夢が終わったら

あたたかく抱きしめて

全部やさしく手放すの

そして残る空っぽの場所に
あたらしい夢を描ける

淋しさも喜びも哀しみも

そっと背中を押してくれる

陽が傾き
少しずつ
少しずつ
光が弱くなってゆく

この時間がすき

静かな
時の流れを感じるから

灯りはつけないで

部屋に充ちていた昼の光が
僅かずつ薄闇と入れかわってゆくさまを

見つめ
感じて
気配を
聴いている

体温までも
静かに
室温と同化してゆくような

この時間がすき

愛は
いつもわたしの中心にいてくれなくて

どこかへ行ってしまう

そんな時わたしは
きっと愛というものの存在すら
忘れてしまっている

なのに
愛がもどれば
わたしは心底ほっとする

まるで
わたしの中心に
わたしが帰ってきたように