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凪都の部屋


[112] 揺れる安定
詩人:凪都 [投票][編集]


サンタクロースを信じたあの頃は
ヒゲぽろりで呆気なく幕を閉じ

すがってお願いしたカミサマには
初めからそっぽを向かれてた


それでも気まぐれに
身体を擦り寄せてくる
クロネコは相変わらずの黒猫で


彼女のゆれるカギ尻尾を眺めながら
わたしには何があるのか、


考えて

考えて見てみても、

わたしのお尻には尻尾がない。
そんな事ぐらいしかわからなくて



彼女のほうがきっと
多くを知っていて
多くを持っていて
それでも揺れるのは
そのカギ尻尾だけで



羨んでみたけれど

はえてくるはずもなくて



尻尾があったら



なんてため息。






2008/02/18 (Mon)

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