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[13] ココロノツブヤキ
投稿者:アル

勝手に作ってみた(笑)

2010/05/29 00:31


[14] Re:ココロノツブヤキ - アル

 一昨日、所用で知らない町へ行った。無人駅で駅前にタクシー乗り場とかもない。用事が済んで、帰るとき雨が降り出した。傘を持ってないので、濡れながら駅へと急いだ。

 来る時に新道と旧道の分岐点があった。今、歩いている道は新道だと思った。右手に旧道とおぼしき「道」が見えた。段差があるが、構わず飛び降りた。

 ドボン!
着地したと思った瞬間、腰が浮いた。持ってたバッグもついでにプカリと浮いていた。

 あり得ない。普通なら。
信じない、誰も。

 ぼくが飛び降りたのは段差のある旧道ではなく、浅い川だった。

 最近は車を運転していない。ゴールド免許で、あと2年免許の更新はないが、それ以降は視力検査で落ちるだろう。眼鏡屋さんで、「これ以上の矯正は出来ません。病院へ行った方がいいですよ」と言われた。

 日毎に視力が落ちている。いずれ失明するのかも知れない。でも、ギターを弾いて歌ったり、音楽を聴いたりは出来る。音楽家でありながら聴力を失ったベートーヴェンよりは、まだ恵まれている。だから、人生を諦めないでいようと思う。
2010/05/29 00:46

[17] Re^4:ココロノツブヤキ - アル

 このサイトは「詩人の部屋」だが、実際のところ、みんな自分のことを詩人だと思っているのだろうか?ぼくは詩人というのは、それでメシを喰っている人のことだと思っているから、自分の書いたモノを「詩」と言ったことはなく、「作文」とか「作品」などと称してお茶を濁している。1、2度ドラマに出た程度のタレントが、「あたし、女優よ」と自称しているような気恥ずかしさを覚える。あるいは「きみ、仕事なにしてるの?」って聞いたら、「旅人です」と答える人みたいな。「こいつ、大丈夫か?」となんか引いてしまう。

 世の中の人を大別すると、表現者と享受者に別れるとずっと思ってきた。文学や音楽、絵画などの送り手と、それらを読み・聴き・観るだけの人たち。
 しかし、作品としては形にせず、積極的に世の中に何かを発信しなくても、生き方そのものが表現手段、もっと言えば作品になっているような人たちも世の中には沢山いる。

 詩人と自称するのはおこがましく、他称されるのも憚られる。骨身を削って詩を書いている本当の詩人さんたちに失礼な気がする。ぼくは様々な方法で自分を表現したいだけの、一個の人に過ぎない。
2010/05/29 00:36

[22] Re^5:ココロノツブヤキ - アル

 自分が壊れ始めている気がする。「空からの手紙」という作文を投稿したが、最初それを携帯電話の保存メールの中にみつけた時、誰かの書いた詩をメモったのだと思っていた。つまり、自分が書いたことを思い出すまでに、数分かかった。昔の知人に偶然久しぶりに遭った時、「誰この人?」状態から画像のピントが合う瞬間があるが、そんな感じで徐々に記憶が蘇ってきた。

 なにがしか文章を綴る時は、ほぼ例外なくお酒を飲んでいる。アルコールを燃やさないと、言葉が湧いてこない。時々、泣きながら文字を打ったりもしている。

何かの病気かも知れない。
2010/05/29 00:37

[23] Re^6:ココロノツブヤキ - アル

白い家

誇り高いその猫は
深く傷ついていた。
手当てが必要なことは
明らかなのに
その術を知らない僕は
オロオロと
狼狽えるばかりで
何も出来なかった。
大切に思う気持ちに
嘘はないのに
時々爪を立てる
猫の苛立ちが不可解で
優しく
抱き上げることも
しなかった。

僕の優柔不断に
愛想を尽かして
ある日その猫は
家を出て行って
近所の別の家に
住み付いた。
愉しげに鳴く声が
僕の部屋にも
届いていた。
猫と過ごした
様々な場面が脳裏に蘇り
喪失感で胸が苦しくて
僕は目と耳を塞いで
忘れようと努めた。

それから暫らく
その姿を
みかけなかったけれど
いくつかの家を
渡り歩いたらしい。
今は幸せだと
風の噂に聞いた。
人に知られぬように
死に場所を選ぶ
誇り高いその猫は
決して
人に弱味を見せない。
だから、
泣いてる時にも
笑ったふりをする、
その幸せを僕は
信じることにした。
終の住処が
昔から夢に描いてた
白い家ならいいと
願いながら。
2010/05/29 00:38

[25] Re^7:ココロノツブヤキ - アル

ぼくらの失敗


壁ばかりの迷路
足下しか見えない
遠回り繰り返して
先の読めない不安に
押しつぶされそうで

彼の成功羨んで
彼女の失敗蔑んで

だけど
答えは要らない
きみが
ヒントくれたから

答えは知らない
だけど
ぼくの失敗に
隠れてる出口

きみを追い越して
ぼくを踏み越えて

ぼくらの失敗が
きっとぼくらの力になる
2010/05/29 00:39

[27] Re^8:ココロノツブヤキ - アル

「ぼくの名前はルカ
二階に住んでるんだ
あなたの部屋の上

そう、
前にぼくを
見かけたこと
あると思うよ

上の方で夜遅く
何か物音が
するかも知れないけど
それが何の音かなんて
ぼくに聞かないで
ぼくが
ドン臭いだけだから…」

深夜にラジオを聴いていたら、そんな歌詞の歌が流れてきた。初めて聴いた曲だし、英語の歌なのに、真っ直ぐ何の抵抗もなく、心の琴線に触れて来て、涙が止まらなかった。その翌日、ショップへと走り、CDを手に入れた。

ネットで調べてみたら、20年以上も前の曲らしい。それでも古さを感じさせないのは、扱っているテーマが、まさに今、日本の各地で起こっている、子供への虐待に関するものだからだろう。

20年以上も前に米国にポチャリと落ちた石の波紋が太平洋を渡り、今頃日本に到達した感じ。

昨夜、久しぶりに聴いたら、印象的なギターのイントロが流れてきただけで、もう目がウルウルしてくる。

スザンヌ・ヴェガの「ルカ」。
この曲が色褪せて聴こえる時代に早くなれ、と祈る。
2010/05/29 00:45

[44] Re^9:ココロノツブヤキ - アル

敬礼!

今まで一度も
色を変えなかった
モノトーンの彼女が
君の色で描く心象風景。

もう何も
歌ってくれない君だけど
烏有に帰した訳じゃなく
すべて僕らの空にある。

もし僕が先に消えても
昔の色を
引き継いでくれる人は
いないだろう。

幸せだね、隊長。
2010/05/29 00:40

[50] Re^11: ココロノツブヤキ - アル

▲さまぁ〜ず大竹風のネタ考えてみた。


どうぞ、
召し上がれ。
真心込めました、
…悪意の。

最近、
乗ってるねっ!
…図に。

愛している、
…自分の次に。

詰まらない物ですが。
…じゃ、要らない。

こんな私ですが。
…どんな?


バイバイ。
気をつけて、
…後ろに。

行ってらっしゃ〜い、
…永遠に。

お帰りなさ〜い、
…地獄に。
2010/06/01 01:01

[51] Re^12: ココロノツブヤキ - アル

 週末から今日まで、肝臓を休ませたから、自分へのご褒美にコンビニまでチャリでワインを買いに行った。いつもはたった5分なのに、車を使っていた。
梅雨入り前のこの時期は風が爽やかで、自転車で走るのは気持ちがいい。ダイナモ発電のライトもエコロジーでローテクな長閑さが素敵だ。

 石油はいずれ枯渇する。クリーンエネルギーへの移行期で、駆け込み収益を狙って産油国による第三次、第四次のオイル危機がいずれやってくるかも知れないが、個人的には動じない自信がある。大量生産・大量消費の時代は終わった。物を大事に使うという事は、それを作った人たちへ想いを寄せる事に繋がる。ハイテクは高度なだけ、素人には修理が出来ない。車もオートマでエンストするとアウトだが、マニュアル車なら押しがけでなんとかなる。しかし、チャリのアナログ感の方がもっと人間と環境に優しい。

 駐車場から部屋への移動で他の住人と顔を合わせる事は稀だが、自転車置き場で知らない住人と顔を合わせた。「こんばんは」と挨拶を交わした。なんか、チャリ的な気安いムードが漂って自然に笑顔になった。
2010/06/02 00:29

[60] Re^13: ココロノツブヤキ - アル

 動物の中で、猫は嫌いなわけではないが、相性は良くないらしい。子供の頃、家の庭に迷い込んできた子猫二匹を飼っていたら、親に捨ててくるように言われて、泣きながら公園に置いてきた。翌朝、登校途中に二匹とも車に引かれて死んでいるのを発見してしまった。自分が殺したような気がして、ぼくは何の処置もせず、逃げるように学校へ向かって全力で走った。

 割と最近の話だが、部屋のドアの向こうで頻りに猫の声がするので、部屋に入れて一晩一緒に過ごした。ベッドシーツやクッションを引き摺りまわしたり、僕に爪を立てたり、ストレスを感じているように思われた。
 翌日、キッチン・シンクの上で用を足したあと、一所懸命にステンレスの流しを爪でガリガリやっている。砂をかけているつもりらしい。なんだか切なくなった。トイレの躾がちゃんと出来ているから、飼い主は当然いる。

 お家にお帰り。
 外に出してあげると、直ぐに姿を消していた。

 「ひしみねこと」
漢字にすると菱見猫斗というところか。良い名前を教えてくれた。でも、いずれ最初の「アル」に還れたらいいと思う。
2010/06/05 05:58

[81] 偶には政治について語ってみる1 - アル

 昨年8月末日の選挙で、僕は民主党候補に票を投じなかった。一遍やらせてみょう、という無責任な流れに乗りたくなかったし、こうなる事はある程度予測していた。
 福田内閣当時、読売のナベツネさんの暗躍により、自民・民主の大連立の話が持ち上がった際に、当時代表だった小沢さんが、「今の民主党に政権担当能力はない」とはっきり宣った。その率直過ぎる発言に驚愕させられた。それは事実だけど、党の代表自身がそんな事を言って大丈夫なのか、と他人事ながら心配した。本人は、自分が笛を吹けばみんなが踊ると自信満々だったのだろうが、案の定、鳩山さんや菅さんを始めとする指導部からヒラ議員に至るまで賛同者はほとんどいなかった。
 本人が後日、「プッツンした」と語ったように、足掛け2日ほど引きこもり状態になっていた。心臓の持病を抱えている上に、みんなに否定された心理的ショックで心神耗弱に近い状態だったと思われる。あの時、小沢さんの政治生命は終ったと、誰しも思ったに違いない。
 しかし、鳩山・菅両氏が彼を説得してゾンビの如く蘇らせてしまった。選挙巧者としての彼の辣腕に頼るしか、党勢を盛り返す術がなかったから。そして、それは結果的に吉と出た。

 鳩山、小沢両氏には是非ともそれぞれの椅子にしがみ付いていて欲しかった。彼らが去ったお陰で民主党は見事に一夜にして息を吹き返してしまった。このままいけば来月の参議院選挙は、民主党圧勝に終わる。党代表自ら無いと認めた政権担当能力がたった一年の俄か勉強で身に付くわけがないことは、この8ヶ月あまりの迷走ぶりが証明している。

 仮面を新しいものに付け変えただけで、3倍以上も支持率がハネあがるなんて、正直予想していなかった。みんなどこまでお人好しなんだろう。
 こうなった以上、300あまりの民主党議員のうち約半数の150人の勢力を有する小沢さんに壊し屋の本領を発揮してもらって、内部分裂を期待する他ない。
 反小沢の旗幟を鮮明にした菅さんの対抗馬として、田中眞紀子さんを代表選に担ぎ上げあげようと画策したと聞いて思わず微笑んでしまった。

