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ジャガーの部屋


[219] 君がいない夏だった
詩人:ジャガー [投票][編集]

突き刺すような雨が降れば

また思い出すだろう

僕は理想を追いかけた

君がいない夏だった

僕は追いかけた


とにかく暑かった
ギターを弾いていた
寝起きはやばかった
とにかく誰かいた

夕方に集まり
テレビゲームをやる
隣がうるさいと
苦情を言ってくる

君に会いに行く
坂を登る
電話で話した
声に出会う
退屈な話をして
愛を欲しがる
迷ったのは僕か
それとも君か

学校をサボる
幸せだったから
あと眠かったから
友達もいたから
学校を辞める
バンドも辞める
僕は悟った
一人身の自由を知った



突き刺すような雨が降れば

また思い出すだろう

僕は理想を追いかけた

君がいない夏だった

僕は追いかけた



突然の別れ
よく覚えていないが
とにかく痛かった
それは覚えている

変らない日々
起きれば誰かいた
夕方に集まり
テレビゲームをやる
緑の灰皿
蛙の灰皿
青いソファー
フォークロックの人

ギターを弾いていた
夢中になっていた
僕は追いかけた
僕は歌った
また自由になった
時間が空いた
睡眠時間が増えた
僕は悟った

週末は集まり
安い酒を飲む
熱くなったり笑ったり
とにかく飲んだ
暇人が集まり
暇つぶしに夢中になり
悩む事考える事
笑って払った
ひとしきり笑って
皆が帰ったら
僕はギターを抱え
一人歌ってた


突き刺すような雨が降れば

また思い出すだろう

僕は理想を追いかけた

君がいない夏だった

僕は追いかけた


その梅雨時の夏
東京へ向かった
僕は悟った


その梅雨時の夏
東京へ向かった
僕は悟った



とにかく暑かった
ギターを弾いていた
寝起きはやばかった
とにかく誰かいた


僕は悟った


 

2009/03/18 (Wed)

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