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[198180] 釣果
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

何もしていないと
やりたいようにやれて
良いのだろうが
ただ
誰か、誰かの事を考えてしまう時
何か、壊れそうになる

釣りをする

釣りの何がいいのか
釣りを
誰にもこうあるべきだとは
言いたくもない
魚からしても
こうしろとは
言いたくもないだろう

今日の釣果は蟹一匹

2023/11/23 22:55



[198177] 不死鳥
詩人:レオナルド・ダ・ウンチ [投票][編集]

まずは人生を卒業したい
ただそれだけ

俺は孤児 人生は何もなく
空がみどりでよかった

家に帰る ただいまと言う
おかえりと返す
狂気な世界

早く死ねたらラッキーな世界

俺はどこの馬の骨
嫌われの王
自分の命なんてどうでもいい人もいて
青っぽい空 白っぽい雲
飽きっぽい俺
Let's オータム!! 今は春です
別れと別れを繰り返し
すでに友だち品切れました

発狂しそうに生きたいんだ

夜を黒く落ち着いて
血液に強くあろうと死なないで
戦争ってSAKURA
不良品だった
ああ もう一人で七並べをするのはイヤだよ

2023/11/19 16:23



[198176] 言声
詩人:EASY [投票][編集]

好きと嫌いの違いは
言い方だけだ

2023/11/18 19:28



[198174] 柔らかな意義
詩人:EASY [投票][編集]

何もいらないのは 自由が好きだから
それくらいの理由だよ

それくらいのことを
それくらいみたいに言えないのは

変な社会の風潮さ


肩書きが言う、一番偉い人に
おんなじ人間だろ?って言ってみな

そんなことを
そんな風に言えないのが

左脳の成せる技なんだ


石ころは蹴飛ばして
憂鬱は抱いて夕日みて
時々自分を抱き締めて

そうなる様に生きるなら
それが涙を流しても
それは本当に笑うんだ


何もなくても

全ては
君から始まるんだから

2023/11/16 20:35



[198171] ワルツ
詩人:梅宮 [投票][編集]

ふらりと揺れる星の中で
あなたは私と踊るの
騒々しいしじまの中で
月だけがぽかりと浮かぶ
柔らかな風が
シフォンの裾を撫でていく
水の香りが
ココニイルヨとささやく様
笑うあなたの唇の端
甘い言葉もなく
ただ瞳の中に惑星の青が

そう、青い故郷があるの

2023/11/14 12:34

[198170] 冷たい風と靴音
詩人:猫のあし [投票][編集]

懐かしい道に
秋の色付いた葉っぱが落ちてる

変わらずあるお店や
歩いてると思い出す思い出
通っていた学校からチャイムの音が鳴る

懐かしいメロディが頭に中で流れてくる

笑いあった思い出が蘇る

思い出せば、辛い思い出ばかりではなかった

泣いてばかりでもなかった

でも
戻りたいなんて言わない

だって
どんなに辛い道や罪が多い道のりでも
その中で手にしたものが

無いわけではないから

今ある思いを
捨てたくないから

今あるもの達が愛おしいから

明日が来るのが
憂鬱だったりする事もある

でも明後日はきっと笑ってる

2023/11/12 23:29



[198169] 【チャルダッシュ5】
詩人:浜崎 智幸 [投票][編集]


僕は君の堕落を願う
君の夢を根絶やしにする

君は僕に呪文をかける
だけどそれじゃ僕は死なない

泣きながら刺し殺し君を黙らす
朝の街に死体を捨てる

その瞬間に君は目を開け
低い声で僕の名を呼ぶ


僕は安い洋酒で眠る
君の夢を見たくないから

君は僕に毒素を混ぜる
だけどそれは僕に効かない

ひと筋の血が流れ
悪性の愛の花が開く胸の谷間に

最後の夢は君の未来を
裁くために成就するのだ
────
────

2023/11/12 20:11



[198163] 危ない橋も一度は渡れ
詩人:遥 カズナ [投票][編集]

毎週、週末土曜日には
釣りに行く
週休2日制になったのは
ようやく5年前
幸せな事だ

子供達も
もうすぐに社会人
ここまで来た
この身体と心の奥底には
いらぬ細かな傷痕が
たんまりと
折り重なっている

餌の活き餌に
イソメと言うのがあって
ミミズの柔らかさに
ムカデみたいな足
口にも牙があって
これを掴んで口から釣り針を
差し込むのだが
これがとにかく苦手だ
筆舌に尽くしがたい
気持ちわるさがある

それでもキスが釣れると
えもいわれぬ喜びがあふれる

今晩は天ぷらかな




2023/11/04 20:42



[198161] 夕暮れ
詩人:小さな貝がら [投票][編集]

会う時は笑顔で会えるのに
何故別れる時は
又会おうねとか
又電話するねって
笑顔で別れられないのだろう

又会える日が必ず来るのに
すぐ会える距離じゃないからかな
寂しさが襲ってくるのは
この寂しげな夕暮れのせい?

そっと手を握った
帰り道のあの駅までの
短い距離だけど
それでもいい
少しでも貴方の
温もりに触れていたかった

この夕暮れは
とても綺麗で
優しい気持ちにもなるけど
どこか切なくて
何か果てなく遠く感じる

少しずつ寒くなってきたのも
理由なのかな
全て時のせいにして
自分の気持ちを誤魔化した

だけど誤魔化し利かない
気持ちが涙に溢れ
恥ずかしい位に
人前で泣いた
人前で貴方を抱いた

この温もりが好きだった
何よりも好きだった
夕暮れの中に落ちた涙は
キラキラと空に馴染み
明日の朝へと繋ぐ

夕暮れの中に
消えてく背中
愛しい背中
貴方の背中

夕暮れは
時に優しく時に切なく
私の胸を痛ませる

2023/10/30 18:03



[198159] 国語算数理科社会人生
詩人:高級スプーンあと何年 [投票][編集]

自分が全て正しいわけじゃないのに
相手の些細な間違いを指摘したくなる病気
社会のテストは得意だったのに
社会に出てからの本番には弱かった
間違いの多い生涯を送ってきましたと
偉人と駄目な部分を重ね合わせて
平静を保とうとする
目に映る景色が
その色彩がそもそも違うのに
間違いだらけの劣等生のレッテルは
駐輪禁止の張り紙と一緒に剥がして破り捨てた
名前だけ書いても点数は取れない
昇る陽の美しさを味わったあの日と
眩しくてウザく感じる日々は
同じ人の日記に記してあった
人生のどこかに幸せの頂点があって
それがゴール地点より始まりに近くても
ふりだしには戻れない
修正はできないが軌道修正はできて
答案を見返す勇気は今ならあるか
間違いを指摘された後に
反省して謝ることもできる
機会を逃さなければ
答え合わせで学ぶ処世術
みんなどこかしら間違っていたのに
何故自分だけがいつまでも正解しないのか
死んでないならまだ気付けるかもしれない

2023/10/30 04:47
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