 古巣の自民党に恩返しのつもりで、置き土産。そんな粋な計らいをしてくれたら、最後の最後にあなたを見直せるかも知れない。
 民主党をぶっ壊せ、
小沢さん。
2010/06/10 23:05

[82] 偶には政治について語ってみる2 - アル

 世界はひとつ。みんな同じ人間だから、国籍国境のない、ボーダーレスで平和な理想社会を誰しも夢見るし、僕もその1人だ。しかし、現実はそれ程優しい表情でDreamerに向かい合ってはくれない。

 オバマさんは、核廃絶を宣言し、ノーベル平和賞を与えられたが、例え彼が米国はすべての核兵器を破棄すると主張したとしても、同じ米国人の理解さえ得られないだろう。ロシアや中国を始めとする他の核保有国が同調する可能性は限りなく0に近いから。

 少子高齢化の進捗で、日本は労働力を外国に頼らなければならなくなりつつある。欧米のように民族・人種対立をいずれ日本も経験する事になるだろう。米国ではユダヤを始めとする外国人は次第にアメリカナイズされて現地に溶け込んだが、欧州では例えばイスラム系移民が、母国の風習や習慣を墨守して水と油のように共生している現象が見られるらしい。
 そうした状況に日本が置かれた時、外国人の地方参政権がこの国を大きく左右することになる。例えば、国防は元より、資源輸送のシーレーン確保のために対馬や与那国島、宮古島などに自衛隊の実働部隊の基地を将来建設しようとしても、中国や韓国が国策として1000人単位で自国民を日本に移住させれば、それが不可能になるという事態も充分にあり得る。ウイグルやチベットにしても、中国政府は漢民族を大量に移住させる事で支配を確実にしていった。
 かつて日本はABCDラインによって資源の輸送路を断たれて太平洋戦争に突入して行った。資源のほとんどを外国に依存する状況は、今も昔も変わらない。今の無防備に近い状態で、海千山千の他国相手に外交交渉する上で、互角に渡り合えるだろうか。

 竹島・尖閣を見るまでもなく、オリンピックなどのスポーツイベントや資源確保のやり方に至るまで、中韓両国の官民・産官一体となって動く国策推進の手法に民主党は余りにも無頓着に過ぎるし、自民党でさえ、危機感に乏しかった。

 外国によって国家の存亡が左右されかねない法案の成立を民主党は狙っている。
 他に問題を挙げれば枚挙に暇がないが、外国人地方参政権問題ひとつ採っても、民主党を支持するわけにはいかない。
 僕らは選挙を通してこの国を変えていける。選挙権を持たない未成年者も、情報を集めて自分の頭で考えて、思考停止状態の大人たちに自分の意見を言うべきだ。これは他人事ではなく、自分たちの将来に関わる大事な問題だから。
2010/06/10 23:40

[89] Re^16: ココロノツブヤキ - アル

 昔、知事選にしろ国会議員にしろ、選挙に出た場合、候補者は自分に投票すると知った時、「なんて恥知らずな…」と思った。大人になって考えれば、立候補する以上は自分に自信がないのに、人に投票して下さいと頼めないはずだから、選挙の際の自己投票は当然の帰結だと理解できる。

 ここで作品を投稿していると、勢いに任せて書いた物は、後で読み返して粗が見えたり稚拙な表現が気になったり、恥ずかしくなって消したくなってしまう。実際に削除した事も数限りないが、作品としてのテーマは残るので同音異曲を繰り返し奏でる事なる。しかし、その人の処女作に作家の本質は表れていると言われるように、どんなに書く技術や経験値が上がろうとも、持って生まれた核と言うべきものは不変のような気がしている。

 デキは悪くても、自分の分身には違いない作品たちを軽く扱うのはやめようと思う。粗末でも新しい服を着せて好きなだけ外に出してあげる。一時的に姿を消すのは次のお出かけのためにお気に入りの服に着替えている最中なんだ。
2010/06/13 16:34

[92] Re^17: ココロノツブヤキ - アル

 ニッポン勝ってもた。
カメルーン、最後の猛攻怖っ。

 ラジオでサッカーの試合を「観た」の初めて。面白かった。

 さ、寝よ。
気持ち良く眠れそう。
2010/06/15 01:02

[93] 蛇尾蛇足 - アル

 自分の作品について語るのは基本的に野暮な行為だと思うが、「柚木 凛物語」を書いていた時、面白い体験をしたので、それについて少し触れたい。

 あの作品は、勿論フィクションだが、主人公のモデルになった実在の人物は複数いて、彼女たちをひとつに合体したキャラがユキちゃんであり、物語の中には、実際に僕らが交わした会話や身の回りの出来事などもいくつか散りばめられている。また、主任やそのライバル善田の人物像には、自分の一部がなにかしら投影されていると思われる。

 さて、面白い体験というのは、俳優さんたちがたまに仰る「役が自分に乗り移る」という心理状態、それに近い感覚を象徴的に味わう場面が僕にもあった。

 ある日の午後、仕事の手を休めて、同僚とコーヒーを飲んでいる時、僕はボンヤリと物語の展開について考えていた。その時、同僚がふと僕に対して仕事に関する話題を振ってきたのだが、僕は無意識に「はい、わかっています」と応えていた。同僚が一瞬、怪訝な表情を見せた後、「お前、大丈夫か?」という顔をした。それで直ぐに自分が奇妙な世界に陥っている事に気付いて顔が赤らむ思いをした。

 同僚に対して、僕が普段そんな「はい、わかっています」などと丁寧な口調で話す筈がないし、その上、新人のOLみたいに妙に明るいトーンで快活な返事をしていたからだ。

 あの時一瞬だけ、ユキちゃんが僕に降りて来ていたと思う。確か全30話を約2週間で書き上げたから、毎日暇があればユキちゃんの事を脳裏に描いていた。情景描写や地の文を一切排して、会話だけですべてを表現し、物語を展開するというのが基本的な目論見だったので、現実の同僚との会話と物語の登場人物の台詞回しがシンクロし易かったのかも知れない。

 物語の後半で舞台は暗転するが、あの物語を書いている期間、仕事をしている間も、僕は心踊るような充実感で満たされていた。端からは奇異に聞こえるだろうが、あの頃、ユキちゃんが僕の内部で笑ったり泣いたり、時に怒ったり、生き生きと躍動しながら、僕を引っ張ってくれていたと今でも思う。
2010/06/19 16:24

[94] 蛇尾蛇足2 - アル

 余談になるが、物語の中でユキちゃんのフルネームの柚木・凛(ゆうき・りん)と農薬の原料に使われていた有機燐を掛けて遊んでみたが、その数ヶ月後に、例の毒入り餃子事件が発生して有機燐系メタミドホスが話題になったのも、個人的にはあの作品に対する思い入れを深くした。
 拙い物語だけれども、僕にはあれ以上の作品は今後も書けないだろうと思っている。

 あれから3年。物語の舞台は、それより2年前だから、22才だったユキちゃんも、確か今年で27才になるはずだ。彼女のことだから、今でも何処かで明るく元気に生きていると思う。
2010/06/17 22:52

[122] ニッポン - アル

負けちゃった。
でも、オランダ相手に
よくがんばった。
勝てたかも知れない試合。
意外にニッポン
ダークホースかも。

デンマーク戦
がんばろ!
2010/06/19 22:23

[127] - アル
ポルトガル戦、7対0

監督以下、選手のほとんどが姿を消して亡命するんじゃないか。

経済状況や食糧事情を勘案すれば、収容所送りにしても「維持費」がかかる。帰国したら、即処刑されるのではないかと危惧される。
必死でやるとか、ぼくらは簡単に言うけど、北の人たちは、本当に命を賭けているんだと思う。
2010/06/21 22:38

[137] 慰霊の日 - アル

 祖父は、当時サイパンへ向かう補給船の中にいて、米軍機の爆撃を受けて沈没・死亡。
 祖母は艦砲射撃によって避難壕が落盤、その下敷きになり死亡したとされるが、遺体は見つからず、現場近くから拾った石を遺骨代わりに納骨されている。
 父は、まだ乳飲み子だったから、本人にも記憶にないが、額の髪の生え際に一筋の古傷がある。終戦間近の防空壕の中、手榴弾さえ無かったから自爆は出来なかった。大人の手によって木片か棒状の物で殴られた跡らしい。
 「生きて捕囚の辱めを受けず」と、みんな教育されていた時代。鬼畜米英に捕まれば、どんな事をされるかわからず、また、壕から出て投降すれば、他の人たちの居場所が米軍に知られるから、スパイ扱いされかねない。去るも地獄、留まるも地獄。
 集団自決を「集団ヒステリーによる集団自殺」と簡単に片付ける人々がいる。
 日本軍による組織的な自決命令は、基本的にはなかったかも知れない。ならば、なぜ一個の手榴弾に群がり自爆した人たちがいるのだろう。武器弾薬不足の中で、民間人がどうやって手榴弾を手に入れることが出来たのだろう。素朴な疑問は残る。命令はなくとも、軍部の関与がなかったとは言えない。

 本日、沖縄は65年目の慰霊の日を迎えた。戦争から生き延びた母方の祖父母も既に亡くなり、生身の体験をした人から温度のある話を聞ける機会も少なくなってきた。


合掌。
2010/06/23 23:11

[138] 柚木 凛物語after. - アル
《3yrs later》


ユキさん
今、話してても
大丈夫?

ええ、
恍ちゃんを
託児所に
迎えにいかなくちゃ
いけないけど…

じゃ、手短に。
鈴さん、
再婚するって話
聞いてる?

ええ、
相手の人は
同じ学校の先生ですって。
式は挙げないけど
内輪でパーティーを
開くからって。
善田さんも行くんでしょ?

いや、行かない

どうして?
だって
善田さんと光さん、
鈴さんの3人って
中学からの付き合い
でしょ?

相手の人に失礼な気がする

そう…かな?

…で、ユキさんは?

ん?

結婚しないの?
いつまでも
シングルマザーで
いるつもり?

今は恍のことで
手一杯だから。
それより
善田さん、
うちの恍に
「父上」って
呼ばせてない?

もうバレたの?(笑)

それ、
止めて下さい。

うちの両親が
最近うるさいんだ、
そろそろ身を固めろって。

勝手に一人で
身を固めて下さい。
善田さん
今はお寺継いで
ご住職なんだから
座禅組んで石仏にでも
なって下さい。

ユキさん
キッツイな(笑)

最近、あの子
「チチウエ
いつ来るの?」って
うるさいんですから
本当に止めて下さいね?

恍くん
使えるな(笑)

子供をダシに
使わないで下さい

僕じゃダメなのかな

ダメです

子煩悩な
いい父親になる自信
あるんだけどな

煩悩を絶つのが
お坊さんの仕事でしょ?

あたっ
痛いトコ突くね

あたし
そろそろ恍を
迎えに行かなくちゃ
電話、切りますよ?

縁は切らないでね?

ツー・ツー・ツー……

切られちゃったよ
2010/06/25 19:00

[139] 柚木 凛物語after - アル
《有機合成・山崎社長》


いきなりで
申し訳ないが
ユウキさん
うちの会社に来ないか?

はい?

近々
うちの会社は水耕栽培の
工場野菜生産に参入する。
そのプロジェクトチームを
来月立ち上げる。
ユウキさんには
そこに入って欲しい。

…山崎社長
本当に有り難く
嬉しいお話なんですが
私にはまだ手のかかる
子供がいますし、
御社にご迷惑かけるのは
目に見えていますから
この話は…

そう言うと思っていた。
手は打ってあるよ(笑)
うちの社員食堂の裏に
遊休地がある。
そこに託児所を設けようと
私は考えている。
日本はこれから、
少子高齢化で労働力を
女性に頼らざるを
得なくなる。
うちは若い女性従業員が
比較的に多いし、
結婚までの腰掛けではなく
安心して働ける環境作りが
将来の社運のためにも
有益だと思っているんだ。
…お子さんの名前、
恍くんだったかな?

はい…

恍くんは
その託児所に預ければいい
昼休みや休憩時間に
恍くんの顔が見れるよ?
どうだろう?

