詩人:サエ | [投票][編集] |
私は怖いから
いつも誰かに合わせてる
いつも誰かに流される
「大丈夫?」って聞かないで
「大丈夫」ってしか言えないから
あんまり心配しないで
ひとりのときしか涙がでないから
私の意見なんて待ってないで
自分の意見なんてとっくに浮かばないの
「やって」と言われたら
出来ないことも「やらなきゃ」いけない
やって出来ない自分にうんざりして
またあなたに責められる
私は人形みたく下を向いて動かない
泣くこともない
心を閉めて長い時が過ぎるのを待つだけ
あなたの不機嫌はいちばん怖い
原因も分からぬまま
やみくもにあなたの機嫌をとる
毎日自分で心を殺してた
あなたのそばを少し離れてはじめて
人に言われてはじめて
自分の異常に気付いたの
自分の意思もない私は
自分を守るために嘘をつく
あなたは優しい
でも怖くて仕方ない
私は悪くなかった
ただもうきっと
自分を好きになんてなれない
詩人:サエ | [投票][編集] |
声をきけるだけでいい
姿をみるだけでいい
顔をあわせるだけでいい
手を握るだけでいい
抱き合えるだけでいい
全ての欲が満たされるのはいつ?
あなたに会えば満たされる
あなたとなら満ちていく
適度な距離でしか生きられない恋は
儚くて愛しいけど 寂しくて虚しい
会いたいなんて 好きだなんて
ことばにしたらあっという間で
惜しむほど大切にしまっておいても
口にしたら驚くほどあっけなくて
どんな声か どんな風か
思い出そうとすればするほど遠くなっていく
夢中になりたくないなんて
夢中なひとが言うこと
今夜は夢の中で逢えますように