詩人:般若 | [投票][編集] |
花の水遣りを忘れるボクには
育てることができない
街頭に並んで咲く きれいな花達
みんな 楽しそうに 幸せそうに
ボクには見えた
太陽にキスして ただ一心に上を見上げて
飽きやすいボクには
面倒みれない
枯れてしまうから
元気なのは 最初だけ
みんな 枯れてしまう
いつもそう
ボクにキスする花はいない
部屋には渇いた花がある
もう4年もボクのそばにいる
なにもしなくても
いつもボクの部屋に変わらずにいる
そんなこと思ってたら
枯れてしまった
その花は。
枯れてしまった。
枯れてしまったんだ。
ボクがちゃんと見てなかったから。
寂しかったんだろうか。
いつも部屋で一人でボクを待ってた。
ボクは 花に 話しかけたことがなかった。
花はいつも凛として
帰りを待って 見送ってた
ボクは 花の一日を知らない
いつ起きて いつ寝てるんだ
何を思って 何が苦しかった?
いつからだろう。 つらかったのは。
花はきっと 毎日話しかけてくれた
天気がいいね。遅刻するよ。お疲れ様。
苦しいよ。寂しいよ。心が痛い。
全部 全部 全部 ボクは通りすぎていたんだ
キミのために ボクは何をしよう
キミのために ボクは何ができる
もう一度話がしたい
もう一度キミに会いたいんだ
謝らなきゃいけないことが
山積みで 何から話そうか?
もう一度 キミに咲いてほしい。