社長、
本当にいろいろ
ご心配頂き
ありがとうございます(涙)
2010/06/25 19:22

[140] 柚木 凛物語after - アル
《守ってあげたい》


ママ…?

ん?

恍のパパ
どこにいるの?

……。

よっちゃんにも
サキちゃんにも
パパがいるのに
なんで恍んちには
パパがいないの?

…恍。
…ほら、
あそにいるでしょ?
あれが
恍のパパだよ?
恍のこと見て
笑ってるでしょ?

あれは写真だもん
パパじゃないもん

恍のパパは
今、お空にいるの
恍いい子にしてる?って
お空からずっと
恍のこと見てるんだよ?

会いたいよ
パパに
今、会いたいの

パパ
今は忙しいから
会えないけど
恍が大人になったら
絶対会えるから
ママと一緒に
がまんしようね?

やだ
ママ、電話しよ?
電話ならいいでしょ?
恍がお願いするから。
ママも会いたいでしょ?
ぼくがお願いするよ、
したら
絶対パパ来てくれる!

恍…
ごめんね、ごめんね…

ママ、痛いよ
痛いってば

ママ、
恍のこと大好きだから
ぎゅってするの。

ママ泣いてるの?
ぼく悪い子なの?
ぼくが悪い子だから
ママ泣いてるの?

違うよ?
恍はとってもいい子だよ?
だからママ
恍が大好き。

恍もママ大好きだよ。

ありがとね、恍。

ママ、
泣いちゃダメだよ?
泣き虫は
いじめらるんだからね。
ぼくがママ
守ったげるから。


恍…、ありがと。
2010/06/25 22:53

[142] デンマーク戦 - アル
3対1。
無回転ボールは、ぼくらの子ども時代は、ヘタな奴のシュートの蹴り方だった。どこに飛んでゆくかわからないから。本田はそれをたった2cmの範囲内で蹴るポイントを調整するらしい。もはや神業。

2点目を決めた遠藤は、「次は俺が蹴る」と本田に囁いたらしい。外せば、流れが変わったかも知れないし、非難を浴びるだろう。そのプレッシャーを撥ね除ける心臓の剛毛ぶりがすごいし、見事にゴールを決めたのも、また更なり。

「試合後に聞いたら、味方はみんな遠藤が蹴ると判っていたらしい」というのもチームがひとつにまとまっている感じが伝わってくる。

次はパラグアイ。
首都はアスンシオン
腹具合が悪いから
明日にしよう(笑)
2010/06/26 00:27

[143] あかん - アル
 あ〜あ、
菅さんやってもた。
「G8に中国を招待」とサミットで提案した模様。
 米国に次ぐ国連分担金を負担し、中国に対するODAの6割近くを占めてきた日本の、国連安保理常任理事国入りを強硬に邪魔してきたのは他ならぬ中国なのに、人がいいにも程がある。

 みんな、ほんとにこんな政党にこの国の将来を託していくつもりなのか。政治にベストなど元々ない。民主党の方が本当にまだマシなのか。考え抜いた末の結論ならば、多数決に従うのは致し方ない。だけど、思考を停止して、なんとかなるという楽観的ムードに流されているとしか思えない。

 僕は李白・杜甫の漢詩が好きだし、孔子・老子の思想にも親しんできた。言うまでもなく、漢字は元より仏教も中国を経由して日本伝わった。だから、偉大な文化を産んだ中国には敬意を払っている。
 しかし、政治となれば別の話である。このままでは、日本は中国の属国になってしまう。何も知らないという事は罪だ。無関心がこの国を蝕んでいて、いつか日本自治区になるかも知れないという危惧を持たない、鈍感な感性が僕には信じられない。
 中国の機関紙が「日本は経済を中国に依存しながら、政治は米国の傘の下にいる」と批判を始めた。事実、日本の貿易依存度は、米国が13%程度、対中国は20%を超える。半世紀前は対米比率は40%に近かった。民主党は日米中・正三角形外交を目指しているようだが、中国は太平洋をハワイで二分割して支配しようと米国に持ちかけている。
 アメリカは国益のためなら日本を守らない。アメリカの経済も既に中国に依存している。13億の市場を無視出来る国は世界中に存在しない。いずれ中国は日米の間に割って入り、日本の尖閣諸島を手に入れた後、台湾を併合し、さらに沖縄に触手を伸ばすだろう。これは悲観論ではない。中国の歴史を読み、最近のかの国の海洋進出のやり方を見ていれば子供にでも推測出来る未来図に過ぎない。
 参院選が始まった。来月投票。
その前に今一度、これでいいのかと強く問いたい。
2010/06/26 20:49

[146] 8強残った残った!? - アル
はっけよい
残った、残った。

(相撲かよ!)

…てなワケで、
岡田ジャパン
パラグアイ相手に
2対1で勝つような
予感するがですよ

岡田監督自身の
「私が監督のままでいいのか」
という弱気発言や
足軽ジャパンと揶揄された、
下駄を履くまでの
沈滞ムードが
まるで嘘のような勢い。

目標4強入りも
あながち夢物語
ではなくなったきに

また歓喜と寝不足ゆえの
ハイテンションな朝を
迎えることになるのか

決戦はもうすぐ
青きサムライ衆
ニッポンの夜明けは
近いぜよ!

(誰?)
2010/06/29 22:13

[148] PK - アル

いくつもの
感動的なドラマが
閉塞感漂うニッポンに
さわやかな風を
送り続けてくれた。

勝つために
ひたすら走り続けた
2時間。
心踊る夢のような
2週間。

負ける人が
いなければ
ジャンケンは
永遠に終わらない。

駒野選手
お疲れさま、ありがとう。
1ミリも
恥じる必要はない。
2010/06/30 22:37

[150] ペースメーカー - アル

一方通行かも
知れないけど
きみはぼくの一生の
ともだちだから
同じ空の下
共に走れることが
ぼくの動力源になる

きみの中の悪魔を
知っているけど
きみの天使の力を
信じられるから
きみは
永遠にぼくの
ペースメーカー
2010/07/04 06:25

[152] 柚木 凛物語before - アル
《天野 光&山崎 鈴・外伝》


レイちゃん…?
誰もいないから
上がってきた。
具合どう?
あ、かなり熱いね…
クスリ飲んだ?


うん…、大丈夫。
ヒカル…、あたしの机の
一番上の引き出し…。
見て?


ん…?なんだよ?
…え!、なんだ、コレ?
俺とレイの
子供の頃の写真?
よくこんなんあったね?
ふたりでこんな写真に
写ってたんだ、
知らなかった。
これ幼稚園の滑り台だろ?
へ〜、ビックリ!
で、またレイも
よく保管してたね…
だって、15年も前だよ?


うん(笑)


でも、なんで
今頃まで隠してたの?


あたしたちがいつか
上手くいかなくなったら
その写真、
黙って捨てようと
思ってた(笑)


なんでだよ?
俺たち小学校以来、
何度ケンカして別れた?
それでも、まだこうして
一緒にいる。
もう、別れるなんて
この先ないよ。
『筒井筒
井筒にかけし
まろが丈
過ぎにけらしな
妹見ざる間に』
…だよ。



『くらべこし
振り分け髪も
肩過ぎぬ
君ならずして
誰か上ぐべき』
…ヒカル、あたしの髪
上げてくれるんでしょ?


うん…。
俺たち、これで別れたら
赤い糸の伝説なんて
嘘だよ。
…レイ、キスしていい?


ダメ…風邪うつるから


人にうつしたら
治るって言うよ?


…ダメだってば…。
あ…
2010/07/04 09:43

[155] 参院選 - アル

 与党民主
過半数割れの模様。

 「消費税」選挙だったと思う。首相の消費税発言のブレが支持率を下げ、消費税導入を否定したみんなの党に浮動票が流れた。

 まずは一息ついた。
ありがとう。
この国にまだ希望はある。
2010/07/11 23:15

[156] 女子はつおい - アル

 極限状態に置かれた時の生存率は男子より女子の方が高い。たぶん体脂肪率も高いから、飢餓への耐性も強いはずだ。
 平均寿命も男子は78歳前後、女子は84歳くらいで、90歳までの生存率も男子が約20%なのに対して女子は約2倍の40%くらい。

 精神的にも肉体的にも、ぼくらは女子より繊細でデリケートな生き物なんだ、と負けを惜しんでみる。でも染色体的にはXXの片方のXの足が欠けてYになった、女子の「でき損ない」なんだよね
(T_T)
2010/07/12 23:03

[157] メモリアル - アル

なんだろう
この胸騒ぎ。
見てるだけで
心ときめく。
何年ぶりだろう
この波立つ感じ。
今日がきっと
ぼくらの
最初の記念日に
なりそうな気がする。
そこにいてくれて
ありがとう。
名前を呟くだけで
柑橘系の飛沫が
甘酸っぱく
胸に広がるのが
切な嬉しい。
2010/07/13 21:31

[158] ともだち - アル

さりげなく
できたらいいけど
一滴落ちたら
全部を掬いあげなければと
思ってしまう
重たいよね
これじゃ
一緒に沈むだけだ
そのひと雫だけ
ぼくにくれ
そしたら
ぼくが浮き上がれる
2010/07/21 01:48

[159] うわっ! - アル

ポロシャツの

襟立てたオッサン

気持ち悪っ!

2010/07/21 17:20

[160] ギブ&ギブ - アル

たとえば
きみに嫌われたとして
ぼくがいま引き下がったら
ギブ&テイクの
低空飛行になってしまう。
見返りは要らないよ、
きみを好きなぼくが
今のところ
ぼくは好きだ。
2010/07/21 20:33

[161] 5年 - アル

お線香3本
赤い和蝋燭に
火を点け
般若心経を唱えた。

秋には25になるのか?
想像出来そうで
出来ない。
いいな、
いつまでも若いまんまで。
ぼくはオッサンに
なりました。
2010/07/23 00:50

[163] Cotton・Mind - アル

何もないぼくで
ゴメンしてね
それでも
こんなに胸は溢れくる
今宵満月
微笑むような
きみを包むよ
柔らかい光で

詰まらないヤツで
ゴメンしてね
だけども
困難には負けないから
今夜満足
囁くように
きみに触れるよ
爽やかな風が

毎度
コットン100%の
Mind
濡れてもいいよ?
通り雨なら
ナミダも
直ぐに乾くから

毎度
コットン100%の
Wind
声をかけてよ?
直ぐに吹くから
2010/07/25 01:06

[168] Imagine - アル

 最近うちに帰ると、ギタレレ(ギター+ウクレレ )でイマジンばかり弾き語っている。
 「天国も地獄もない。ぼくらの上には空があるだけ」なんて、イギリス人に作れる歌じゃない。ジョン・レノンて、変な日本人だね。その辺にあまたいる、葬式仏教の生臭坊主たちより、仏陀の教えを遥かに深く理解している。

 ぼくは「Imagine」を「歌う般若心経」と呼んでいる。そして、それは何度繰り返し歌っても飽きることがないし、穏やかな気持ちになって、誰でも、どんな極悪非道な人間でも許してあげたくなるから不思議な歌、と言う他ない。


2010/08/11 23:58

[178] 興南ベスト8 - アル
おめでたう。

宮城・仙台育英
V.S.沖縄・興南 1対4

今回ほど投攻守すべて揃い、完成された沖縄のチームは過去になかったかも知れない。切れ目のない打線は、強打も小技もこなせ、守備では失策も少ない。島袋投手も、変化球主体にしたり、要所では速球を低めに決めたり、変幻自在。もしかしたら、本当に全国制覇してしまうかも知れない、このチーム。この猛暑の中、2日連投になる。過酷なスケジュールだけど、沖縄勢は暑さには強い筈だから寧ろ有利だろう。

仙台育英はさわやかで良いチームだった。野球を楽しんでいるのがラジオで聴いていても伝わってきた。7回の猛攻には思わず手に汗握った。最後まで緊迫感のある試合をありがとう。

