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甘味亭 真朱麻呂の部屋  〜 投稿順表示 〜


[99] 心のレンズ、瞳のシャッター
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

心のレンズ、瞳のシャッター
数あるいろんな思い出を記憶に残すよ
悲しいことだってここまで歩いてきた証でもあり足跡でもあるから
忘れることなくちゃんと映さなきゃね

カメラじゃ収まりきれない
あの日の喜びを
あの日の悲しみを
映せるのは心にあるレンズ
そして君のその瞳のシャッターで記憶の片隅
大切に大切に残すよ

だから
僕は敢えてカメラを使わずに
この瞳で見てきた思い出や景色を
心に写し取るんだ
いつか思い返せば
ほら美しく蘇る

悲しみも喜びも
綺麗に光りながら蘇る
いらないものなど
何一つないさ
思い出の一つ一つが僕の宝物
いつかそう言える日まで
いつか心にあるフィルムを使い果たすまで
僕は瞳に思い出を映すことでしょう
君という愛も
降りかかる悲しみも
見上げた空の夕焼けも
僕は黙ってシャッターを切るでしょう。

2006/12/18 (Mon)

[100] 裏返しのシャツ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


僕はいつも言われるんだ

君にいつも言われるんだ

『またシャツが反対だよ』と言われるんだ

なぜだろう
言われれば言われるほどに
安心しきってどうでもよくなっちまう
だから心まで裏返し

でもさ
君がいなくなってから
僕は間違えなくなったよ
なぜだろう
不思議だね
いつもなら君のこの一声
『またシャツ反対だよ』って聞こえんのに
不思議だね
ちゃんとしちまってさ
ほんとに不思議だね

わざと間違えたら
もう一度君に会える気がして
あの声で叱ってくれるような気がして
それでも還ってこない貴女は空の上。

2006/12/18 (Mon)

[101] 『幸せの作り方』
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


涙で泡立てた生活が
僕らをも巻き込むよ
君のその笑顔は悪巧みからくる笑顔
でも僕はバカだからすぐにその悪巧みにまんまと乗せられてしまう

あぁ 幸せはどこからくるんだ
あぁ 空から降ってくるのか
わからないから探すんじゃないか
探すのをやめたらそれはもう夢でも何でもなくなる

君もどっかでそう想ってんだろ
わかんなくて
迷って悩んで
迷子のままでここまできたんだろ
知ってんだよ
胸に秘めたピカピカに光ってる隠し事も

あぁ 神様願わくば
僕らに幸せの作り方を教えたまえ
あぁ 悪魔でも誰でもかまわない
夢さえ叶わない悲しい僕らに
せめてこの胸のピカピカに光ってる
胸苦しさの理由を届けてよ
頼むからさ
息苦しい思いを残さず届けてよ。

2006/12/18 (Mon)

[102] 蟷螂
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


帰り道 道ばたに転がる手ごろな小石を蹴りながら帰る
空はオレンジ色
雲はコーヒー色
僕の瞳にゆらゆら映ってた

君の背中に大きな鎌の小さなカラダ
悲しい目をしてる緑色の蟷螂
それでも必死になって生きてる
雨の中 羽が濡れたって立ち上がろうとしてる
頑張れ頑張れって心で叫ぶよ

気づけば
六時をとうに過ぎちゃって
急いで帰るよ
蟷螂にさよなら頑張れよって
手だけ振って雨の中走って帰る。

2006/12/18 (Mon)

[103] スターダスト
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


気まぐれに過ぎてゆく星のように流れてく日々

それはまるで元からなかったかのように過去で笑ってる

何もかも嘘だというなら少しリアルすぎて可笑しくて笑えるよな

そんな僕らの毎日
スターダスト。

2006/12/19 (Tue)

[104] めぐり逢い
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


君に出逢うまで僕はずっと独りで寂しかったよ
今思えば何かが二人を巡り会わせた気さえするよ

こうして君と一緒にいられるのは
なによりの僕の幸せ
時には涙も見せる日もあるけど
そんな日さえも二人の愛におそれて悲しみはどこかへ逃げてく

注がれる
僕の熱い思い
君の心に届く
そして二人は結ばれた
そして嘘みたいにここにいる
今更だけど
言いたいんだ
『めぐり逢いよ、ありがとう』。

2006/12/19 (Tue)

[105] 退屈を丸ごと、憂鬱を半分こ
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

僕の退屈を丸ごと
憂鬱を半分こ
君にあげるよ
ありがたく思えよ

まるで流星のように流れ去っていく
慌ただしいだけ
忙しいだけ
動き回って疲れるだけの毎日の中で見つけた光
君だと知った
僕を包み込む
目映いくらいの愛

何かに振り回されて
何かを落っことしてしまう
見向きもしないような不安を抱え込んだ
迷いと苛立ちのなかをひたすら歩き続けるだけの日々の中で出会った数ある奇跡
嘘みたいな偶然
今日と明日が入れ替わり訪れる新しい朝

君の退屈を丸ごと
憂鬱を半分こ
分けながら助け合うようにして
なるべくスマイルを浮かべていこう
嫌なことだって明日への分岐点
さぁ 我らの未来へといざ行かん

誰かが守らなくてはならない
君という小さな小さな
今にも息絶えてしまいそうな愛
僕はなぜか
そんな君をほっとけるような冷たい男にゃなれなかった
だから退屈を丸ごと
だから憂鬱を半分こ
捨てに行くのさいますぐ。

2006/12/19 (Tue)

[107] あの道この道さっきの道
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]

大人になった今でも徐に思い出すんだ
雨粒ポツポツ降ってた夕方の町
キミは膝を擦りむいて
泣きじゃくっていた黙ってられないんだな
そんなキミを気づけばおんぶして背負っていた

夕暮れの公園に
だだをこねながら
幼い二人は抱きしめあうよ
時を越えて愛し合うよ

あの道この道さっきの道
いろんな道を今まで知らずにに歩いてきたんだね
振り返るよ
あの日と同じ日暮れの公園
陰っては揺れる影をひとつ落として
遠い君を想い
空を見上げる。

2006/12/19 (Tue)

[108] 流☆星
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


見上げた夜空に
星がひとつ流れ落ちた
キミの願いは何?
僕の願いは何だろう焦ることはないさ
まだ終わっちゃいないぜ
見なよ
キミへのプレゼント
流れ星 流星群
願いはひとつといわずにじゃんじゃん願っちゃって

流星のように過ぎてゆく
僕らの毎日が
明日も楽しくあるように
明日こそチャンスがつかめるように
明日も明後日もキミと一緒に夢を追いかけて星に願う
願い事はただそれだけ

見上げた夜空に光る
星たちのささやかなプレゼント
瞳に映る大切なものずっと変わらずに
守りたいな
愛したいな
願い事はただそれだけ。

2006/12/19 (Tue)

[109] 始まりも終わりも銀世界
詩人:甘味亭 真朱麻呂 [投票][編集]


始まりも終わりも銀世界の中でした
キミは雪のように溶けて消えてった
何もかもが嘘みたいに終わっていく
冬が終わるのと同時に
僕のこの胸にある思いも消えるよ

抱きしめたその一瞬で
キミは僕の腕からすり抜けるようにして空へ舞い上がる
ただただ冷たい手の感触だけを残して
冬の寒空
漆黒の闇の中へ
聖なる光解き放ち
消えていく
始まりも終わりも銀世界の中でした

貴女と出逢えてよかった。

2006/12/19 (Tue)
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