詩人:ジャガー | [投票][編集] |
自分を大雑把に
言葉にしてみたら
「普通」ってたったの
二文字で終わりました
ここにたどり着いてみて
一段落区切ってみれば
今までなんて呆気ない
幕切れなんだろうか
残った物など
殆ど何も無い
加えてお金も
彼女もいない
自分を大雑把に
言葉にしてみたら
「馬鹿」ってたったの
二文字で終わりました
学歴なんか無いし
勉学に限った事じゃなくても
行動も苦悩も
見た目も馬鹿だもんな
妙な優しさなんか一切無くして
皆がはっきり我が儘になった方が
悩み事なんか
無くなったりしてなぁ
そんな事は無いか
いや今が今のままで
結局一番かもよ
自分を大雑把に
言葉にしてみたら
「自分」ってたったの
二文字で終わりました
深く考える
理由なんて何処にも無い
とにかく僕はこれからも
自分のこの足で歩いていこう
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君の声は聞こえない
不気味なくらいの
暗闇
静寂
永い夜
月がどれだけ輝いていようと
そんな事には興味が無い
耳障りな空気の音
どれだけ耳をすましても
君の声は聞こえない
風が吹き
ざわめく草の音
どれだけ耳をすましても
聞こえない
この場所を去ろう
僕には
音楽が必要だ
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きっとそのままでいい
誰の声にも耳を貸さないで
ひっそり暗闇にたたずんで
眼を閉じて
眠ってしまえばいい
もう何度目の季節?
相変わらず
雨音が鬱陶しい
緑色の記憶開けば
カーテンが風でめくれる
月などもう見えないさ
僕らは光を拒んでた
ただ大きく
呼吸をするだけで
僅かに時は止まる
残っているんだね
あの日々の温もりが
僕はそっと眼を閉じた
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そして巡り
ゆっくり風が吹く
通り過ぎる雲の下
揺れる草に紛れて
その視線は誰を想う
暑さを振りほどくように
髪を掻き分ける仕草で
夢へ潜り出して
いつかへ戻り始める
永い夢のように
瞳を閉じる
想い出は
時を止めるだけ
息を
吐いた後
ゆっくり
青空へ
吸い込まれてゆく
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気ままなふたりの
青い夢も
もう夕暮れ
後ろふり返れば
もどかしい足跡
楽しかった青空も
痛む程熱い情熱も
海がすべてを
消し去ってくれる
まるで何も
無かったみたいに
歩いて行けるから
だって
夕日が赤く染めた空
誰もが皆 背を向けて
はしゃいだ時を
忘れたみたいに
帰ってゆくでしょう
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打ち砕かれた事も無い
組み立てられてから
傷ひとつついた事もないような
そんなプライドに価値は無い
ぶちのめされて強くなれ
何度でも何度でも造り直せ
叩き付けられて
軟らかくなるでもなく
痛みに耐えろ
そして打ち勝っていけ
硬く
重く
鋭く
美しく
日本刀のように
何にも揺るがない
精神を築き上げろ
あとあれだ。
もし造り上げても
普段はサヤに
しまっておけ
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僕は
ここに立っている
ただ立ち尽くしている
雨が止み
虹を潜った先に
夏はまた訪れる
デジャヴのように
同じような青空の下で
暑さに慣れながら
段々と
年を重ねながら
そうだ
一生の途中なんだ
君と出会った瞬間から
別れのカウントダウンは
既に始まってしまっている
時間を止める事は
もう不可能に近い
「愛してる」って
どんなに強く叫んでも
僕らは
例えれば線香花火のように
ただほんの少し
煌めいて
落ちてくさ
それが
もどかしくて
美しい
それなのに
それなのに僕は
ここに立っている
ただ立ち尽くしている
そう これは
もう
言葉には出来っこない
膨大な量の矛盾に埋もれて
脳はただ
感じる事だけを
命じてるみたいだ
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滴のように
拳を下ろして
ゆっくりと開けば
五本の指を伝って
いくつもの気持ちが
こぼれてきたよ
"優しい記憶が明日の邪魔をする"
なんて思っていたから
つまずいた足下
痛む傷口さえ
見ないようにして
走り出していた
薄く文字を書くように
曖昧で冴えない
日々を歩いている
僕らは残してきたよね
キャンバスに色濃く
ぶつけていた
もしも まだ今でも
君の心の奥深くで
幼い僕が泣いているなら
「さよなら」でもいい
一言だけでもいい
聞いたなら
泣きやんで
空へ帰って行くから
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君のいない僕は
僕では無い
僕のいない君は
君では無い
笑ってしまうし
頭にくる
僕はあの時
君と死んだ
絶望しか感じなかったからさ
この世に君と僕は
もう存在しない
在るのは
変な記憶
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わたしとは
妬みであり
哀しみであり
欲望であり
怒りである。
ロックンロールなんぞ
知ったこっちゃ無いが
私とはたいてい怒りであり
反逆心である。
嘘である。
わたしは
嘘つきである。
わたしは愛でもある。
慈悲深き者であり
優しさである。
嘘である。
我が輩は
猫である。
嘘である。
ワタシはー
中国人アル。
嘘である。
わたしは正直者である。