今頃、故郷のあちこちの酒場では、泡盛とオリオンビールの祝杯が上がっている事だろう。急にゴーヤーチャンプルーが食べたくなった。子供の頃はあんなに嫌いだったのに。
2010/08/17 22:05

[179] 興南高校優勝 - アル

おめでとう!
春夏連覇もスゴいけど
勝って驕らぬ謙虚な態度に
脱帽しました。
夢は叶えるだけではなく
そのプロセスが
大事なんだと、
単なる高校野球の醍醐味を
遥かに超えて
人間如何に生きるべきかを
教えてくれたという気が
しています。

お疲れさまでした。
ぼくらはきみたちの頑張りを
決して忘れない。


ありがとうございました。
2010/08/22 19:52

[180] 天次 - アル

ここ数日、眼圧が高くなって、微かに痛みを感じる。活字を読む時に「ポカリ」なのか「ボカリ」なのか判別し辛くなってきた。料理をする際も、鍋に直接振りまくと見えないので、量が判るように塩を掌に乗せてから入れるようにしている。

そろそろ点字の勉強を始めなければいけないのかも知れない。

偶然だが、ぼくが所有している日本刀には「肥後住゛天次゛」の銘がある。
2010/08/23 00:50

[181] 尊敬する人 - アル

「ソファをわざと
低めにしてあります」

グループホームの
経営者であり、
ケアマネと介護士を兼ねる
ワタナベさんはそう言った。

普通、介護の世界では、
サービス利用者の
安心・安全・安楽を
第一に考える。

本来なら、
ソファに座る人の
膝の角度が
90度になる方が
車椅子への移乗が楽であり
ソファが低いと
立ち上がるのに
余計に力を要する。
布団とベッドでは
どちらが立ち上がるのに
楽かを考えれば
わかるだろう。

ワタナベさんは
「わざと
負荷を与えるように
してるんです」と笑った。

たとえ
安心・安全・安楽に
反しても
介護される側に
嫌がられたとしても
筋力に負荷を与えて
その劣化に
歯止めをかける方が
サービス利用者の
ためになる。

「介護する側が
やるべき事は
何でも力を貸してあげる
のではなく、
介護される側のために
環境を作り変える努力を
常に惜しまないこと」

ワタナベさんが
言葉を続けた。


話をしている間
こっちは
何度も感極まって
声が詰まって
話せなくなった。

こんな人が世の中に
もっとたくさん増えれば
みんな安心して
年老いてゆけるのに、と。
2010/08/28 20:33

[182] 大連立!? - アル

 いつだったか
壊し屋の本領を発揮して
小沢さんに民主党を
ぶっ壊して欲しいと
書いたら
本当にそうなりそうな
雲行きになって来た。

 4:4:2
これくらいの比率で
民主党は9月の
代表選挙の後に
3つに割れる気がする。
小沢さんは
120人くらいのシンパを
引きつれて
自民との大連立に走る。
ほぼ同数が
菅民主党に残り
60人くらいが
みんなの党や無所属に
流れる。

多分、数字を含めて
この観測は
間違っている。
大した根拠もデータもなく
単なるアバウトな
カンに過ぎないから。

でも、そうなると面白い。
ホントはそんな
ノーテンキなことしてる
場合じゃ
ないんだけどね、
今のニッポン。

にしても鳩山さん。
人間個人としては
知らないが、
政治家としての資質は
ゼロ以下。
見ててこっちが
恥ずかしくなる。
定見や信念、
倫理感のカケラもない。
病的とも言える
優柔不断を乗り超えて
小沢さんを
引き摺り下ろして
自らも退陣し、
次の選挙には出ないと
宣言した時は
多少見直したが、
それだけに
この豹変ぶりには
呆然と開いた口が
塞がらない。
なんで、
たった3ヶ月足らずで
真逆のことが
出来るんだろう?
小沢さんの功績を
認めろと
菅さんに迫ったらしい。

イタ過ぎる。
脳ミソをカチ割って
覗いてみたい。
流石、宇宙人。
常人の理解の外と
言う他ない。
2010/08/30 00:27

[185] カンさんエライ! - アル

 よくぞ
小鳩連合の恫喝に
屈する事無く
突っぱねた。
昨日、
会談のあと
鳩山さんの車に近付き
「本当に
ありがとうございました」
と涙目で
鳩山さんの手を握った
と聞いて、こりゃ、ダメだ
と思って、ごめんなさい。

「挙党態勢」って
要するに
小沢さんとその太鼓持ちを
党と内閣の要職に付けろ
ってことでしょ?
ヤクザやチンピラの
ユスリ・タカリに等しい。
そんな私利私欲まみれの
連中には放置が相当。
今のところ
あなたには世論が付いてる

支持はしないけど
小沢さんよりは
はるかにマシだ
負けるな、僅差で勝て!
2010/09/01 01:19

[189] ぎったんばっこ - アル
経験と歳月が
埃のように
降り積もるにつれて
NGワードも増えて
だんだん寡黙になってく

地雷を避けるように
言葉を選んで
手足を縛られても
自由な心は羽根を持つ

きみが沈むなら
ぼくが浮かんで
シーソーみたいに
代わりばんこに
視点を変える


今はただ
そこに座っていて
呉れるだけでいい
向かい合っていれば
多少気は紛れるから

重力に逆らって
何度でも
地球を蹴り返すけど
もしぼくが疲れたら
少しの間
変わってくれるかい?
2010/09/06 03:15

[194] ここはひとつ武士道で - アル

 中国系の小学校の窓ガラスが一枚割られたらしい。一部の政治団体の構成員が不法行為に及ぶのは仕方がない。しかし、子供に罪はない。一般国民は品位・品格に欠ける相手と同じ土俵に上がらないで欲しい。道理の通用しない相手はスルーして、ぼくらはぼくらの道を切り開いてゆくしかない。

 過ぎてしまった事をいくら悔やんでいても前には進めない。今回の中国漁船の「追突」事件は、寧ろ安全保障について、国民の寝呆け眼を開かせる良い機会だったと思うことにした。この教訓を無駄にせず、次に繋げたい。

 「巧詐は拙誠に如かず」(巧みな嘘より稚拙な誠の方がいい)とは元々、中国の金言だが、彼ら中国人に贈ると同時に、ぼくら日本人も胸に刻みたい言葉だ。

 軽挙妄動は自らに跳ね返ってくる。これ以上、恥の上に恥を塗り重ねる行為が起きない事をひたすら願う。
2010/09/30 00:02

[197] 苦言 - アル

 嫌われることは承知の上で、以前から思っていたことを敢えて書きたい。個人を攻撃する意図は1ミリもないけれど、「苦言」だから、不愉快に感じる人がいるかも知れない。だから、以降はそれでも構わないという人だけに読んで貰いたい。

 投票コメントに「一票です」としか書かない人が少なくないけれども、いやしくも「詩人の部屋」で言葉を扱う人であるならば、その作品のどこに心が動いたのかをぼくは書くべきだと思う。「自分の動作・行為を発表してどうする!?」と、ぼくはいつも内心ツッコミを入れている。「わたしは今、ご飯を食べています」と食事しながら自分の動作を一々説明する人がいたら、ヘンでしょ?

 あと、ぼくは「無題」というタイトルの作品は一切読まない。作品は基本的に自分の体内から生み出された子供みたいなものだから、名前くらい付けろよと思ってしまう。ぼくはタイトルを考えること自体に楽しみを覚えるし、タイトルだけ先に浮かんで、それから肉付けをしていくことさえある。名は体を表すと言うが、無題だと顔の無い人みたいで近寄る気持ちにはなれない。

 以上、言い過ぎたかも知れない。異論があれば、聞く耳は持っています。
2010/09/30 19:17

[199] 怒っちゃいない - アル

でも、ダイスを転がすのはこっちの番。

一歩譲ったら、三歩踏み込まれた。

数十年に渡ってODAを通して経済援助を続けた上に、民間ベースでも日本の企業は年間3兆円もの資金を投入して、かの国の経済発展に寄与してきた。それでも、あの国の政府はその事実を自国民に知らせることなく、感謝するどころか逆に恩を仇で返す非道ぶり。恐らく、日本企業の人や技術、工場・設備のすべてがイザ!という時には、今年の7月に施行された国防動員法によって問答無用に摂取されるだろう。4人が「拉致」されたフジタ事件を勘案すれば、誰にでも容易に推察できる。

今回の尖閣問題では、法を曲げても、二国間関係を優先したのに、その返礼が「謝罪と損害賠償」とは、もはや精神構造が違い過ぎて理解の範囲を超えている。

ピンク色の川や四本足の鶏の責任も上手に転嫁されて「日本企業は公害を輸出した」と主張するのは時間の問題。


ぼくらが今やるべき事は、魚釣島を国有化出来るように、島の所有者に働きかけること。それと同時に、世論を形成して自衛隊が運営・管理するレーダーサイトを建設する方向で国を動かすこと。早ければ年内、遅くとも来年春までにやらなければ、尖閣諸島は竹島や北方四島のように取り返しのつかない事になるだろう。

ぼくらにはあと半世紀以上分もの石油と天然ガスがある。もう、資源小国ではなく、あの国に脅える必要は1ミリもない。

ぼくはもう、国産の衣料と食品、電化製品しか買わない覚悟だ。
2010/10/05 23:55

[200] デブ症 - アル

 出不精。
別に太ってないけど。
煙草も酒もある。出掛ける理由がない。でも小腹が空いた。食材が切り干し大根とヒジキ、あとパスタしかない。調味料はみりん以外は大概揃っている。
 ひとつアイデアが浮かんだ。

 切り干し大根とヒジキを水で戻し、オリーブオイルを敷いたフライパンで炒めた。味付けは塩、胡椒に顆粒のニンニク、めんつゆを少々。あとは、茹でたパスタを加えて、胡麻油を少し加えて、乾燥バジルにブラックペッパーとドライカレー用のカレー粉、白ワイン、塩・胡椒で味を整えて、バターとパセリをトッピングして完成。
 見た目は、カレーの黄色味がやや薄く、ヒジキの黒味が勝って和風パスタ風。パセリとバジルの緑も色を添えて「これアリだな」という印象。
 味も普通に美味しかった。これに焼き海苔でも揉み解して振り掛けたら、軽食屋で出しても違和感ないレベルかと。

 母親は冷蔵庫にある残り物で、それなりの料理を短時間で「捏造する」天才である。教えてもらった事は一度もないが、血はしっかり受け継いでいると見える。

 ありがとう、母ちゃん。
2010/10/10 23:53

[201] 怒りについて - アル

怒りを善悪の問題として捉えようとすると出口のないパラレルワールドにはまり混む。善悪の前提として正義が想定されるが、それは立場や条件によって変わる可能性を排除できないから、絶対的な理念にはなり難い。
現実的側面から言えば、損得勘定で怒りを捕える方が、物事の原動力として活用可能性がある。怒りは感情の高まりに過ぎないが、それだけに必要以上に増幅されやすく、冷静な判断と決定を妨げる。発散するにしろ抑制するにしろ、怒りそのものには生産性が存しない。ここで腹を立てることが自分にとって損か得かを計算すれば、本来マイナスの感情であるはずの怒りをプラスに転化出来る。「怒りは敵と思え」と昔から言われているが、寧ろ逆に「怒りを友とせよ」と発想を転換すべきかも知れない。
2010/10/12 02:05

[205] 腹八分目 - アル

食べ過ぎると
ポンポン痛くなるから
もう少し、
と思うくらいでやめる。

言葉も全部は語らない。
あとは任せる。
あ、うんの呼吸で
受け取って?
2010/10/26 22:53

[206] 最近の会話から - アル

…そんなツッコミ
途中で入れられると
何を話すか
忘れてしまうや内科
小児科

出た、おやじギャグ

おやじギャグの何が悪い
そりゃ、女子コーセーが
おやじギャグ言うのは
マズイよ?
なぜなら
オヤジじゃないから
だけどオヤジが
おやじギャグ
言うのは当たり前でしょ?
だってオヤジだもの
これは
アイデンティティーの
問題なんだぞ?

