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感想掲示板  〜 “尻尾まであんこが詰まってるたい焼き”さんの詩に対する感想をお願いします 〜

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[85] 死にたがり野郎と暗殺娘 [返信]
投稿者:尻尾まであんこが詰まってるたい焼き


死にたいと願う天涯孤独の青年。
シンペイは、
ある日暗殺家業を名乗る少女冥と出会う。

すぐに依頼をしようとしたが、
冥はお前にはまだやることがある

そう言い残し、消えた。

そこからシンペイは少女が言った
やることの意味を探すため
宛もない放浪の旅に出る

人生の意味、命の意味を
問いかける ロードムービー。

なあ、おじょうちゃん。
俺にはどんなことができるんだ。

死ぬためだけの人生。
だったはずの昨日が、
生きる意味を探すための
今日を俺は生きている。

2019/05/05 20:28


[82] 奇妙な脚本 [返信]
投稿者:尻尾まであんこが詰まってるたい焼き


自宅警備員

浅村は30年間も引きこもりをしている。
家にある食料が尽きたので、
家から出ようとすると、
たちまち家の間取りが変わり
廊下が延々と続きいくら歩いても
出口にたどり着かない。

2019/04/11 19:31


[81] たくろう [返信]
投稿者:尻尾まであんこが詰まってるたい焼き


飛田さんがまだ10歳くらいの話。

みんなで、鬼ごっこをしていると、
いつの間にか知らない子が一人混ざっている。
名を聞くと、たくろうと応える。

みんながたくろうとしか呼ばないので、
名字はわからない。
ただ、たくろうには顔半分を覆うほどの大きな痣があり、
否応にも目立つ。

何年後かして、中学になる頃、
みんなで集まり当時の話をした。
たくろうを覚えているか?と言うと、
誰一人覚えてはいない。



2019/03/08 12:42


[80] 蹄の音 [返信]
投稿者:尻尾まであんこが詰まってるたい焼き

倉科さんという方の体験。 彼は昔、山仲間と一緒に 登山をした。 場所は九州の北部にある山だ。 急な雨に降られ登山道を離れ 獣道に入ってしまった。 登山道に戻ろうと一歩足を踏み出すと、少し遠くから パカッパカッという蹄の音が聞こえた。 獣でもいるのかと音のする方に目を凝らすとそこには夕闇にとけるように小さな男の子の顔が見えた。 闇の中で白く浮かび上がるその姿はまるで空中に浮かんでいるようにも見える。 体はというと、見えない。 そしてだんだん闇に目が慣れてきたとき男の子の下半身が見えた。 下半身は人間のものとは違い まるで馬か山羊のような蹄のついた毛に覆われたものだった。 恐怖が体を硬直させる。 だまっていると、 そいつは口を開いた。 「珍しや、人間か。人里におりてきたが、とてもまぶしくてかなわん住処に帰るとするか」 それだけを言うと、 ものすごい速さで茂みの奥へと消えた。 山には何度も上ったが、そんなものを見たのはそのただ一度だけである。

2019/02/12 21:27


[79] 煉獄怪談 弐 [返信]
投稿者:尻尾まであんこが詰まってるたい焼き

卒塔婆の話

Kさんは、昔実家にいたころ、 六歳のことと記憶している。 祖父から頼まれ祭りに使う提灯を取りに行くことになり 自転車で神社に向かう。 神社には倉庫がありそこに提灯がしまわれている。 どうやら壊れた提灯を修復して、 再び倉庫に保管するらしい。
倉庫に入り、提灯の入った段ボール箱を荷台にくくりつけ自転車で家に向かう。 その途中何者かにつけられているという感じがしたので、 自転車から降りて、誰がつけているのかそっと物陰に隠れ見てやろうとした。 しばらくして、ズルズルと何かを引き摺る音がし、自分が来た方から30センチくらいしかない背丈の毛の生えた人間でも動物でもない変な奴が木の板を引き摺りながら歩いてくる。 よく見ればそいつが引き摺っているのは卒塔婆で、見てはいけないと目をつむり音が通りすぎるのを待った。そいつがいなくなると、あわてて家に逃げ帰った。

2019/01/14 22:09


[78] 煉獄怪談 壱 [返信]
投稿者:尻尾まであんこが詰まってるたい焼き


見世物小屋の話

お婆ちゃんの住んでいた町に 見世物小屋の巡業が来た。 面白半分で見に行くと、 おどろおどろしい笛の音で 蛇女や色んな芸をする人達の ショーを見たあと、 裏手に回ってみると、 たくさんの檻があって、 中には動物がいて、 テントの中に行くと、 同じく檻があって、中には、毛の生えた女がいて、 口を開けてお婆ちゃんに見せた。 口には舌がなく、 その舌のない口で、驚く自分に楽しそうに笑って見せた。 その後、町に来ていた見世物小屋はあれだけ大々的に行われていたにも関わらず誰に聞いても そんなものは来ていない見ていないと誰も覚えてはいない。
そういえば、見世物小屋に来ていた人達は一人も見たこともない客ばかりだったことをあとで思い出した。





