肉屋
詩人:村和緒 [投票][編集]

焼肉屋の待合室でももの付け根が痛くなると
尻が上下して長椅子のマットを揺らし始めた
現実的に事前予約が無ければ
焼肉にあり付く事は難しい
三時間近く待たされた?(待って居た)
挙句の招待席に
私はおしぼりの受け取りを拒否し
かろうじてスポーツクラブの交流会と
紙飛行機作りのつどいだけはポストに
確保して何とか焼肉を食べる
体裁を整えたのであった

2013/12/08 (Sun)

[59] 「ドーナツ」
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「見ず見ず」と春の嵐は
たった一回の禁を破っただけでも容赦なく降り注ぐ
ここはエロ本の館で私は17時までには
元の本屋に戻らなくてはと思いながらも
控えめに16時40分頃には戻り始める
きょとんした迎えに来て待っていた人をトイレまでつけ回す
奥さんにあたる人と合流してその人はエスカレーターで
下へと行くと私も百貨店の下へ降りて
ドーナツ屋で合流する
私はチョコファッションとチョコレートの2個を選択して
家で食べたのだった

2014/03/13 (Thu)

[60] 俳句より詩
詩人:村和緒 [投票][編集]

夕凪に油樽つむあつさかな 高井 几董(たかいきとう)
海辺での現象だ
ゆうなぎと言うのは
海風と陸風の入れ替わる時に無風状態になって居る
あぶらだるをつむという労働で
うだるようなあつさだ

夕凪や行水時の裏通り  青木月斗(あおきげっと)
ゆうなぎで
無風だった
庭で盥を出して
湯を張って行水して居ると
裏通りが気になってしょうがない

2014/09/21 (Sun)
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