なんか違う気がする
2010/11/03 13:46

[207] しない善よりする偽善 - アル

「うん!
それは偽善だね」

人差し指を立てて
芝居気たっぷりに言う。

一時、ぼくの周りで
流行っていたギャグ。
と言うより
ぼくに向けられた
冗談混じりの揶揄だった。


今までも
吸い殻を拾ったりは
していた。
今朝は、
潰れた空缶をふたつ
見過ごせずに
拾い上げてしまった。
やってしまった感じ。
一度着手したら
簡単に止めるわけには
いかなくなる。

吸い殻にしろ
空缶にしろ
一つ一つ拾い上げる度に
なんで俺が?と
不可解な怒りに悶々とする
だからこれからは
振り向かず
前を向いて歩くことにした

たった一つ
拾うだけで
少なくともその分
街は綺麗になる。
それが自分への報酬。
それで充分。
明日からはゴミ袋を
バッグに入れて外へ出よう

リアルでは
誰にも言えない。
だから
ここでこっそり
呟いてみる。

誰とも連帯しない
ひとりゴミゼロ運動。
早く
明日の朝にならないかな。
2010/11/08 23:12

[208] 勝ち負けじゃないけど - アル

誰にも
好かれない僕がいる。
誰をも
嫌いになれない僕がいる。
だから
僕の方がやや広く
あの空に少しだけ近い。
2010/11/22 18:19

[209] 生きにきにくい - アル

リアルの人たちにメンが割れてる模様。極力、個人的な事は書かないようにしてるつもりだが、作品中の会話などは実際に交わしたやりとりを材料にしているので、「太平洋に釘」のようなネット社会ではあっても、接近遭遇は避けられないらしい。

作文の投稿がやり辛くなった。元々、最近はネタ切れで、古い作品を手直しして「過去の遺産」で喰ってるような状態。実際、作品捏造の動力源となる情念や情動に翳りが見えてきた。

冷たく死んだような月ではあっても、輝く太陽のような人たちの光を反射して、漆黒の闇をささやかに照らせる、そんなものに私はなりたい。(オマエは宮沢賢治か!)
2010/11/26 23:34

[214] アウフヘーベン - アル

映画「幸福な食卓」を観た。
繰り返し3回も観た。
そして3回泣いた。

「すごいだろ?
中原って
気付かないところで
いろいろ
守られてるってこと」

大浦くん、男だね。


にしても、
泣いてもいい場面で
この映画の登場人物は
誰一人として涙を見せない

演出方法が俳句的。
余計な説明がなく、
必要以上の感情移入を
排して「哀しい」とか
「寂しい」とか
直接的な表現の仕方を
敢えて回避しているフシが
ある。

ふたつの場面を
並べるだけでワンランク
ステージが上がって
三つ目ではない、
新しい局面に昇華させる。
まさに俳句みたいで、
作品創作のヒントになる。
2010/12/03 22:57

[215] 既視感 - アル

 また、12月8日が近づいてきた。パールハーバーの日。69年前のその日に、日本は米国相手に闘いを挑んだ。30年前の12月8日はジョン・レノンがダコタハウス前で、ファンと称する男に殺された日でもある。ジョンの2番目の奥さんは、日本人のオノ・ヨーコ。何の脈絡もないが、ぼくは因縁めいたものを感じている。

 太平洋戦争、または大東亜戦争は、日本にとって本当に侵略戦争だったのか。あるいは自衛のための闘いだったのか。
 米国は日本が日清・日露と二つの戦争を戦った狭間の1898年にハワイ、グァム、フィリピンを占領し、植民地にした。当時の弱肉強食の世界では、強いものが勝つというが正義であり、そもそも米国は、ネイティブアメリカンを蹴散らして、植民地の上に築かれた国家だ。それはアボリジニに対するオーストラリアも、アイヌに対する日本も同じ。現代の感覚と感受性から見れば、いずれも同じ穴のムジナだ。

 東京裁判で日本は戦勝国によって一方的に裁かれた。人道と平和に関する罪という事後立法で。米国は関東大空襲や広島、長崎で数十万人の非戦闘員を無差別に殺戮した。
 また、当時のルーズベルト大統領は暗号解読で事前に真珠湾攻撃を知っていて、厭戦感の支配する米国世論に火を点けるために敢えて先制攻撃を許した。GHQのマッカーサーは後年、その自叙伝の中で、太平洋戦争は日本の自衛のための戦争だったと述懐しているらしい。

 正直、自分の中でもまだ答えは定まっていない。ただ、日本がABCDラインで資源調達の道を断たれ孤立していった当時の状況と現在の状態が、焦点を合わせたようにピタリと重なっているように僕には見える。
2010/12/06 00:03

[219] メイクアップシャドウ - アル

 昆虫や魚類、鳥類を始め、哺乳類に至るまで、基本的にオスの方がメスより派手なのに、人類だけが例外のような気がする。派手なディスプレイで求愛行動を採るのは孔雀も丹頂鶴もオスだし、真夏の暑さを助長して自己アピールに余念がない蝉やカエルの鳴き声も男性合唱団だけしかない。その善し悪しを判断する審査員席には常にメスだけが鎮座する。
 一方、人間はその逆で、男性優位が社会のメインストリームだったし、欧米のレディファーストのマナーも現実がそうはなっていない事の証左に過ぎない。
 一般に動物の世界でメスが地味で小柄な理由は、自然界では目立つ事が自らのリスクを高めるからであると同時に、有利な子孫繁栄のための品定めと選択権が自分の側にあるために、余分なコストをかける必要がなかったからではないかと推測される。
 現世人類は男女共に着飾る。それは両性の区別なく、生存と存続に対する潜在的危惧の無意識な内発的シグナルなのかも知れない。
2010/12/29 14:07

[221] わかりません。 - アル

文字は音符と互角に闘える。
それが融合すると最強無敵。
詩の定義が
よく分からないから
書き方は尚更わからない。
その手がかりを
手に入れる前に
ぼくの天然資源は
枯渇してしまいそうな予感。
どこを掘ればいいんだろう?
地球の裏側を突き抜けて
混沌の宇宙で迷子になりそ。
2011/01/15 23:51

[226] ミシマ - アル
我々は個としての発生の開始に自らの意思を介在させる事が出来ない。その有り様に関する選択権も我々自身は有していない。しかし少なくとも発生の結果としての継続または消滅の決定権に関しては各々の掌中に留保されている。発生は即物的であり、消滅はそこに意志を働かせれば唯心的になり得る。
2011/01/26 22:54

[227] 大丈夫。 - アル

ダルマさんが転んだだけ。
倒れるのも起き上がるのも
いずれも同じ
ダルマさんの仕事。
降っても晴れても
天気は長く続かない。


追い風吹かねば
漂いをるべし。
2011/01/28 19:18

[231] 男の小料理 - アル

小腹が空いた。
何があるかな?
食パンがある。
ピザトーストでも…
でもピザソースがない。
ケチャップは…ある。
えっ!
タバスコも切れてんの?
ま、何とかなるでしょ。


まず玉葱をみじん切りに、
ケチャップとマスタードを
まぜまぜして合わせ、
スライスチーズを乗せた
食パンに塗る。

次にゆで卵を細かく砕いて
塩・胡椒したあと
マヨネーズで和えて
食パンの上にトッピング。
あとはバジルかパセリを
散らして
オーブントースタで
3分焼くだけ。

あ〜た、コレが絶品。
試してみそ。いや、だから
味噌は塗んなよ。
2011/01/30 00:35

[233] 世界一短い手紙 - アル

以下は、記憶だけに頼って書くので間違ってたらゴメンしてね?

ドイツの文豪ゲーテが、新著の売れ行きを確認するために編集者宛てに送った手紙。書かれていたのはたったの1字。

『?』

それに対する編集者の返事も1字。

『!』

「売れ行き絶好調」の意味だったらしい。
この見事な以心伝心ぶり。電信じゃないのに(ここ笑うトコね、あと無いから)

さて、例によってこれ以下は、苦言を呈する。不愉快な気持ちになる人がいるかも知れないので、あとは自己責任で自分の好奇心を制御して欲しい。





いやしくも言葉を扱っているという自負があるなら、ぼくらも投票コメントと言えどもゆるがせには出来ない。短いなら短いなりにウィットを利かせるなど、それなりの芸を見せなければ、底が割れてしまう。まして「一票です」としか書かれていないと「なんの感想も浮かばないツマラナイ作品だったのかな」と深読みされたり、「感想書くのが面倒くさいなら初めから投票しなきゃいいのに」と思われかねない。更に単なる「一票です」の乱発は何かの営業活動かとあらぬ邪推を生む。もう少し自分の1票を重く扱うべきじゃないかと最近とみに思う。票は励みになるかも知れないが、勉強にはならない。丁寧な感想の方が相手の胸を打ち、お互いの成長にも繋がるんじゃないのかな、諸君?
2011/01/30 11:30

[235] 反面教師 - アル

自己陶酔系軟派型ヴァイラス流行中?昔の自分見ているようで傍ら痛い。もちろん当時は自覚症状はなかったが、大分学習した今なら多少は理解出来る。問題はエアの読解力がないだけなのだが、潜伏期間を過ぎなければ、治療不能なところが厄介。何故なら患者の自覚を待たねばならないから。感染防止には病原体に近づかないこと。お大事に。
2011/02/03 18:35

[238] No.999 - アル

「9=苦」で三重苦。
・本来の声を失った苦
・「自分て何?」の苦
・曲作りについての苦

999は1000に繰り上がるまでの踊り場。

「泣いてなんてない」は、ナインティ・ナインティ・ナイン。つまり、詰まらないオヤジギャグ。
楽屋裏を説明すると煮詰まるね。でも、殆んど後付けだけど(笑)

鬼束ちひろのPVを観ていて5分で書いた作文。

「なんか好き」な人のために「なんか」呟きたくなった、ムカデ並みの蛇の足。
2011/02/03 23:51

[239] トゥ・ビー・オーネスト - アル

正直に言うと、200編になったらひとまず投稿を辞めるつもりでいた。柚木凛物語をアップした時点で本来は終わっている筈だったし、既に出し尽くした感があった。

しかし、人は生きてる限り何かしらモノを感じ考える生き物だし、一度書く喜びを知った者は、その魔力から簡単には逃れられない。

ネットには基本的に垣根や囲いはなく、許可も要らない出入り自由な広場みたいなものだから、何の宣言も必要としない。気が向けば、ぼくは誰に気兼ねする事もなく、何時でも遊びに来れる。それほど大袈裟に考えるような事ではない。

湖のようなネットより外海の如きリアル社会の波の方が高く激しく厳しい。小さな波に溺れないように、上手に泳げるようになりたいとぼくは思う。
2011/02/04 21:36

[240] シールド - アル

非力な優しさは

共に水底に沈むだけ。

場合によっては

鬼となって

他者を弾き飛ばし

大事な人を守れる程の

強い優しさを

盾に持ちたい。
2011/02/04 22:10

[242] きらきら星 - アル
『きらきら光る
お空の星よ
瞬きしては
みんなを見てる
きらきら光る
お空の星よ』



合格祝いに
小さな赤い
ハーモニカを
きみにあげた

ある日
ボイスメールが
届いた
そのハーモニカで
「きらきら星」を
たどたどしく
吹いていた

携帯が壊れたので
そのボイスメールは
二度と聞くことが
出来なくなった
そして間もなく
肝心のきみも
お星さまになった




「小指ほどの
ハモニカあげた
お返しに
きみが吹いてた
ドドソソララソ」
2011/02/13 19:43

[243] 古文フリークス - アル
 最初の切っ掛けは、兄の部屋にあった万葉集の文庫本だった。質実剛健でストレートな「ますらをぶり」が僕を惹き付けた。自分でも短歌を作るようになり、地元の新聞の文芸欄に投稿するようになった。

 高校の古文の春子先生は、若く綺麗な人だった。初めての接近遭遇は、兄の担任として我が家に家庭訪問に来られた時。小6のマセガキだった僕は「ニィニィと同じ学校に行く」と密かに心に決めた。
 高校に無事合格して入学式が始まる前に、僕がまず初めにした事は、言うまでもなく春子先生に再会するために校内中を徘徊する事だった。

 高1の最初の中間テストの古文で、僕は38点しか取れなかった。解答用紙を返却される時、春子先生は僕の目を見ずに「お兄さんは、あんなに良く出来たのに…」と僕に言った。ニィニィは「別格」だったので、不思議に口惜しさはなかった。ただ、春子先生に褒めて貰いたい一心で、その後、僕は珍しく頑張った。お陰で期末テストでは96点を取り、見事リベンジを果たした。それと同時に僕の古文嗜好性に拍車がかかった。


(たぶん続く)
2011/02/17 00:09

[244] 脳幹カオスフオリア - アル

みんな席に着け!
出欠をとります。

幻想サイコデリカ
恫喝ディフェンソニック
脳髄ファンタジスタ
俗物インテリ二スタ
慇懃モラリニスタ
粘着パラリエンヌ
繊細エキセンドリンカ
依存モバフォニカ
文盲エゴイスタ
満腹サティスファイタ
妄信ヒステリニカ
厚顔オフェンスビッチ
破廉恥ドグマフェチカ
夢想ポエトリータ
連想ポエムスキー

以上だな?
では、
全員の叡知を結集して
始めっ!



