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雨蛙の部屋  〜 投稿順表示 〜


[82] 田舎の風景
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飛び石みたいに
ぽつぽつ並ぶ
わらぶき屋根
軒先に並ぶ
渋柿のカーテン
何も変わらない
田舎の風景もいいもんだ

2006/10/27 (Fri)

[83] 古の神を祭る
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古の神を祭りし日
宵闇の帳も下りて
打ち上げられた火の花の
消えゆく残り香が
また夏の終わりを
告げてゆく
頭をたれた向日葵が
暮れゆく空に花散らし
顔を隠した太陽が
申し訳なさげに山に落ち
群青色に星々が輝いて
少し冷たい風を
緩やかにつれてくる
白んだ遠い空が
焼けるよう赤らんで
雲の切れ間から
今日もまた
溶けだしそうな御日様が
虚ろうように昇ってく

2006/10/28 (Sat)

[84] 始まりの風景
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普く大地に降り注ぐ光は
暁の訪れを知らせ
悪戯に差し込む朝影
浅黄の霧が世界を包み
草葉に輝く朝露の雫
一日の始まりの風景は
美しく悠然と彩られていた

2006/10/28 (Sat)

[85] 想い巡らせ嘆き雫
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風か流れ
時が流れ
辿り着いた今に嘆き
想い巡らせ未来に涙

今を憂い
日々を憂い
辿り着けず己に嘆き
想い巡らせ過去に涙

死を願い
無を願い
辿り着けた闇に嘆き
想い巡らせた救いに涙

2006/10/29 (Sun)

[86] 世界を肌で感じよう
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円を描く空
雲は輪を創り
星は線を描く
くるくると廻る輝き
降り注ぐ月の光
淡く色付く世界
全身の感覚を研ぎ澄まし
夜を肌で感じ取ろう

2006/10/29 (Sun)

[87] 夜空に掛かる彗星
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月夜の風に誘われて

三日月写す小川のほとり

せせらぎの音に耳を傾け

仰いだ先は乾の空

煌めく星が流れてく

細い光が尾を引いて

夜空に掛かる彗星

彼方の宇宙に輝いた

夜の世界は美しく

いつも心癒される

2006/10/30 (Mon)

[88] 作り笑顔
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心が痛み

傷を負い

それでも泣けず

心配を掛けないように

今日も作り笑顔で過ごしてる

悲しくて

苦しくて

でも泣けなくて

誰か本当の僕を見付けてよ

ほら

また今日も作り笑顔が上手くなる

いつになったら僕は素直に泣けるのかな……

2006/10/30 (Mon)

[89] 赤い雫
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思い出にしがみついても

何も変わらない

わかっていても

今の僕じゃ弱くて

離れること出来なくて

心が泣いて

赤い雫が零れ落ちた

気付かれる事無く

気付かせる事無く

ひとり夕闇の中で

2006/10/31 (Tue)

[90] 夜に心が泣いているよ
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月の輝く夜だから

心が静かに奏でているよ

誰かに聴いて欲しくて

虫の音響く夜だから

心が微かに鳴いているよ

誰かに気付いて欲しくて

風の鳴いてる夜だから

心が小さく歌っているよ

誰かに見つけて欲しくて

月の満る夜だから

心が軋みをあげているよ

誰かに知って欲しくて

星の瞬く夜だから

心が涙を浮かべているよ

届かぬ想いをこの胸に

2006/10/31 (Tue)

[91] 咆喉
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体を循る怒りを

心に渦巻く憎悪を

吐き出す様に

唸りと共に

空へと咆喉

大声出して

ストレス社会を

ぶっ飛ばせ!!

2006/11/01 (Wed)
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