日々追われ
求めに応える生活に
苦しくなったり
不安になったり

でも
幸せ？って聞かれたら
笑顔で
うん。
て返事できるよ

幸せが夜空の星みたいにキラキラしてる

それを想うと
花がひらいた時みたいに
あたたかくて
優しくて
明るい気持ちになるの

あなたの心は人を救い、守り、幸せにするんだね

あなたはそういう人

そういう力を
持っている人

冷やりとした空気に身震いするけど

息を吸い
顔をあげれば

広い水色

淡い灰色の雲
遠く朱鷺色に染まり

昇る紅い太陽

夕暮れ

澄んだ空気の中
葉を落とした木は
しんと立ち


夢を見ている


神様が見せてくれる夢



時が経ち

夢から目ざめる日がきても

まるで夢でも見ているように
花ひらき
新緑の若葉萌え
紅く染まり
葉を散らす


そしてまた夢

繰り返し
何度も
神様の見せる夢に
静かに眠る

でこぼこ道や坂道
登ったり
下ったり
かちこちのアスファルト
ぬかるみ道
急な階段
崖っぷちの道や
壊れかけたつり橋なんてのもあるかも

てくてく歩いて
一生懸命歩いて
時には汗をかきながら立ち止まって

そうしていると
素敵な乗り物に乗った優しい人たちが

おいでよ
これに乗れば早いし楽だよ
すごくいい場所に行けるよ
って
とても爽やかな笑顔で
手をさしだしてくれる

言われたとおりにしなきゃいけない気がして
本当に親切心から言ってくれているから
断るのは悪い気がして
手をのばしかけるけど
乗ってみたりしたこともあったけど

急に息が苦しくなって
悲しくなって
不安になって
私はわたしじゃなくなるから

やっぱりてくてく歩いていこう

道ばたのちっちゃな花を見たり
空をゆく雲を仰いだり
散歩中のいぬと話したり
のらねこと視線を交わしたりしながら
そよ風を感じながら

水筒のお茶がちゃぷちゃぷいってる
おにぎりはいつ食べよう？
ポケットにはキャラメルとりんご味のあめ玉

そうしてたどり着く
いつかかならずたどり着く
私にはちゃんとわかる

それは
そう
生まれる前から約束していた

わたしだけの
約束の地