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フィリップの部屋  〜 新着順表示 〜


[256] あなたは
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あなたは
歌う
言葉が詩に成りきれない位ならと


あなたは
願う
夜空に星が無い夜がもう来ないように


あなたは
笑う
この笑顔で世界が救えるならと
涙で世界中が
堕ちる位ならと


あなたを抱く
僕のこの手が
昨日より今日
今日より明日へと
力強くなるように
僕も歌い
僕も願い
僕も笑う


過去など
知ってはないけれど

2007/11/11 (Sun)

[253] 鳥の人 シーン別セリフ集A
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鳥の人:飛べる翼がある事は、酷く悲しい事だよ

マイ:?

鳥の人:幸も不幸もひっくるめて、人間で在りなさい

2007/11/08 (Thu)

[252] 鳥の人 シーン別セリフ集@
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ヨシ:風を感じる

マイ:そりゃ、谷の底だもん

ヨシ:明日も、吹くかな…?

2007/11/08 (Thu)

[251] 1.5リットルの常温
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水玉に浸った世界の中で
さっき轍を踏んだ


平行する宇宙の
片隅を切り取って
僕の部屋に取り込んでみる

ニューカラーを醸し出すカーテンは
古臭い風を
運んできたけれど


さっき買った
ホットレモンティーを
抱えて座り込むと、感じる


僕の体温も
同じくらいだ

2008/02/15 (Fri)

[250] リアルタイム放課後
詩人:フィリップ [投票][編集]

夕日浴びた土管の上に転がる心
汗の滲む手のひらはいつも
パチンコ玉を握っていた


神社に繰り広げられる決闘
でも
僕も君も
月光仮面だった


日が暮れる時に
明日の見えない、約束
交わした言葉はいつも、バイバイ
さようなら、は言いたくなかったから


しゃがみ込む
僕の手のひらを
泥をつけて、と叱りつつ
握ってくれた、手のひらは、あたたかった


リアルタイム放課後

永遠の時間
ひぐらしの声




僕は今も、
生きています

2007/11/07 (Wed)

[249] ガラナ・レッスン
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道草食ってた
放課後、あの頃


つまらない約束で
滅んでしまった
小指の契り
切られたりはしなかったけれど


肝心な事は
既に置き忘れてしまっていた

コンセントの無い部屋に転がる、携帯電話の充電器は
既に未来を
突き止めていたなんて
刺激が少し
強かったみたいだ


思い出した、追憶

アルミニウムの弁当箱に
同調する、ガラナ

戻れない、その日
転がったビー玉は
僕の涙を
吸い取ってくれていた

2007/11/06 (Tue)

[248] 詩は
詩人:フィリップ [投票][編集]

詩は呼吸している

いくつかを束ねた
この本の中で
今、この瞬間でさえも


詩はためらっている

伝えるべき言葉を
間違わぬように
悲しみを、増やさぬように


詩はくすぶっている

愛ってのを
探していたら
すぐ側で見つかったので、何をすべきか迷ってるんだ


詩は
詩は

あとは
思いつかないや

2007/11/03 (Sat)

[247] 環状線
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座る人
立つ人全て
大阪弁で
いつもなら何か
話し掛けるのに
僕は話し掛けなかった


異国の人を見た
肩の辺りから滲み出る情緒
悲しみを帯びた茶色い瞳は
彼が中近東地域の人間だということを
物も言わずに
僕に教えてくれた


この箱は安全に見える
オレンジ色の箱の中の世界は
日本であって
日本でなく
世界であって
世界でない

テロの標的にも
戦争の舞台にも成り得る事のない
ただの、電車

僕は
なんだか無性に
罪を感じた


桜ノ宮
大阪城公園
玉造
桃谷
天王寺


そろそろ
下車駅らしい

2007/11/03 (Sat)

[246] 惑星ブレンド
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久々に出た街角で
見たことのないカフェを見つけた

オープンメニュー
オーナー特製
火星コーヒー、と書いていた


次の日
もう一度僕は
街角へ出た

久々の街角
懐かしい、昨日ぶり

火星という文字が
水星に変わっていた


夕方刻
オーナーに会った

僕は
君を知っている
君も
僕を知っている



惑星の果て
銀河を超えて
ブレンドされる
愛の余興

コーヒーカップの中に宇宙
そこに浮かぶ、地球

僕を誘う
愛の香りが
紫色の一番星に
同調する、一瞬


たまプラーザ
アルデンテ
セザンヌ


惑星ブレンド

二人きりのバス停
到着したバスの排気音の中に途切れた
君の声は
「さよなら」の味をしていた

2007/11/03 (Sat)

[245] 海風バラッド
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からっぽで満ちた
僕の声色

生命の神秘の
そのまんまの姿で
海面を凪ぐ海風は
ミッドセンチュリーの
色をしていた



丁寧に愛をして
迷い込んだ
永久の箱舟

シュロの木に降りかかる雨の匂い
その温もりの中に
幾つかの虹色が
うっすらと見えた



僕の魂と融合する
七色の星は
しなやかに
たおやかに
そこにある永遠を
軽く飛躍して
見知らぬ君と
まだ見ぬ僕は
覚えたての言葉を
呟いている



海風が去っていく
その方向
その角度に
悲劇のないバラッドが溶けていく

波高きこの朝
繋いだ手の中に
あどけない君の
飾らない母性を
僕は見つけた

2007/10/31 (Wed)
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