[1] 花 幻 見ました |
こんにちは、はじめまして【あいくたん】こと あいくと申します。
花幻はいけんしました。色彩はなんとなし東洋的、アイテムはなんとなし西洋的で、藍の寒と薄紅の暖、宝石の硬と花の柔、そんな情景のコントラストが如何にも異国に思いの寄せる感覚にあってるなぁとか思いました。
日本人てなんか地域的な意味で文化の西洋も東洋も他所の文化で、自身の文化がいつでもニュートラルにある様な気がしてて、アジア圏にありながらオリエンタルムードでさえも異文化コミュニケーションになってしまうような。そんな事は無い、のかもしれませんが少なくとも私の個人的な視点では灰色の世界観から色のある異邦の世界観を覗くような感覚はわりと好きなものでして。意味ぷめい感想で申し訳ないです。
詩人部屋で短歌あげる人は少数派なので嬉しです。朱雀さんの短歌ほかにも拝見したいと思いましたので又機会ありましたら寄させていただきます。
[2] Re: 花 幻 見ました - 朱雀
あいくさん はじめまして。
感想をありがとうございます。 この歌から西洋と東洋の両方を感じ取って下さったとのこと、とても嬉しかったです。 実はこの歌はコスモスの異名に大波斯菊(オオハルシャギク)というのがあると知り そこから色々妄想を膨らませて作った花物語なんです。 波斯というのはペルシャのことで、ペルシャから連想したペルシャンブルー(藍色)が この歌の重要なキーワードになっていて、歌の中の「藍玉」はあいくさんが『宝石の硬』と 感じ取って下さったアクアマリンと、その他にもう一つ藍色の染料の名前である「藍玉」の 両方の意味で使っています。 分かりづらいんですが通訳すると 「藍玉(藍色の染料の粒)が光っているような空がはるか遠くの異国の空に似ているので (アクアマリンにも似た)まばゆい光に映る古の記憶の中で、コスモスがまるで踊る ように揺れている」となり、 『コスモスは古のペルシャの記憶を遺伝子レベルで持っていて、今ここに咲くコスモスは ペルシャの空など見たことはないけれど、空がペルシャンブルーを連想させるような濃い 色の日にはその記憶が蘇り、まるでペルシャン・ダンスの踊り子のように踊るんだよ』 と言う、朱雀の幻覚と妄想で創った花物語(=花幻)でございます。(笑) ちなみにコスモスの原産地はペルシャではありません。 朱雀は短歌はまだまだ勉強中で、限られた字数の中で伝えたい思いをどれだけ伝える ことが出来るか…それがとても難しく毎回歌を創るたびウンウン唸っています。 けれども自分なりに満足の行く歌を詠めたときの達成感は詩を創っている時とはまた違い ますし、「言葉」本来の美しさや表現の豊かさなどを改めて感じることが出来るので、 歌づくりにはとても魅力を感じています。 そんな訳でひたすら定型韻文にこだわった歌をつくっていますので、お時間がありましたら またちょこっと読んでやって下さいね。 ありがとうございました。 2008/10/27 19:24
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