…なんも浮かばへん。
2011/02/26 00:50

[245] 地球寒冷化? - アル
▲さっき買い物に出たら、小雪がチラついていた。この近辺では昨年は一回しか積雪がなかったのに、今年は3度も積もった。▲太陽の活動は約11年周期で、その強弱は黒点の多寡で分かる。前回の極少期は1996年で、2007年以降も黒点数は増えず太陽の活動は活発化していないと言う▲過去400年で、1600年代と1800年代に太陽の黒点がほとんど観測されずに「小氷河期」が数十年ずつ続いた。前者はマウンダー極小期、後者はダルトン極小期と呼ばれている。中世のマウンダー極小期には魔女狩りも行なわれた。天変地異は悪魔と手を組んだ魔女のせいだと濡れ衣を着せられたらしい。また、両期とも小麦粉など穀物価格が高騰し、世界は食糧難に喘いだ。▲1600年代、1800年代と200年サイクルだとすれば、次は2000年代と考えるのが自然な流れだろう。小麦粉や大豆、トウモロコシなど穀物類の値上げは既に始まっている。チュニジアやリビアなどの騒乱もロシアの小麦粉禁輸による食糧難が主因である、との観測がある。▲三月だと言うのに昨日、関東でも雪が降り積もった。温暖化どころか、地球は寒冷化に向かっているらしい。いや既に小氷河期に入っているのかも知れない▲東工大の丸山教授は、温暖化の主犯は二酸化炭素ではなく、水蒸気だと主張している。地球には宇宙線が降り注いでいるが、それは雲の「種」であり、雲が1%減ると0.6℃気温が上がる。太陽の活動が活発化すると宇宙線は吹き飛ばされる。つまり雲の量が減れば地球は温暖化し、その逆であれば反対に寒冷化する。現在、太陽は不活発期にある。と言うことは、宇宙線がたくさん地球に降り注いでいるという事になる▲宇宙線は地殻内部のマグマやプレート変動にも影響を与え、地震のトリガーにもなる、と丸山教授は言う。ニュージーランド、三陸沖と地震が引き続く。なにやら符合する事が多すぎて不気味である。東南海地震が明日起きたとしても何の不思議もない。
2011/03/10 01:26

[246] がんばろう! - アル

京都の嵐山に住んでいた頃、渡月橋から松尾大社までの散歩道が僕のお気に入りだった。道端に無人の野菜販売所があって、チャリン!と空き缶に小銭を入れて、キャベツとか持って帰ったりした。こんな国が他にあるだろうか?

この寒空の下、未曾有の天災に襲われて、食べる物や寝る場所にさえ事欠く状況に置かれても、略奪や諍いも起こらず秩序を1ミリも失わない。この国に生まれて本当に良かった。その事を誇りに思う。

今、僕らは生きていることの尊さを噛み締めて、亡くなられた人達の冥福を祈るしかない。少し落ち着いたら微力であっても、それぞれに出来る事をやればいい。

みんな心はひとつ。
がんばろう。

2011/03/14 00:14

[248] イマジン - アル

胸に想い描いてみて?
天国なんてないんだ
やってみてよ
簡単なことだから
地獄なんてないんだ
ぼくらの上には
空があるだけ
そこから見えてるかな?
みんなが今日を
精一杯生きている

頭に想い描いてみて?
国家なんてないんだ
やってみてよ
難しいことじゃない
戦争や正義だとか
宗教なんてものもない

そこから見えてるかな?
みんなが平和に
今を生きている

お花畑の空想家だと
きみは笑うだろうか
でもぼくだけじゃない
いつかきみも
一緒になれたらいいね
世界はひとつだから



(意訳:アル)
2011/03/16 23:28

[249] いま必要なもの - アル

被災地で略奪や窃盗が頻発しているらしい。それを責める気になれない。

いま現地に必要なのは、金銭ではなく物資だと思う。募金したお金の流れがよく判らない。それが日々の水や食糧などに変わって届けられるのか。現金で渡されても、物自体が店頭に無いわけだし、あってもそこまで行くアシが無い。

米も石油も有事のために備蓄されているはずなのに、なんで政府はそれらを放出しないのか理解出来ない。この混乱は人災の要素が大きい。ガソリン不足で物資の供給が出来ないなんてあり得ない。この責任は、現内閣にある。
2011/03/20 23:46

[253] 至福のひととき - アル

久し振りに蝋燭行灯に火を点し、自分の影が襖や畳の上に揺蕩う中でギターを弾き、安物ワインを飲みながら「イマジン」や鬼束ver.「守ってあげたい」etc.歌って遊んだ。

炎を漠たる想いで眺めていると妙に心落ち着くのは、太古の昔、獣たちから身を守ってくれた遠い記憶が、今以て安心立命の境地へと誘うからだろうか。

いつも居ることが多い和室の部屋では、元々天井照明を吊さず、床に背の高い和風ランプを置いているが、それも滅多に点灯させる事はない。普段は、卓上スタンドだけで生活している。普通の人にとって、薄暗いのは目の毒だが、僕には明る過ぎるのが眼に悪い。

いずれにしろ計画停電のこのご時世、蝋燭の暖かい灯火で夜を穏やかに過ごすのも風流で、たまにはいい。
2011/03/28 23:21

[254] タブラ・ラサ - アル

▲大学生の時、学食で教授と一緒に食事をしていた際に、缶コーヒーを買うために必要な小銭だけを手に、財布はテーブルに置いたまま席を離れたら、教授に叱られたことがあった。

▲「きみは人を信じているつもりだろうが、タイミングと置かれた状況次第では、誰だって罪を犯す可能性はある。人を犯罪に誘うような事をしてはいけない」と教授は言った。その時は、何で叱られたのか俄かに理解出来ずにキョトンとしていた。

▲ぼくは今でも外出する時にドアに鍵をかけない。人を信頼するとかしないとかではなく、単に面倒くさいというのがその理由

▲大震災から三週間。宮城だけで窃盗被害額が一億円に昇るという。人の理性は窮すれば鈍する。しかし、それだけではない。政治の後手後手の無策ぶりと機動力の欠如がそれを助長している様な気がする。勿論、政治は万能ではないし、政治家も超人ではない。だが、自己顕示欲のためのパフォーマンスにはいい加減うんざりする

▲被災地が完全に復興するまで10年以上はかかるだろう。バブル崩壊以降、失われた20年を経て更にこの大震災。「泣きっ面に蜂」状態だけど、唯一明るい材料があるとすれば大震災を切っ掛けに、この国はオール・ジャパンのチームとしてひとつになれた気がする。この雰囲気を肌身に刻み付けて長く継続させる事が出来れば、ぼくらはまた奇跡の復活を果たせるかも知れない。戦後、一面の焼け野原から裸一貫で新しく再生出来たように。

▲現政権・与党はどうやら北欧のような福祉国家を遠い視野に入れているように見える。しかし中負担で高福祉を望む事には無理がある。食品や一定の生活必需品以外には福祉税として15から20%程度かけていい。安心出来る社会保障制度さえ作り上げれば、今の国民は必要以上の贅沢を望まないと思う。なぜなら、大概のモノはみんな既に所有しているから。ぼく自身、それ程欲しいものはない。周りの人間に聞いても大体同じで、強いて言えば「お金」という声が多かった

▲必要なのはモノではなく、将来の不安を取り除くための「何か」なのだ
2011/04/02 02:40

[255] That song. - アル

ラジオからあの歌が流れてきた。
こんな時間に、眠れなくなる。


ぼくに、そんな役目は、
もう、ない。

なんのためにこんな事を
ずっと続けてゆくんだろう?
2011/05/06 04:35

[256] Rust lasts. - アル

他に取り柄がないから、感受性と感性だけがウリだったのに、ハガネにも金属疲労はあって、表面の錆は磨き落とせても耐用年数には限りがある。寧ろ、表面被膜の浅薄さが内部腐食に加担している。

処女作品集に「晩年」と名付けた彼の気持ちが今なら少しは分かる。生まれ乍にして小さな種に本質は総て包摂されている。スプラウトは親から与えられた種という弁当ひとつを糧に脆弱で蒼白い二週間足らずの生を全うする。カイワレもカラシもブロッコリーも芽を出して三日目あたりが一番栄養素に富んでいると云う。天然の太陽ではなく、人工的な室内灯に顔を向け身体さえ寄せてゆく彼らの小さな営みが切なく愛しい。彼らはどんなに背伸びしても大根や辛子、ブロッコリーにはなれない。

「もやし」は安価な生を燃やすからそんな名前が付いたらしい、ウソだけど。
2011/05/22 23:18

[257] デフレ - アル

国債も紙幣も乱発すれば、その価値は下がる。湯水のようにお金を乱費する人は、僕とは住む世界が違うが、ここでも同じく価値観が余りに乖離した人を敢えて相手にするつもりはない。

好きなアーティストのアルバムを買っても全曲好きだという経験が僕にはかつて一度もなかった。繰り返し聴く曲は数曲に限られる。

人の家を訪問して本棚やCDラックを見れば、その人間の人と成りが凡そわかる。しかし、浪費家の嗜好性は、捉えどころがない。全てに触手を伸ばす結果、好みの深度が均一になり特性が希釈されるからだ。更に言えば、好みなど本来ないのかも知れない。手に入れること自体が合目的化してきて、肝心の内容などには興味が湧かないという本末転倒の状態に陥り易い。

デフレは商品価値を下げると同時に生活レベルをも下げる。安いことは決して悪いことではないが、薄利多売は売る側・買う側双方を豊かにはしない。

安直で過度な投票行為は、作品価値を全体に低める。以上のことを理解出来る人間がここにどれだけいるだろうか。
2011/06/05 13:41

[259] 次代の復讐 - アル

おまえ
理屈でオレに挑もうなんて
34億光年早いわ!
アミノ酸から
出直して来いや!

お言葉ですが…
先輩
光年て時間じゃなく
距離の単位ですけど?

