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般若の部屋


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詩人:般若 [投票][編集]

コップをひっくり返したような雨
ケータイからはすすり泣き
今日はついてない
君から連絡が来るのはこんな日。
隙間からそっと入り込む。
優しい言葉に身をまかせて君を求めた。
ないしょのキスもドライブも
なによりボクは君のものだって実感できる。

ずるいんだ。こんなにしておいて。
君はまたボクを水溜りへ突き落とす。
びしょびしょになって
それでもボクは君からの連絡に心躍らせる。

涙のわけを聞いて。
君とボクの宝物が壊れたんだ。
くしゃくしゃになって、とまってしまったんだ。
どこをみてるのさ?
いっつもきみは。明後日の方向ですか?

あーぁ、まあしょうがないよね。
ボクの隣は埋まってるから。
きみはいつも遠くを見てる。
誰でもよかったと思ってるんだろ?

あーぁ、まあしょうがないよね。
君の隣には行けないんだ。
君はあまりにもボクから遠い。
ボクはまだずっと下のほう。

息を止めて この身をささげて
堕ちていく
果てのない 何もないところ
ただボクは 何かを満たしたくて
探し物がなんなのかもわからない

誰か教えて その道の向こう
歩いていく
地平線も なくなるところ
ただキミと 居たかったそれだけ
どこかつながっていたかったんだょ

キミとボクにささやいた悪魔は
きっと出来損ないで きちんと騙せなかった。
熱いのはボクばかりで
キミにどう想われてるかなんて
気にもとめなかった

2005/10/25 (Tue)

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