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凪都の部屋


[107] 血肉袋の名前
詩人:凪都 [投票][得票][編集]


私が人で居られたのは
この世に生まれてから
たったの数年で

気がつけば
いつの間にか人間になっていて
その人間のまま
図体ばかりが大きくなり

腰が曲がり、視界が狭まる先の先の話でも
私はきっと人間のままで居て


きっと私は
息を引き取るまで
人には戻れず
人間のままなんだろう


寂しさの漂う
空っぽの肉塊だけは人に成れて

私は人間のまま
消えてしまうんだろう


私は人間を連れて
消えてしまうんだろう




2007/11/02 (Fri)

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