……。
2011/06/08 00:04

[260] しゃっくり - アル

鼻をつまんで水を10口くらい飲むと、しゃっくりが100%止まるのは経験的に知っていた。でも、そのリクツが長い間謎だった。さっき「しゃっくり」を広辞苑でひいてみて疑問が氷解した。

『横隔膜の不時の収縮によって、空気が急に吸い込まれる時に発する特殊な音声』(広辞苑)

In short
鼻をつまみ水を飲む間、酸素が欠乏する結果、急に吸い込まれた空気が消費される事によって原因が取り除かれるワケだ。

目からウロコが落ちた。

え?でも…
人間にウロコなんて無いよね。元々存在しないものを落とす事は出来ないはず。なんで?誰か教えて?
2011/06/08 00:17

[261] セールスパーソン - アル

日々の営業活動
お疲れさん。
でも、
回収率1.45%は
費用対効果の点で
効率が悪過ぎる。
きみ、
言葉の無駄が多いのに
誠意が足りないんじゃないの?
こんなトコに
常駐してないで
リアルに還れよ?
2011/06/08 00:43

[263] 僕の書きたかった事 - アル

人に伝えたい事が
もし僕にあったとすれば
すべては
「柚木凛物語」と
「サムライ・ロード」に
尽くされている。
あとは蛇足に過ぎない。
サムライ・ロードは
永遠に最新作であり続ける
だろう。

「太陽の下
新しいものは何ひとつない」
(コヘレトの言葉より)
2011/06/10 21:29

[264] 親不孝 - アル

 兄は幼い頃、祖父母の家に預けられていた。父は薄給の地方公務員で、母親も働いていた。兄は、親に捨てられたと思ったのだろう、数年後に家に戻って来ても、両親に距離を置いていた。読書好きだったが、本を買うお金を親にねだる事はなく、学校の図書館で済ませていた。小中高と僕は兄と同じコースを辿ったが、図書館で本を借りようと図書カードを見ると、ほとんどいつも兄の名前がそこにあった。
 通う学校や読む本だけでなく音楽も、6才上の兄の背中を僕は追い掛けた。

 電話を通した両親の話によれば、この2、3年、兄は盆暮れにも実家に姿を見せず、電話をしても常に留守電になっているらしい。音信不通を心配して両親が一度、30km離れた職場を訪ねると、兄は「なんでこんな所まで来るんだ!」と両親を叱り付けた。
 兄嫁と母親はあまり上手くいってなかった。結果的に兄は一人娘を引き取り、離婚した。

 久し振りに兄に電話してみた。やはり留守電になっていた。兄は両親をまだ許せないでいるのだろう。


「ありがとう、
お前は親孝行だ」

老いた父も母もそう言った、10年ぶりの僕の電話に…
2011/06/20 00:48

[265] ネット・パラノイア - アル

液晶パネルのボタンに触れるとエサが転がり落ちてくる。間違ったボタンを押せば電気が走る。以前テレビで見たゴリラの知能テスト。人間で言えば、3歳児のそれに当たるらしい。

ここには平日の早朝から夕方までひねもす投票ボタンをクリックし続ける人間もいる。しかも働く社会人で自称「おっさん」らしい。試しに数えてみたら一日で1人に対して35票。物事にはすべて限度というモノがある。これはもうネットストーカーと呼んでいい。現代日本の病巣を垣間見たようで寒気を覚えた。

「顔も見たくないほど嫌いなら、早く法案を通せ」(菅首相)と、まるで親が買ってくれないなら、周りの迷惑省みず、床に座り込んで泣き喚く子供さながら。自己充足のためなら汚い手段や醜いプロセスはどうでもいいらしい。

政治家のトップから一般人の底流に至るまで、社会のあちこちに自己規制不能な新種のオドモ珍獣(大人のくせに自己中な子供)が増えつつある。ギリシャのアリストテレスからチャイナの儒教まで、洋の東西を問わず「中庸」という考え方がある。不足せず貪らず、程々が美しい。

お大事に。

追記
ちなみに「横レス」(掲示板で他人の会話に当事者以外の第三者が無断介入すること)や「連書き」(他人の掲示板で1人が新規スレッドを連続して立てて書き込みをすること)は、ネチケット違反。「おっさん」の行為は確信犯だから、荒らしと取られても仕方がない。しかも直ぐに後で削除して何もなかったように掲示板や日記を閉じて逃げる。卑怯・卑劣極まりない。さらに学習能力と自制心がなく、再犯の繰り返しで、放置していたら劣化・悪化の一途を辿るばかりで始末が悪い。

横見んな、アンタのことだ。
2011/06/21 18:54

[269] 慰霊の日 - アル

本日66回目の慰霊の日。
お昼に遅れること3分、形ばかりの黙祷を捧げた。

夜、父に電話して祖父の話を聞いてみた。父には祖父の記憶がまったくない。周りの人の話によれば、祖父はサイパンに出稼ぎに行ったまま、家族に送金もせず、飲んだくれていたらしい。だから、父は祖父のことを今までぼくら家族や周りの人に話したくなかったと。

父はほとんどお酒が飲めない。ビールもスプーンでかき混ぜ、アルコールを飛ばしてから飲む。僕は隔世遺伝のようだ。

祖父は、酔っぱらって路上で寝ている時、車に引かれて死にかけた事もあったと云う。 ぼくは、いくら飲んでも、酒で記憶を失った事はかつて一度もない。そこが祖父とは違う。

ぼくは、赤と白ワイン、焼酎をそれぞれ1.8リットルずつ1日で飲み干したのが最高量。つまり、5.4リットル。但し、前の晩から翌日の夜まで丸1日かかった。

祖父とぼくのどっちが早く飲み潰れるか、一度対決してみたかったと思う。


合掌。
2011/06/23 23:39

[271] 余韻 - アル

200で終わるより199の方が
余韻が残っていい。

2011/06/25 16:44

[294] なでしこ・ますらを - アル

京女立って垂れるが玉に疵

近世の手弱やかで麗しき京女も、立ったまんまお小水をお垂れになったらしい。それは昭和の初め頃まで続いたとも聞く。飛び散らなかったのか、なんとも不思議。

もともと明治の文明開化の頃まで、日本人の風俗は今よりかなり大らかなところがあって、当時の日本を訪れた外国人の手記を読むと、びっくりするような記述にたびたび出くわす。

例えば、通りを歩いていると、自分の名前を呼ぶ声がするので、振り向くと、湯屋の窓から旧知の日本女性が上半身裸であっけらかんと手を振っていて驚いた、とか。
当時の銭湯は混浴が多く、「男女三歳にして席を同じうせず」という儒教的教えも、庶民の風俗には何ら作用しなかったようだ。


明治政府は、西欧諸国の手前、外聞を気にして公衆の面前での「裸禁止令」みたいなお触れ書きを出したらしい。逆に言えば、日本の市中には裸同然の人たちが自由に闊歩していた事になる。


裸が恥ずかしいという道徳観念は、実は明治維新の「文明開化」と共に日本に入ってきたモラルのようだ。ならば夏のヌーディスト・ビーチを裸で闊歩する西欧人たちは「文明」人ではない、という事か。

話をお小水に戻すが、拙者の場合、男子でありながら、座って致す。射程距離が長くなるほど的を外す可能性が高まるがゆえに。



久し振りにフンドシを履いてみた。夏にはフンドシが涼しくて好い。薄いので手洗いが容易な上、干せば直ぐに乾く。
さらにトランクスやブリーフは古くなるとゴム部分がヨレヨレになるが、フンドシは紐だから、生地が擦り切れるまで履けるし、最後は雑巾としても使える。こんなにエコロジー&エコノミーなものは無い。
2011/08/14 23:32

[295] 雲間に臨む下界 - アル

母親の腕に抱かれていた幼い頃、母親の感情が肌で感じるようにビンビン伝わって来た記憶が僕にはある。たとえば近所のおばさんと立ち話で談笑している時など、母親が本当は相手を嫌っているとか、あのおじさんには好感をもっているとか、言葉も満足に喋れないのに、人の心を今より敏感に感受していたような気がする。

話し言葉も書き言葉も同じで、上の空で吐いた言葉には実がない。「言葉が多ければ恥も多い」と言うが、誠実になろうとすればする程、言葉の腰はどんどん重くなる。

心軽き人は行いも軽い。軽快な身のこなしは洗練されていて見映えはいいが、逆に一見愚鈍に見えてもドッシリ構えた寡黙な落ち着きの方により信頼感を覚える。

空が広すぎて、低空を流れる雲のような言葉を探して、捕らえどころなく押し黙る心の不器用さに愚直に寄り添って、本当の答えが見付かるまで待てるだけの忍耐力を養いたい。
2011/08/20 23:42

[297] ステレオタイプ - アル

人間の本質を知りたくて、類人猿の本ばかり読んでいた時期がある。

ある本に、チンパンジーとオランウータンの実験の話があった。

丸・三角・四角などのカタチに切り抜いた積み木のような木片を、形の合う穴にはめ込む様子を観察するのだが、両者の「性格」には明確な違いが見られた。

チンパンジーは、直ぐに「パズル」に興味を示し、丸い穴に四角をはめ込もうとして、上手くいかないと、キーキー騒いでイラついて諦めたかと思えば、何度も挑戦し、試行錯誤を繰り返した挙げ句、何とか全てクリアした。

一方、オランウータンは、最初はまったく興味を示さない素振りだったが、実験者(人間)が諦めかけた時、おもむろにパズルに近付いて来て、迷う様子もなく一発で全ての木片をはめ込んだ。

パズル完成までに要した時間は、両者ともほぼ同じだったと言う。

チンパンジー型かオランウータン型か、人間もいずれかに大別される。

モーツァルトかベートーヴェン。

清少納言か紫式部。

僕は初めて会った人と話をしながら、「この人どっちだろう?」と考えるのが好きだ。
2011/08/21 02:40

[299] 家庭崩壊 - アル

「たまにはみんなで
外食しないか?」

顔デカなお父さんが
音頭をとる。

「そりゃ、いい」

お祖父さんとお祖母さんが
嬉しそうに頷く。

「あたし、行かない」

末娘が水を差す。

「なんだよ、おまえ」

お兄ちゃんが食ってかかり
いつものケンカが始まる。

「やめなさい」

穏やかにお父さんが諭して
何とかみんなを外へ連れ出す。



「みんな、何が食べたい?」

「わしらは和食だな」

「ぼくは、洋食」

「なに言ってんの?
中華じゃなきゃ
あたし帰る!」




「食事ひとつでこれか
…やれやれ」

内心で呟き
お父さんの顔が曇る。


「ルックスがこれだし
モテナイから浮気はしない」

朴訥なお父さんが
冗句を言うと
家族みんなにウケた。


支持率はいきなり
60%を超えた。

しかし、この一家も
1年と保つまい。
山岡の叔父さんが
「来年には
小沢の伯父さんが帰ってくる」
ニヤリとほくそ笑んだ。
2011/09/04 23:21

[300] どじょう内閣 - アル

ピンチとチャンスは
コインの裏表。

日本は未曾有の危機を迎えているとみんなが思っているが、そんなことはない。バブル崩壊以降の不況から立ち上がれないうちに、大震災に見舞われ「泣きっ面に蜂」と誰しも思うのは理解出来る。

失われた人命は如何ともし難いが、壊れた道路や、港湾設備、建物などのインフラは、いくらでも作り直せる。「しかし、財源がない」と政治家たちやマスコミが嘘を垂れ流す。

財源はある。

例えば、日本は米国の国債を少なくとも100兆円分は持っている。外国債は、万が一のために財産運用の一つとして保有するのであって、 一般家庭が定期預金や郵便貯金、株券などに振り分けて財産管理するのと同じで、リスク分散のためでもある。だから、家計が苦しくなったら、それらを現金化して使うのはむしろ当然な経済活動と言える。

今は円高だから、ドル建ての米国債を売れば、為替差損で目減りするが、未曾有の大災害で現金が要るのだから、贅沢は言ってられない。20兆円分くらい売って、東北に投入すれば、被災地復興と景気回復が一石二鳥で出来る。

それ以外の方法としては、お札を刷ればいい。米国や中国も盛んにやっている。調子に乗りすぎて、中国経済はやがてバブルが弾けて崩壊するが、超円高の日本が30兆円くらいお札を刷ってもハイパーインフレにはならないと、元財務省のお役人が明言している。いや、お札を刷る必要すらなく、日銀の職員がパソコンのキーを叩いて入力するだけだから、数分で完了する作業らしい。円高緩和に数兆円を小出しにして日銀が対症療法を繰り返すより、こっちの方が簡単で効果が確実に上がる。


不景気で、企業はモノを作っても売れない。売れないから事業規模を縮小し、リストラを進め、失業率が上がる。労働者は生活が苦しくなり将来が不安だから消費支出を抑え、モノが売れなくなる。

こんな悪循環の状況下で、法人税や消費税などの増税を敢行するのは、高血圧の患者に塩水を飲ませる行為に等しい。




野田さん、
あなたは、この国の国民みんなを病気にし、その挙げ句に殺すつもりですか?

