[3] こんばんは |
赤坂です。つまらない雑文に貴重な時間と投票をありがとうございました。
もうつあるとさんは、散文を綴る時と詩作の時のギアの入れ方が違いますね。一度ブログを読ませて頂きましたが、文体の緻密さと格調の高さに愕然と致しました。詩作の方にも余裕というか、隙間があっていいと思いますが。
P.S.
もうつあるとさんは「アマデウス」という映画をご存知でしょうか?
モーツァルトより、どちらかと言うとサリエリに焦点を当てた物語で、作曲家としての才能ではなく、モーツァルトの天分を「評論家」として解ってしまう能力だけを与えた神の非情さを恨みながら、サリエリが精神病棟で晩年を送るという、悲劇的結末ですが、瀕死状態でベッドに横たわるモーツァルトの「レクイエム」作曲をサリエリが音楽家魂でアシストし、協力して作り上げるシーンは圧巻です。
[4] 赤坂さんへ - もうつあると
もうつあるとです。こんにちは。感想ありがとうございます。
格調高いなどということはありませんが、個人的に主張したいことは多々あります。 創詩は、言葉というきわめて脆い媒体を通して、表現を試みることですよね。ここにひとつの個人的な世界が生まれるのです。 「アマデウス」ですか。三度くらい見ました。凡人と天才の違いを、ここまで克明に映し出した作品は、なかなかありません。アリストテレスは、狂気のない天才などいない、といいました。天才とは、どこか異常な部分を持ちながらも、点から与えられた突出した才能に生きる人種。天才が狂気ならば、凡人は実に平常であります。 史実との違いはともかく、これだけ宮廷で名声を得たサリエリが、彗星のごとく現れた天才音楽家(そのうえ糞尿趣味を持つ)に抱く嫉妬は察するに余りあるところであります。 天才と凡人、この運命的かつ悲劇的な構図が、この作品全体の主題であり、これを自然にに映し出しているところが、これを名作たらしめているのでしょうね。 私は天才の悲劇と、凡才の悲劇が、うまく交錯した、この映画が大好きです。 2009/11/02 21:21
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