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凪都の部屋


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詩人:凪都 [投票][得票][編集]


熱のない

白いご飯と
冷たい味噌汁の前


正座が
当たり前の日常


水滴まみれの
サランラップをひっぺがす


嗚呼
いつでも
手を合わせてはみるけれど


正しく習った
お箸の持ち方で


嗚呼
米を一つ
摘んで口へ
運んではみるけれど



無性に

歯の奥

詰まる 無常






 

2007/01/13 (Sat)

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