2011/09/05 00:38

[301] 日本について - アル

「愛憎二筋」という言葉がある。
人間はアンビバレンツな存在で、矛盾のカタマリという意味だ。

僕はこの国が大好きで、大嫌いだった。しかし、今回の大震災をキッカケに、日本が好きという方向に大きく針が振れた。そして今年の終戦記念日の少し前から、日本が関わった近代戦について書かれた本を改めて読み直したり、ネットで調べたりしてきた。

僕の日本に対する愛憎の「憎」の一つの原因は、中国と朝鮮に関わりがあった。つまり、かつて日本が両国を侵略・併合したという「歴史認識」が大きく陰を落としていた。

二つ目は、僕が沖縄で生まれ育った事が、日本に対する複雑な感情を形成する原因だった。


しかし、僕は今、やっと一つの結論に達した。この日本は、世界に比類なき程に美しく、品位・品格のある素晴らしい国だ。日本は他国を侵略し、植民地化したことなど、かつて一度もない。

僕がこの国を愛する理由について、これから時間を見つけながら、少しずつここに記していきたい。
2011/10/27 20:01

[303] 兄へのメール - アル

昨日、米軍の海兵隊がオーストラリアに移転するというニュースに接した。在沖の8000人をグァムに移駐させるという話は周知の通りだけど、そのうち2500人を来年、オーストラリアに移す計画らしい。

ぼくは、海兵隊は沖縄に置いておいた方が、中国を牽制する意味で沖縄は勿論、日本の安全保障のためだと思ってきた。来年、習近平が政権を取ったら台湾に侵攻するのではないかとぼくは危惧している。欧州危機が明らかになった今、米国の経済は今後も中国なしには立ち行かない。自らもバブル崩壊直前の中国が、膨大な米国債を人質に強硬な手段に訴える可能性もなくはない。

兄貴は、沖縄には中国からの労働力が必要だと言っていたけど、失業率が全国一高いのに、内部で労働力の質的向上を図る施策を拡充するのではなく、外部に求める方向性には少々疑問を覚える。今春の学生たちの就職戦線は氷河期と言われた。日本のリーディング・カンパニーはこぞって大陸でリクルート活動に邁進し、日本の学生を切り捨てた。日本の大手企業には最早、国を愛する気持ちや倫理観など欠片もない。

兄貴は、内モンゴルやウイグル、チベット問題をどう考えているんだろうか。いずれ、沖縄が琉球自治区にされるのではないかと正直ぼくは恐れている。
2011/11/17 21:43

[304] 兄のお返事 - アル

「中国がいいというきはさらさらないが、日本がいいとは思ってないので」

え〜っ!?
そんだけかよっ!
2011/11/21 20:15

[308] 民度 - アル

普天間基地の辺野古移設問題にからんで、沖縄の県議や市民団体が環境評価書の提出を阻止しようと、県庁内外でデモを行い、運送業者の配達業務を妨害する実力行使に及んだという。

テレビは観ないので、動画サイトでチェックしたが、あまりの無法ぶりに呆れてしまった。沖縄には法治主義も遵法精神も存在しないのだろうか。シュプレヒコールやデモをするのは自由だ。しかし、庁舎内を占拠して座り込みをしたり、宅配業者を取り囲み書類搬入を妨害するなど言語道断。これでは味方さえ敵に回しかねず、運動戦略としても余りに稚拙・幼稚すぎて、余りの頭の悪さに見ているこちらが羞恥すら覚える。本来なら、不退去と業務妨害で警察が介入してもおかしくない事態だった。

仲井真知事は、ヘリポート建設の申請には応じない方針だと言われる。ならば環境評価書は、そもそも意味を持たない。更に日米の環境保護団体が米国国防総省を相手どり、日本の天然記念物であるジュゴンを保護する裁判を提起し、08年に勝訴している。米国は世界遺産条約を批准している以上、例え他国の文化財(ジュゴン)であっても保護措置を講ずる義務があり、米国政府も連邦裁判所の下した判決に反する行政手段は採れないはずだ。放って置いても辺野古へのヘリポート移設は困難であると言える。何故なら、ジュゴンはとても神経質な動物で、物音に敏感だから、ヘリの発する轟音の下では暮らせないし、食生活もかなりの偏食で、決まった海藻しか口にしない。だから、海底に杭を打ち込み構築するヘリポートと並存出来るような環境をジュゴンのために用意する事は、そもそも不可能に近い。


教科書採択の問題にしても、最近の沖縄の過熱暴走ぶりには目も当てられない。日本の3人の国会議員の鬱陵島訪問を過激な実力行使で強制阻止した韓国の無法ぶりを連想して、厭な気分が抜けない。少しアタマを冷やさなければ、民度を疑われても仕方がない。
2011/12/30 02:09

[312] やまとことば - アル

 今年は古事記(「こじき」で変換候補が表示されないのに「そんまさよし」で一発変換される携帯ってどうなの?)が編纂されて1300年目に当たるらしい。かなり昔に一度読んだことがあるが、これを機会に、と読み返している。

 改めて読んでみると新たな発見がいくつかあった。例えば、イザナギ・イザナミという名前。イザナギは正確にはイザナ「キ」で濁らないのがたぶん正しい。「キ」は男性を表し、「ミ」は女性を意味する。竹取物語のオ「キ」ナはお爺さんで、オ「ミ」ナはお婆さんであり、オは丁寧語、ナはおそらく「汝」だと思う。イザは「さぁ」という感嘆詞(いざ鎌倉、のイザ)で、ゆえにイザナキとイザナミの名前には、全体としては「さぁ、男よ(女よ)」という含意がある。彼らの出逢いの時に、お互いに「あなにやし、えをとこを(あらま、なんていい男なの!)」、「あなにやし、えをとめを(おぉ、いい女やんけ!)」と思わず呟くシーンが、名前の由来に大きく寄与していると思われる。

「あなにやし、
えをとこを」

…と言われてみたい。
大和言葉ってつくづくいい響きを持ってるな、と嬉しくなる。

2012/01/21 02:14

[313] 三万年の花 - アル

時折、馘首の如き音を鳴らして、日陰に残りたる雪くれならむ、三角屋根を滑りつつ地に落ちて部屋居の人を驚かすなり。温暖化とは僻事にて、実には二百年毎の小氷河期に入りたるにや、今年は八洲津々浦々に甚く降り積もりたるとかや。

雪と言へば、西比利亜の永久凍土に眠り居りし古代の種、三万年の星霜を隔てて白き撫子の花咲かせにけりと仄聞致したれど、二万年余り前の氷河期に万毛芻を追ひて陸伝ひにこの地に渡り来たれる我が祖先より更に古き種と思へば、床しき心地いと抑え難くとなむ詠める。


凍て土に

永く眠りし

種なれど

言問はましき

古き事ども


2012/02/21 23:27

[314] ある種、理想のふたり - アル
もう直ぐ3月。

3月9日は母の誕生日だ。
今まで一度もプレゼントなどした事がなかった。それどころか、その日が何時かさえ長い間知らずにいた。今まで僕が両親にしてあげた事と言えば、七夕の日を選んで二人水入らずで香港旅行に行ってもらった事くらい。それすら、故郷にいる兄に全ての手配を頼んで、僕はお金を出しただけだった。

たまに実家に電話をすると、母はお父さんが…、お父さんが…と何かに付け父の話ばかりして、挙げ句に「お父さんにもあんたの声を聞かせてあげて」と寡黙な父親に必ず代わろうとする。父は「お母さんは、お前から電話がくるとまるで恋人からかかってきたみたいに嬉しそうだよ」と笑う。

話はやや飛ぶが、僕が高校生の頃、父に「酒が飲みたければ家で飲みなさい」と言われた事がある。本人はほとんど飲めないのに冷蔵庫にはいつもビールが常備されてて、リビングには各種の洋酒が飾られていた。

同じ頃、校外での喫煙や飲酒が見つかった時、母に「お父さんは、酒も飲まず賭事もしないで、仕事一筋でやって来たのに。そんなお父さんに迷惑かけたら可愛そうだよ?」と言われた。僕は「あの人は、酒やギャンブルをやりたかったのに家族のために我慢してやらなかったワケじゃない。元々自分がやりたいと思わなかっただけだ」と楯突いた。今から思えば、なんて恩知らずな息子だったんだろう。

この間、父が「おまえ、好い人いないのか?」と探りを入れてきた。そんな事を言う人じゃなかったのに「俺はお母さんみたいな人と出会えて、幸せに暮らしている。おまえの人生はおまえのものだから、俺たちはおまえが選んだ人なら、どんな相手でも構わない」と珍しく冗舌に語った。今度同じ様な事を言われたら、「うちの母ちゃんみたいに、子供たちには口煩いくせに、夫を立てて黙って従うような、そんな女は今時いないよ」と反撃するつもりでいる。

それにしても母が「お父さん」と言う時の、相手に対する尊敬と信頼がほのかに伝わって来る響きには、息子の僕が羨望を覚える程の優しさが漂う。母が父の悪口を言っている過去の映像を記憶のフォルダの中で検索してみても、一件も見付けることが出来ない。


さて、母への初めての誕生日プレゼント、何にしようか。人へのプレゼントって考えてる時が一番楽しい。
2012/02/23 22:59

[315] キャッチャー・イン・ザ・ライ - アル
初投稿の「Rose South」について最後に書いて置きたい。

04年の夏頃、哀華が携帯の音声メモで、アカペラで口遊んだ自作の歌を僕に送ってきた。歌詞はデタラメ英語だが、曲調や歌声は卓越していた。それに英詞を付けて欲しいと頼まれた。

彼女の声質は、女性としては低く太い方で、ややハスキーがかった力強さがあった。その歌いっぷりは、ゴスペル・ロック風のソウルフルなもので、聴いてる内に鳥肌が立った。

彼女の歌の雰囲気に触発されて、直ぐにイメージが湧いてきた。そしてある物語の粗筋が浮かんだ。

『米国の南部の小さな町で、ローズという名前で歌の上手な黒人少女が、白人から暴行を受けた末に殺害される事件が発生するが、町の警察は動こうともしない。そこで暴動が起こり、抑え切れなくなった当局は捜査を開始し犯人を法廷へと送る。それを切っ掛けに町は少しずつ黒人の住みやすい場所へと変革されてゆく。みんなに愛されていた歌好きな少女の名前に因んで、いつしか町は「ローズ・サウス」と呼ばれるようになった』

「…どうよ、コレ?」

「ん〜ん…
もっと普通のがいい。
政治的過ぎる気がする」

「あら、却下ですか
そうですか
判りました。
一人で盛り上がって損した」

そんなやり取りもありつつ、英詞の捏造が完了したのは1ヶ月近くも後だった。歌詞が完成する迄の間、彼女は一度も催促がましいことを言わなかった。「なんだ、俺に期待してないのか?」と訊いたら「頼んでおいて急かすの悪い気がしたし、変にプレッシャーかけたら良いの書けないでしょ?」という返事だった。いつもは乱暴な口を利きワルぶってるくせに、実は気配りと優しさで悶々とする性格の、彼女らしい一面だった。

後日、完成した歌詞で一度だけ電話越しの音合わせをした。と言うより、彼女がいきなり歌いだしたので、僕が慌ててギターを引き寄せ、適当に伴奏しただけだが、彼女はそれを「最高のセッション」と呼んで楽しそうだった。

「そこはGでしょ?」

「なんでや。
ここはAmからEmだろ」

僕は彼女の音声メモのアカペラから耳コピでコードを拾ったので、コード進行で多少モメたが、それも今では懐かしい想い出になった。それから約一年後、彼女はこの世界から突然、姿を消した。僕は結局、ライ麦畑の捕まえ役にはなれなかった。
2012/02/24 00:09
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