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おかだまいの部屋  〜 新着順表示 〜


[148] ばあちゃん
詩人:おかだまい [投票][編集]

ばあちゃんは
でっかいでっかい家に
たったひとりぼっちで
暮らしている


じいちゃんは
脳味噌がツルツルになっちゃって
ばあちゃんのこと
忘れちゃって
全部忘れちゃって
自分の名前しか知らない




しま猫のボンは
もう一か月も帰って来ないらしい


きっと来るときが来たんだと
ばあちゃんは言ってた



それで


とっても寂しいんだと


作り笑いでそう言った





僕のために作ってくれた味ご飯は
昔と全然変わってない

ばあちゃんの味がした

ちょっと甘めのばあちゃんの味


ごちそうでなくて悪いねって
気まずそうに笑ってるけど

ばあちゃんが一生懸命作ってくれたこと僕は知ってるよ

だけどなんか恥ずかしくておいしいって素直に言えなかった

僕の大好物だから作ってくれたんだよね



僕のお土産のアイスクリームを

ばあちゃんは固いって言いながら全部食べてくれた

冷蔵庫にはジュースがいっぱい入ってた


帰り際には
畑でとれた野菜を
袋いっぱい詰め込んで
それでも足りないだろうって
また畑に走っていって
仏壇のお菓子まで全部詰めてくれた



少ないけど電車賃の足しにしてと
用意してあった小さな袋には
体に気をつけてとえんぴつで書かれていて
僕は素直に受け取った

しわくちゃの千円札が五枚入っていた




僕はばあちゃんの毎日を知らない

ばあちゃんが好きな物を知らない

ばあちゃんの年もわからない

誕生日も知らない

下の名前も曖昧だし




だけど僕には生まれた時からばあちゃんで

これからもずっとばあちゃんで


たった一人のばあちゃんだから


だから


ばあちゃん
どうか長生きしてね
















2008/05/12 (Mon)

[147] そら
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青は飛んでった

白を連れて

行っちゃった

僕は置いてきぼりさ

窓を開けて

メロンソーダぶちまけて

コーヒーで洗ったマグカップ

トマトの隣に埋めといた


大きく大きく

育ちますように


海が見える

青い一面と

白いカモメが



もう大丈夫

2008/05/07 (Wed)

[146] カナリア
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ダダイストの詩人がさ

フラッと来てつぶやく

『考えるよりも感じろよ、お嬢ちゃん』


ダダイストみたいだなと
言われてるボーカリストはさ

『意味なんて何もない』と

めちゃくちゃカッコイイんだけどさ

たまに腹が立つ

うらやましくて


これまたアナーキストらしき作家の

小説とやらを読みあさる

私は理解不可能なまま

知ったフリしてアイツに聞かせる


何となく

好きだから

理由なんて

いらない

そんなもの

燃やしてしまえ


2008/05/01 (Thu)

[145] カラフル
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ぼんやりしてたら
さらわれたんだ


何かが焼けこげて
黒いカタマリが


マイナス8cmのピンヒール
足跡はダイヤモンド


ピンクの海の
底にしずむ珊瑚礁の
まばたきが見える


ぼんやりしてたらさらわれたんだ

2008/05/01 (Thu)

[144] Pixy
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出来損ないの魔法使い

彼女のとりえは

彼女のとりえは


とくにはないけれど



出来損ないの魔法使い


僕にはそれがみりょく

2008/04/30 (Wed)

[143] 例えばの話
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例えばアマゾンでさ


虫なんか食べて雨に打たれて


ハダカでダンスなんかしても
同じことさ




空は飛べない



自由はいつでも
そこにあるもの

2008/04/20 (Sun)

[141] マリブの森
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マリアが見てるからさ
わるさはできないよ
って
どうでもよくて


チョコレートあいつのポケットに突っ込んでやった


ここは灼熱のまち



口笛をならす
あいつに届くように
夜を抜けて朝も抜けて

きっと届くと信じていたから


笑い転げるピエロの亡霊


忘れられた太陽
雲が流れてる




バイバイ

バイバイ

バイバイ

バイバイ

2008/04/29 (Tue)

[140] マリア
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思い出して思い出して

タイムスリップ


笑顔はさぁ
増えたり減ったり
大忙しさ


涙はさぁ
どこの国まで流れついたかな


歩き続けて
もうずいぶん遠くまで来たね


始めの景色がどんなだったかもう覚えてはいない


目の見えないヨーキーは
きっともうこの世にはいない



僕のとなりにはキミだけが

いつだってキミが



ずいぶん髪が伸びてさ

花柄ワンピースはもう似合わないけど



キミはずっとキミだった

ずっと
ずっと
ずっと
ずっと
ずっと


僕とキミは
『ボク』と『キミ』なんだ

2008/03/26 (Wed)

[139] 
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水をポチャポチャあげて

思い出した頃には枯れていて


そしたらまた花屋に自転車走らせる



キミと僕みたいに

言葉はいらないって


『また逃げ出したんだ』



必要ないんだろう

枯れた事にも気づかないで




涙だけ

雨みたいに

2008/03/26 (Wed)

[138] パンク!
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ピンク色した夜空がさ

僕に手招きして

言うんだ

お前にそんなもの似合わないよって


そんな事は知ってるさ

そんな事はどうでもいいんだ



僕がそばにいたいだけ


きみの隣が好きなだけ



ただ
それだけ

2008/01/14 (Mon)
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