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凪都の部屋  〜 新着順表示 〜


[101] 日に揺らぐ
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涙腺は強い方じゃない
すぐ眼球に水が溜まって

零れて落ちて弾けて消えて



嘘泣きがお上手ね


なんてシニカルにさ
もぅ貴方に言われたくないの

鳴く時と泣く時と無くす時は
誰も知らない日とシトシト人と一晩中



思い込みで死ねても
思い込みでは殺せない



ねぇ?
その甘酸っぱさにはにかんで





暁に生き帰りましょう






2007/06/12 (Tue)

[95] 詩謳い
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感傷的に読み書きし
干渉を許さず引いた線


ただそこに在る事


誰かを穿つ影法師


臆病者は尻尾を巻く




2007/04/03 (Tue)

[94] 赤い腹
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この赤いポストみたいに
なんでも食べられたらいい

口の大きさに見合う愛と哀で
膨らまない腹をいっぱいにして

鍵一つで
すべて掻き出される空しさに

一緒にいけたら
いけたらいけたら

んでも
行けない逝けない
どこにもいけない
まず生きていない


誰かの思いが通る道


紙一枚
封筒一枚
時々速達で
時々荷物で

腹って
入って溜まって出す
そういえば腹って

そんな役割だった


あぁ
あのポストになりたい

許容範囲でなら
みんな受け止めてあげる
排便時はみんな一緒の
あの赤いポストがいい



2007/04/02 (Mon)

[93] マーブル模倣犯
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透明な容器は
ミキサーという
名前を持っていて

寝ぼけまなこで
だから意味も無く
冷蔵庫にあったバナナと人参
砂糖と牛乳とキャベツと?

適度に残り物を与えてスイッチオン


ヒステリー起こした女みたいに

キーキー キーキー
泣き喚いて噛み砕く
ミキサーを眺めて


ぐるぐる ぐるぐる

もう黙って
回るマーブル模様を模倣する思考回路


ガラスの中身に生まれた答えまで
模倣出来ない曖昧ミーなジュースでグッドモーニング


本日も朝を彩る



2007/03/30 (Fri)

[92] 新しい事
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あぁ、どちらまで?

ここまで?

どこまで
そこまで


浮き沈みの
意味無く笑うイメージに

ぶらぶら
両手を風にはためかせ


ここから
どこかへ
そこまで
どちらまで?


閉じた瞼の裏に問い掛ける

巻いた尻尾を
解いた空白にある違和感に捧ぐ


さぁむこう
こちらへそちらへあちらへ


あぁ、どちらまで?


とりとめのない白から黒

空に翳した両手

日と火と秘と
灯す邂逅へ足を、ふと


2007/03/29 (Thu)

[91] 緑を呟く青の時間
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前フリ無く手を繋ぎ
音沙汰無くさようなら

右も左も前も後ろも
そこは確かに世界の真ん中

歩道橋天国の上
混濁し膨張した一瞬に

バイバイを催促する
夕闇のとうりゃんせ


カップラーメン一つ分
超えた時間に次は会える




2007/03/08 (Thu)

[89] 土のない街
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この街は
アスファルトの海と
セメントの森に囲まれていて

ただ
コンクリートの大地

脱け殻のように
遠い目のまま
生きることだけは容易い街



本当の


君の脱け殻は
君の白い骨は
君の黒い髪は



この街は

君の肉体が
還りたい故郷へは
行く事が出来ない街で

肥やしにもなれない街

2007/01/20 (Sat)

[88] 
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熱のない

白いご飯と
冷たい味噌汁の前


正座が
当たり前の日常


水滴まみれの
サランラップをひっぺがす


嗚呼
いつでも
手を合わせてはみるけれど


正しく習った
お箸の持ち方で


嗚呼
米を一つ
摘んで口へ
運んではみるけれど



無性に

歯の奥

詰まる 無常






 

2007/01/13 (Sat)

[87] 螺旋駆けっこ
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太陽が昇る為の月
川が流れる為の山
光りが在る為の闇

僕の明日の為と
君の明日の為と

すれ違う他人と
誰かは誰かの為と

それなのに

中身の伴わない日々に縋りつき
暇と屍を踏み鳴らし言うのさ


また今日がきたって、ね





 

2006/12/31 (Sun)

[85] 開かずの目蓋
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深夜2時の着メロ

黒い手はとらない

白い手が
救ってくれそうだ




2006/10/19 (Thu)
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