2019/01/14 22:01


[77] 凍結怪談 参 下 [返信]
投稿者:尻尾まであんこが詰まってるたい焼き


その中の一人がこちらの視線に気づいたのか、
体の揺れが止まり、こちらを見た気がした。
頭の部分が半分に割れ、中から黒い水のような
液体がぼたぼたと落ち、床に広がっていく。
それを見た瞬間に怖じ気が走り、
布団部屋に戻る。

それからは、極力石にはあまり近づかないようにした。
ただ、玄関にあるので見ないわけにはいかず、
見るたびに肝を冷やしたものである。
それから数年経ち、石はいつの間にかなくなり、
祀られなくなり、母やお婆ちゃんもまるで
それが当たり前のような顔で、普段の日常を送る。
石がなくなり変わったのは前述したように
母親の変化だけであるが石との関わりは
わからない。石の由来は今もわからないまま
多分死ぬまで家族に聞くこともないと思う。

2019/01/09 12:35


[76] 凍結怪談 参 上 [返信]
投稿者:尻尾まであんこが詰まってるたい焼き


昔実家にあった祠に祀られた石の神様

いつのことだったか正確には記憶していないが、
物心つく年齢としておく。
実家の玄関に入ってすぐの太い柱のくぼみに
よく旅館にある掛け軸なんかがかかってる
けっこうなスペースをとって、石が祀られていた。
お婆ちゃんなんかは神様だと言って、ことあるごとに
手を合わせていたが、由来なんかはわからない。
ただ、石には触れるなといわんばかりに
しめ縄が巻かれ紙垂が下がっていた。

そのせいかはわからないが、自分は母親の笑顔を
ある年齢になるまで見たことがなかった。
しかしその石がいつの間にか祀られなくなった頃に
母親は少しずつ笑うようになり、
今では、母親の笑顔は珍しくもない。

なぜかその石は自分以外の家族は、ありがたがるが、
自分は気持ち悪くて仕方なかった。
そんな中、その気持ち悪さの答えともいうべき
ものを見てしまったのだ。
夜中、尿意に目を覚まし、布団部屋からトイレに行くと、
廊下の奥、つまり玄関のほうから青白い光がぼうっと浮かび上がっていた。
恐る恐る近づくと、数人の人影が石を囲むように
あぐらをかき、ぼそぼそと何かを話している。
人影はまるで影絵のようであり、鼻も口もない
のっぺらぼうのように扁平で、体格は鉛筆のように細く
ゆらゆらと小刻みに揺れている。


2019/01/09 12:23


[75] 凍結怪談 弐 [返信]
投稿者:尻尾まであんこが詰まってるたい焼き


ミチオ

Tは、従兄弟の友人で、
ミチオという人の家に来た。
家の中に入り、まず驚いたのは
玄関に入り、すぐ目につく場所に
神棚があり、従兄弟はさも当たり前のように
二拍一礼をし、同じようにするように
Tを促した。
ミチオはスゴく痩せていて、目の下にはクマがあり、
病気がちらしく目が落ち窪み正直気持ち悪かった。

ミチオの両親は、その日は不在で、
三人だけで部屋でトランプをしたりした。
ゲームも何もなく同じ年頃の子供にしては、珍しいほど
殺風景な部屋で、漫画一冊なかった。
飽きて、帰ろうとすると、帰りもねと言われ、
同じように二拍一礼をし、家から出る。
それから2ヶ月くらいが経ち、再び従兄弟と会うと、
ミチオが死んだと聞かされた。
病気か何かと思ったが、なんだか様子が違うらしく
死んだというのは建前で実は行方が知れないらしく、
あとになって知ったが、ミチオは今の母親の子ではなく
父親の連れ子だった。

従兄弟がそのミチオと写った写真があるので、
おまえにも記念にやると言われて、
見た写真の中に写るミチオは、
なぜか丸々と太った別人だった。
Tが見たガリガリに痩せたミチオは、
一体何者だったのか。それは誰にもわからない。



2019/01/08 23:02


[74] 凍結怪談 壱 [返信]
投稿者:尻尾まであんこが詰まってるたい焼き




Oがまだ実家に暮らしていた頃の話。
ある日、母親が怪訝そうな顔をして、
自分の寝ているリビングに入って来た。
どうしたのかを聞くと、家庭菜園に
虫の死骸が大量に散乱しているというのである。

黄金虫や、蝶や蛾、蟷螂など。
様々な虫が屍となって落ちている。
誰かのいたずらだと言ったが納得しない。
日はばらばらだが、見つけるのは決まって昼間。
平日のときもあれば休みの日もある。

あまりにうるさいので、暇潰しがてら
仕事が休みの日に庭を見張ることにした。
寝そうになるのを必死に我慢していると、
我が目を疑った。
何もない空間に突然穴が空き、皺だらけの手が、
ニュッと飛び出し、バッバッと虫をばらまくのが見えた。
そして一頻り撒くと、穴から出た手はゆっくりと
穴の中へ消えていき穴もすぐに消えた。
さすがにそんなことを話しても信じてはくれないと思い
何もなかったよとごまかした。
その後も、たまに撒かれているらしい。


2019/01/08 21:12
No. Pass.
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