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良い席の部屋  〜 新着順表示 〜


[70] 春先の
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ぷかりぷかりと延々と煙草の煙がぷかぷかと
ふわりふわりと漂うよふぅっとはかれたため息と一緒に出てくる煙がね
灰色の俯く人によく似合う
沈黙に延々とただただもくもく煙が行く
漠然と茫然と見えない物を見つめながら石化する
少しゆらりと傾き返す、煙の中にて。
或る暮れのこと。
明日から頑張るか。
さて、もう一服。

2008/12/10 (Wed)

[69] ずるい
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人の世に現れて、来る者拒まず受け入れて
そよそよ流るこの河で
人は一人、夢を見た。
世界の中の一人の人間が
途中で消えてどこへか去った。
悲しくて悲しくていらだって
怒って座って待ちぼうけ。
わあっと転がり蛇巻いて
噛まれて泣いてふんぞり返ったら
草を押しやり坂転げ
なんともなくとも生きてみる。

2008/12/06 (Sat)

[68] 比べこし
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二つの箱に人が入ってて片方の箱の人は打ち破って外に出た。
外に出た人はもう一つの箱の中の人も出れるように呼びかけてみたけど駄目だった。外に出る事を目標とはしていなんだので。

生きる為に苦しんで
死なんとする為地獄見て
後悔するよな事ばかり
嗚呼っと声上げ明日見て
けしからん夢を見て
そっとドアを開いたら
悲しみが飛んでって
残ったもんを掻き集め
悲しみに明け暮れて
泣けてくらあと自業自得の豪徳寺

2008/12/02 (Tue)

[67] 幾人もの人
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一人の中に沢山の人が居て、喜怒哀楽を共有しているようでしていないような存在感。
ああいえばこういって、こういえばああいう。
256人くらい居る。
良い奴と悪い奴と真面目な奴と不真面目な奴と哲学者の奴や怒りっぽいやつとか。
操縦席に乗って操縦する。
助手に支持されながら操縦する。
一人の個の中に輪があって、個は孤ではなく、一人じゃなかった。
一人なのにね。

2008/11/30 (Sun)

[66] ジレンマ
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あんまりかっこいい事は言えないけれど
心はこめて言おうと思ってるけど
泣けてくるから
ちょっと待ってくれよ
手を出して
目を瞑って
また会えるさ
いつの日か

無機物に話しかける

妄想はたのしいね

2008/11/30 (Sun)

[65] 虫けら
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人様の考えに及ばずむしっけらは笑っていた。
人様が笑っているときむしっけらは悲しんでいた。
虫けらはただ虫けらなだけ。
ただの虫けらはまるで虫けらでしかない。
これは虫けらが人様を愚弄したときに判明する。
虫けらのようにいればそれは虫けらなのかどうなのか分からなくなる。
虫けらよ、そこに立て。
立ったらそいつは虫けらじゃなくて人様だ。

2008/11/25 (Tue)

[64] 味方
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綺麗な花と美味しい食べ物と清い空気と気持ちいい日光と満天の星空は誰の為にあると思う。
自分の為だ!
それ以外考えられない・・・。
そうじゃ無いならどうして生まれてきてどうして生き続けているのかね。
何でもかんでも簡単なもんだ。

2008/11/22 (Sat)

[63] 明くる朝
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夢を見て今起きる
目覚める前は夢の中
眠る前は未だ夜
太陽が昇るとき
皆は又目を覚ました

朝が来たと歓喜したのは
どこのだれ

2008/11/20 (Thu)

[62] 装飾品
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飾られた綺麗な外見のそれを見て人々は皆惚れ惚れした。
虚飾者の装飾品。
立派過ぎる装飾品は本人さえ惑わせた。
困窮し遂に仮面は剥れた。
そこにあったのは醜い物であったのに、悲しからずや。
そう言って消失してしまった。
青色の球に住む無尽蔵な生物。
海を枯れされてみたところ、化けの皮は剥れた。

2008/11/19 (Wed)

[61] 我関せず焉
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360度見渡す事など出来るだろうか。
後頭部に目でもない限り無理だろう。
人は都合のいいところだけ見ているようです。
後ろの世界は知りません。

2008/11/18 (Tue)
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