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凪都の部屋


[113] さよなら上下
詩人:凪都 [投票][編集]


揺れる、ゆりかごが揺れる
はじっこの灰色の中の中で

この日
左目を閉じた小さな像は
やさしいやさしい子像で



そしてあの日
左目を閉じてしまった
子像は像になっていて


あの太陽と月と星の間に
遥か遠く創造を馳せては

やはり左目を閉じて
けれど命があるから

せめて首を傾げる時は
右に重さを預けようと


そう思った



2008/02/22 (Fri)

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