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清彦の部屋  〜 新着順表示 〜


[93] 日常という空間で
詩人:清彦 [投票][編集]

どれだけ満ち足りてもまた

欲しがり続けるから一生奴隷同然

呼吸をするように何もかも

循環して繰り返してしまうから

らちがあかないまま


煩悩を追い払うように

六本の線を殴って

念仏でそれぞれの

邪念を摩擦、浄化して

記憶に股がって

さ迷う海は楽園か地獄か

洗脳とも覚醒とも

それとも単なるメンテナンスか

うやむやに流れ

うやむやに流して消して




聞いて

幸せかい?

君がいま 漂う空間は


聞いて

もしもどれもが

波打つひとつだと したなら?



そして急に何も言わなかったみたいに

仕事をする アホな顔で

また歩きだすから

ほら

2014/07/21 (Mon)

[92] いつも見ていた夜空さ
詩人:清彦 [投票][編集]

頷くほど 簡単な話だ

治せないほど深く傷ついて

終わっただけのひとつの物語


喧騒はやけに続くのに

視線は夏の空の向こう

遠退いてゆく沈黙の果てに


どうしてか 僕は

こんな夜に 君の名前を

もう一度だけ呟く


後悔 なんかしないと

決めつけて閉じ込めて

二度と手も触れないハートの玉手箱


色褪せたとしたって

確かに君と僕は生きていた

残ったもの達が

役になんかたたなくたって

いつまでも いつまでも

消し去ることなんか決してないのさ


愛 めぐり逢い

死ぬほど好きだった君のすべて

聞こえる?

僕は元気だよ

もう一度だけ

話したいよ

2014/07/14 (Mon)

[91] 気が
詩人:清彦 [投票][編集]

滑稽極まりない まるで反省がない

無様 目もあてられぬ

言い出せばキリがない


どいつもこいつも

波紋の波のように

よく見ればお前を

飲み込もうとしてるのに


下らない思想に流されないで

生きてく辛さに背中を見せないで

不安ならば 俺を見てみれば良い

不安ならば 俺を見てみれば良い



決めつけのあてつけの当てずっぽう

気にならないで全てを線で捉え

視線の方で止まれ 脳で見るんだ脳で


いつだってどこだって

飛び込んでみせるなんて

往生際が悪いんだぜ


そこで 気が 気が 変わってく

感じてる時点でさ、お前

正気じゃ無いんだぜ


下らない思想に流されないで

生きてく辛さに背中を見せないで

うつろな人々に惑わされないで

現実と幻の境にほら 溶けていけ!

感情すら掻き分けて分解してみろ

曖昧な記憶にほらお前を預けないで

重心をそっともっと違うところへ

気づけばお前は全ての全てが

ひとつなんだとだと理解する

不安ならば 俺を見てみれば良い

不安ならば 俺を見てみれば良い

不安ならば お前を見てみれば良い

不安ならば お前を見てみれば良い

不安ならば お前を見てみれば良い

不安ならば お前を見てみれば良い

2014/07/14 (Mon)

[90] 永遠の夏
詩人:清彦 [投票][編集]

玄関の鍵を閉めた途端に

部屋の湿度は一瞬

あの頃を映してしまって

何もわかっていなかったあの頃を

悔しくも愛しく思い出すのです


夏の蜃気楼はさよならを

幻だったみたいに全部うやむやに

歩道に沿って進む足を止められないで

ただ 景色を見送っていた


もう

これだから 夏は嫌いで

汗ばむ額を袖で拭いながら

空をまた何度だって見上げるのです


雲はどこまでだって流れていって

自由とは何かを思わせてくれます


ねえ

愛しいひと

覚えていますか?


あの耐えがたいほど退屈だった夏を

もう

随分 時間は

容赦なく全てを飲み込んでしまっても

いつまでも いつまでも

終わらない夏の日

あなたと

永遠を過ごして


2014/07/14 (Mon)

[89] 失笑
詩人:清彦 [投票][編集]

ろうそくの灯りが僅かに揺れながら

それでも微かでも なお 灯るように

間違いなく鼓動を続けてくのでしょう


過去に自分探しを始めて

何もかもが違う気がして

全部やめたくなっちまった


何よりも恐ろしい事は

この代わり映えしない景色が

永遠に続く事なのさ

焦って何かを探したって

見つかったものには

下らない子供騙しの

トリックがついている



道化師の化粧を剥がしてみれば

それは そいつは どうしてか正体は

僕 でした


今 見えるモノ

もう一度 よく 眺めてみたら

本当の事など

どうでも良くなって

そのたびに僕はまた

「下らない」と満足そうに

失笑するのさ

2014/07/14 (Mon)

[88] 達観せよ!
詩人:清彦 [投票][編集]

自由なんかただの言葉!

解らないことは無理をしないで

ひとつひとつ

障害物をクリアしていくように

集中して、冷静でいて

風が吹けば

木々は揺れるんだ

惑わされないで!


何にも

決めつけることなかれ

臆することなかれ

力なく身を任せ

全てを感じるままに流れ


この世はリアルな景色なんだ!

2014/07/11 (Fri)

[87] 甘ったれないで
詩人:清彦 [投票][編集]

どんなに辛くても

そうだ 日々をこなして行くんだ

あの公園とファミレスで見た世界

カラオケボックスの悪夢

疎外感 孤独感 劣等感 後悔


けれども

胸の痛みなんかが

空腹を越えることは

決して無い

2014/06/14 (Sat)

[86] ちぐはぐ
詩人:清彦 [投票][編集]

何故僕は二人いる?

二通りの人生を歩むなど不可能で

笑うもの泣くもの

小我、大我

欲望に理性に複雑に絡まる

意味のない矛盾を為す様


楽器が無駄に増えていくもんだ

結局何がしたいのか

何もかもが自由過ぎたのか

いくら並べ替えても調和しない


曖昧な境界を掻い潜って

浮かび上がるフレーズに

一体何の価値があるというの


ドウスル?

2014/06/05 (Thu)

[85] 警報
詩人:清彦 [投票][編集]

行く宛は帰路 進む歩幅

数えては止め

下らなく笑う 日常の隙間

変わったと認めたくなくて

貴方がいない 明日を想像する

痛みなど何度だって凌いださ

跨いだら また明後日笑うのさ


赤信号が 悪戯に誘っている

突き進む為の道を


回り見渡して 呆れ果てるよりむしろ

恐ろしくなって ひとり駆け出した


いつだって耐える事をうやむやに

流れ流して濁流に抗う術を求めて

ついに鳴り響いた 警報は遠退いて

身体中を衝撃が突き抜けるんだ


それでも いつも口ずさむ音

怒り怒り 嫌悪して

感覚を研ぎ澄まして!



2014/06/05 (Thu)

[84] 居場所
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怠惰な日々 日常に甘んじて

もがきながらも

見渡せば 鮮やかな色


はしゃいだ夢と 敵わない欲求

溺れながら

流されて浮き沈み


まぶたで 塞いだ何もかも

あらかじめ用意してた

完璧なはずの哲学とやら

最初から ここにたどり着く事…


雨は節目 もう何度も

飛び越えた水溜まり

見渡せば 鮮やかな虹


懐かしい話題 遠い視線に

写りこんだ

今もなお 鮮やかな色


まぶたで塞いだ何もかも

深呼吸 加速する鼓動

きっと 知っていたのさ

最初から ここにたどり着く事


あぁ また一歩 完璧が遠退いた

染まる度 含まれる不純物を

飲み込んで 吐き出して

この足 次なる道は

何処へやら


2014/06/05 (Thu)
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