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凪都の部屋


[38] 猫の猫
詩人:凪都 [投票][編集]

日溜まり停滞地にて
昼寝で過ごす夏至の日
屋根に転がる黒
鍵尻尾を丸めた黒

耳に穴があるが
私のお洒落じゃない
けれどオッドアイは
何よりの自慢なの

裸足で駆け出して
思い出したように
たまに振り返り
首を傾げる黒

瓦から瓦へ
下を見ても
今はいない
今はもういない


名前だったらしい
誰もが呟いた
あれが
名前だったらしい

2006/06/22 (Thu)

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